骨×骨ROCK 奇譚ブログ

骨谷のブログです。愉しんで逝ってくださいね☆

宮沢賢治は生涯童貞で過ごした…41へぇ

2006-06-24 23:08:56 | Weblog
どーも、骨谷です。今日は仕事で展示会でした、それほど忙しくはなかったので
結構元気です。それはともかく今日は当番…酒が飲めません。
せっかくの飲みの誘いを断ってしまいました。この僕がっ!!!
今頃みんなはうまい酒を飲んでいることでしょう…ヽ(`Д´)ノウワーン!! 

それにしても今日もネタがないね、子供のときの思い出でも書こうかな。
昔教科書に宮沢賢治の「やまなし」って話があったんです、知ってますよね?
んでカニの兄弟が会話をしてるんですが…ちょっとその部分を載せます。
ちょっと長くなりますけど我慢してください。

 二疋(ひき)の蟹(かに)の子供らが青じろい水の底で話てゐました。
『クラムボンはわらつたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
『クラムボンは跳てわらつたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
 上の方や横の方は、青くくらく鋼のやうに見えます。
そのなめらかな天井を、つぶつぶ暗い泡が流れて行きます。
『クラムボンはわらつてゐたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
『それならなぜクラムボンはわらつたの。』
『知らない。』
つぶつぶ泡が流れて行きます。蟹の子供らもぽつぽつぽつとつゞけて五六粒泡を
吐きました。
それはゆれながら水銀のやうに光つて斜めに上の方へのぼつて行きました。
つうと銀のいろの腹をひるがへして、一疋(ぴき)の魚が頭の上を過ぎて行きました。
『クラムボンは死んだよ。』
『クラムボンは殺されたよ。』
『クラムボンは死んでしまつたよ………。』
『殺されたよ。』
『それならなぜ殺された。』兄さんの蟹は、その右側の四本の脚の中の二本を、
弟の平べつたい頭にのせながら云(い)ひました。
『わからない。』
 魚がまたツウと戻つて下流の方へ行きました。
『クラムボンはわらつたよ。』
『わらつた。』

この部分なんですが先生が「隣の人とお兄さんと弟に分かれて会話してみよう」
って言うんですよ。みなさんはどっちが兄でどっちが弟の台詞だと思いますか?
そんで僕が昔どんな解釈をしたかというと…

 二疋(ひき)の蟹(かに)の子供らが青じろい水の底で話てゐました。
弟『クラムボンはわらつたよ。』
弟『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
弟『クラムボンは跳てわらつたよ。』
弟『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
 上の方や横の方は、青くくらく鋼のやうに見えます。
そのなめらかな天井を、つぶつぶ暗い泡が流れて行きます。
弟『クラムボンはわらつてゐたよ。』
弟『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
弟『それならなぜクラムボンはわらつたの。』
兄『知らない。』
つぶつぶ泡が流れて行きます。蟹の子供らもぽつぽつぽつとつゞけて五六粒泡を
吐きました。それはゆれながら水銀のやうに光つて斜めに上の方へのぼつて
行きました。
つうと銀のいろの腹をひるがへして、一疋(ぴき)の魚が頭の上を過ぎて行きました。
弟『クラムボンは死んだよ。』
弟『クラムボンは殺されたよ。』
弟『クラムボンは死んでしまつたよ………。』
弟『殺されたよ。』
兄『それならなぜ殺された。』兄さんの蟹は、その右側の四本の脚の中の二本を、
弟の平べつたい頭にのせながら云(い)ひました。
弟『わからない。』
 魚がまたツウと戻つて下流の方へ行きました。
弟『クラムボンはわらつたよ。』
兄『わらつた。』

って僕が兄に隣の人が弟なって読んだんですよ。兄の僕は非常に楽でしたが
他の子達がこっちを注目しててとても恥ずかしい思いをしました。
先生はこの解釈になぜか黙っていましたが…
でも今にして思うとこんな読み方もありではないかと思うんですよ。
これはこれで味があって面白い、兄のカニが非常に淡々と話してます。
文としても別に変じゃないですし…多少違和感はありますが。