横浜市港南区上大岡の整体 オステオパシー たかや治療院のブログ

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痛みや不調を原因から解消へ

頭蓋オステオパシーの講習

2016-05-19 13:25:18 | 講習
15日(日)は、所属する全日本オステオパシー協会主催の、頭蓋のオステオパシーの講習に参加してきました。


今回の講習では、前回のまでの講習の復習としてSBS(蝶形後頭結合)と仙骨についての座学、検査と治療の実技。
その後で、篩骨(しこつ)と鋤骨(じょこつ)についての座学、検査と治療の実技。
最後にCV4(第四脳室圧縮)というテクニックの実技でした。


頭蓋についてはすでに色々な先生から学んでおり、今回講義を受けた内容はどれも復習にあたりますが、
復習は必須だと思っています。


オステオパシーに限らず、どのような施術の技術も1度習った経験があるということと、
理解できている・修得しているというのは全く別な次元であると思います。


何かを習って理解できた・マスターした気になることは誰にでもできます(笑)

勘違いしたまま、いつまでも続けてしまっているのはありがちです。


自分の理解の間違いに気づいたり、できていなかったことに気づくために、
繰り返し学ぶのは良い機会になると思います。



講習の次の日から、早速施術が良くなっている実感があります。

ただ面白いのは、今回学んだ技術を4日経った今の時点ではまだほとんど使っていないんです(笑)

CV4は重要なテクニックなのですが、学び続けているとあまり使いたくなくなります。
頭蓋を教えていてもCV4は教えないという先生も結構いらっしゃいます。

身体には沢山の場所があります。SBSや仙骨は施術する頻度は多いですが篩骨や鋤骨への施術が必要な方は
そうすぐには現れません。
ただ、必ずいつか必要になるときがありますので、そのために身につけておかないといけません。


学んだ技術を使っていないにも関わらず、講習を受けた成果を感じているのは単にやり方を習うだけではない
部分の学びが出来たからだと思います。

他の場所への施術や別な技術に今回の学びが生かされているということでしょう。


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尾骨について(番外編)

2016-05-12 14:21:52 | お身体について
尾骨に何かトラブルが起きていると、身体中に影響が波及します。
わかりやすいのはいわゆる歪みというやつです。


大きく身体が歪んでいないか、指標点(ランドマーク)の左右の位置関係の差から見ることがあります。

例えば、
耳の後ろの突起(乳様突起)
肩の高さ(肩峰、肩鎖関節)
(肘頭)
手首
腰の骨のてっぺん(腸骨稜)
太ももの骨の出っ張り(大転子)

内くるぶし(内果)

など等です。(本当はもっとあります)


オレンジの点の所をご覧ください。



*医学書院 プロメテウス 解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系 より




これらのポイントの高さに左右差があると、
大まかではありますが身体に歪みが起きていると捉えられます。


尾骨という小さな骨に何かトラブルが起きただけでも、
これらの指標点の全てに左右差が生じることがあります。

尾骨は背骨(脊柱)全体の舵取りをするといわれていますが、
それくらい尾骨のコンディションは骨格全体へ影響します。



当院に初めて来る前に、他院で骨盤矯正を受けていたという方が結構いらっしゃるのですが、
「本当に?」と聞きたくなるくらいに、なぜか大抵の方が骨盤そのものからして全身まで歪みまくっています(涙)

骨盤を整えれば、身体が良くなる訳ではないので当然であります。


骨盤での指標点は、
腸骨稜
大転子
坐骨結節

上後腸骨棘(PSIS)
上前腸骨棘(ASIS)
恥骨の出っ張り(恥骨結節)
左右恥骨の結合部(恥骨結合)
仙骨の上部(仙骨底)
仙骨の下部の角(仙骨下角)

等です。

また見た目の差だけではなく、骨盤にある関節の機能に制限が無いかをみます。

腰椎と仙骨の間(腰仙関節)
仙骨と腸骨の間(仙腸関節)
恥骨結合
股関節
そして仙骨と尾骨の間の仙尾関節です。

青文字の項目が14個ありますね。まだ見落としがあるかもしれませんが・・。


これら以外に、骨盤での自動的な動きや、筋・筋膜・靭帯・骨・骨膜等組織の状態、・・・・
などチェックするべき要素はもっとあり実際の施術ではこれらもかなり重要なのですが、
話が広がり過ぎますのでここに載せるのは省略します。

上に書いた骨盤での14個の項目は、たった1つの尾骨に起きたトラブルで、全て検査指標に異常をきたすことがあります。

逆を言いますと、尾骨の問題を解消するとこれらの異常が全て整うこともあります


左右差が整ったからと言って、それでおからだが治った訳ではないのですが、
おからだが本体持っている機能や治癒力が発揮され症状が解消されるる前に、
まずはこういった指標点の左右差が少なくなっていきます。

ですから、施術が終わった時点で症状に変化が無くても、指標が改善されていると
施術が上手くいったという判断ができます。


しかしですが、これは尾骨だけでなく、本来はおからだのどこにでも当てはまることなのですけれど、
尾骨の話ついでにということで・・。

問題を起こしている根本の部位と原因を見つけることが重要です。




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