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痛みや不調を原因から解消へ

尾骨について1 (主に解剖)

2016-03-11 18:22:07 | お身体について
このブログの記事のアクセスを調べると、何と4年前に書いた 「尾骨のお話 肩や腰が軽くなります」
いつもトップにいます。

書いた本人が忘れているくらいなのに、尾骨が大人気なのですね。

そんな大人気の尾骨ですが、それだけでも沢山の要素がありますので
何回かに分けて書きたいと思います。


ここで書いていることは、オステオパシー的な尾骨の捉え方。
あるいはオステオパシーを学んだ私の尾骨についての考え方ですので、
お気に召さないことがありましても「そんなことありえない!」
とお怒りにならないようお願いします。


尾骨周囲でおきる痛みの原因は、尾骨周囲にあるとは限りません。
また尾骨やその周囲で起こるトラブルは全身の至る所の不調の原因となることがあります。



尾骨で起こったトラブルがなぜ全身の不調の原因となるかですが、
尾骨のトラブルの影響を靭帯・筋・筋膜・脊髄神経・髄膜・血管などの組織のつながりが、
全身に波及させるからだと思われます。

これはオステオパシーで重要視されている、
頭蓋骨と仙骨・尾骨の間の構造的・機能的メカニズムの繋がりである
頭蓋仙骨のシステムも関わってきます。



尾骨は骨盤部にあって仙骨と仙尾関節でつながっています。


*医学書院 プロメテウス 解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 より


仙尾関節では、
・尾骨の先端がお腹側や背中側どちらかに動く前/後
・尾骨の先端が右か左に傾く左/右
・尾骨が右か左にねじれる回旋
3つの動きがあります。



この仙尾関節で1~3つの方向に変位して、動きが制限されていることが多いです。

例えば
尾骨の先端がお腹側へ傾いている。
尾骨の先端がお腹側で、さらに右側に傾いていて、なおかつ右側に回旋している。

等々です。


この仙尾関節での変位を見つけ解消することが、尾骨で起こったトラブル解消の基本的な考え方です。


ただし、仙尾関節以外にも解消しなければいけない尾骨のトラブルは沢山起こることがあります。
仙尾関節以外にも起こるトラブル、尾骨になぜトラブルが起きるのか、どうやって解消するのか等はまた次回以降です!




下に尾骨周囲の組織の解剖図を載せました。
尾骨になにか起きると色々な所に影響が伝わったり、
どこか別な場所のトラブルの影響が尾骨まで波及するイメージが湧くかもしれませんね。



尾骨周りの靭帯
関節の所で尾骨を折り曲がると、尾骨周りの靭帯にもテンションが伝わるのが想像できますよね。


*医学書院 プロメテウス 解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系より抜粋


尾骨周りの脊髄神経や髄膜
終糸という組織を通じて、背骨の中の神経(脊髄神経)やその周りを包んでいる膜(髄膜)とのつながりがあります。
神経や髄膜は背骨の中を通して頭(脳や脳の周りの髄膜)と繋がっています。


*医学書院 プロメテウス 解剖学アトラス 頭部/神経解剖より抜粋



尾骨周りの静脈
静脈の他に動脈もあります。

*医学書院 プロメテウス 解剖学アトラス 頭部/神経解剖より抜粋



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