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本棚に爆弾

ボマーの、まあ読書やら二次創作やらなんやら。

ラノベ考 その2 引き伸ばしを前提とした2大パターンの存在

2008年12月23日 18時03分47秒 | 本:ラノベ
 その1の続き。  常に打ち切りを恐怖せねばならず、一方でヒットした際には引き伸ばしを喰らう――作者本人の思惑とはまた違う次元において。これがラノベの抱える欠点の1つ、「漫画文化に良く似た特性」だということが前節までの話。  あるいはこれは、ラノベに限らず娯楽小説全般が抱える問題なのかもしれないけれど……例えば、「シリーズ物の推理小説」などは相当ラノベに「近い」構図を持っていると思うのだけど…… . . . 本文を読む

ラノベ考 その1 ラノベとは「漫画的な」小説のこと……いろんな意味で。

2008年12月22日 12時22分46秒 | 本:ラノベ
 シャナの記事を書いてたら、どうにも話が広がるようなので、別個の記事として……。  ライトノベルとは何か。  定義論を始めると荒れること必至のこの単純な問いかけに、明確な決着をつけることは難しいとは思います。実際、2chの「ライトノベル板」の冒頭に掲げられたローカルルールでは、この点についての論争を予め避けるよう念押しまでされています。  ただ、「多くのラノベにはこういう性質がある」と挙げてい . . . 本文を読む

灼眼のシャナ その1 

2008年12月21日 21時44分41秒 | 本:ラノベ
 ちょっと思うところあって、現在一気に再把握中……。  ふむ。実は序盤の数巻あたりで、一度切ってしまってたのだけど……こうして一気読みしてみると、この大量の巻数を重ねてるだけの理由・意味が見えてくるなぁ。  ま、改めてこの世界観を軽く触れてみると。  「歩いて行けない隣」の世界「紅世(ぐぜ)」から来た、人間の存在を喰い散らかす異邦人「紅世の徒(ともがら)」。それと戦う「フレイムヘイズ」。人々が知 . . . 本文を読む

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界  ……ってタイトルからしてなめくさってるな、オイ

2008年12月09日 20時20分13秒 | 本:ラノベ
 珍しく、こいつは「オススメできない本」です。西尾維新の、いわゆる「世界シリーズ」の第四弾なわけですが……  印象を端的に表せば、「不快」。この一言に尽きます。  まあ、この「世界シリーズ」第二弾を読んだことのある人ならば、「話の中心は串中弔士クン」と言うだけで、大体想像はつくでしょう。  名門学園で次々と起こる、連続殺人事件。1人また1人と殺されていく教師たち。そんな中、物語の語り部は、第一の . . . 本文を読む

狼と香辛料 その2 商人にとって最悪の悪夢とは

2008年11月29日 23時26分06秒 | 本:ラノベ
 個人的に、狼と香辛料は『4巻までは』大いにプッシュするラノベに挙げたい作品です。  現時点では『4巻までは』と但し書きをつけねばならないのが哀しいところですが……どうも、5巻あたりからは初期構想から外れて、シリーズ全体の延命策に出た感を受けるんですよね。RPGでクリアすべきミッション、として考えると分かりやすいんですけど……最初の『ホロの故郷探し』ミッションから『狼の骨探し』ミッションへの移行が . . . 本文を読む

狼と香辛料1 

2008年11月07日 23時58分25秒 | 本:ラノベ
 ラノベでイチオシなのは? と問われたら……やっぱりこれでしょう。  『狼と香辛料』。  最新刊とその1つ手前の「対立の町(上)(下)」は、作者初の上下分巻ってことでちとバランス欠いたかな? という印象でしたが(あのエピソードは通常の1.5倍くらいの厚みで、分冊せずに一気に書き切ってしまった方がイイ話になったと思うのだけど……難しいんだろうなー、商売上の裏事情やら何やらで)、それでも、ラノベの名 . . . 本文を読む

断章のグリムⅠ

2008年10月28日 18時52分10秒 | 本:ラノベ
ブログの記事の(挨拶を別にした)1番目として、とりあえず最新で読んだ本を。 今後も適当に、前読んだ本と最近読んだ本とを織り交ぜて紹介・感想を書いていくことになると思います。はい。 で、断章のグリム。電撃文庫らしい、ある意味で凄く「尖った」ラノベです。 ……え? 知らなかったはず、って? まあ確かに、ついこの間まで全くノーチェックだったわけですが。 ラノベだしね。1冊くらいならすぐに読めるよ。うん . . . 本文を読む