Everyday I have the BLUES

10代の頃はハードロックに夢中だったのに、最近はブルースが心地いい。。。

マイロックンロールブルース

2005-03-13 00:14:03 | Weblog
15歳の夜にギターに手を出してから
いつの間にやらもうすぐ9年。

途中、ベースを弾いたり、ドラムを叩いたり、
煮詰まらないように行ったりきたりしながら、
なんだかんだ、音楽と一緒に歩いてる。

明日は久しぶりのちょっと大きなハコでのライブで、
今日は4時間も、そのリハーサルに費やした。

リハーサルを終えて、
バンドのメンバーと酒を飲んで、
そして一人別れた、その帰り道。

ちょっと酔っ払った頭で、
「俺にとっての音楽って何だろう。。。」
そんな問いかけを引っ張り出してしまった。

「趣味です」
と言い切るには、まだまだ年季が足りなくて、
かと言って、やや大げさに、
“表現の手段の一つだ”と言い切るには、
プレイのほうが全くもって、ついてこない。

暇つぶしでやっているのかと言えば、
そうなのかもしれないけど、
それだけじゃないとも思う。


好きだから。
楽しいから。


って、それだけでもう充分なんだけど、
ときどき、それだけじゃあ済まされなくなって、
問いのプールに体をうずめてしまう。

…と、ここまで書いて、
俺がこの瞬間悩んでいるそれは、
音楽どうのこうのとはちょっと違うなという気がしてきた。

俺が答えを欲しているのは、
「俺にとっての音楽ってなんだろう」じゃなく、
もっとストレートな問いかけ。

「俺ってなんだろう」。


ある空間では、
“お前は勢いがあっておしゃべりでギタリストタイプだな”っと言われ、
ある空間では、
“お前は性格的にベーシストタイプだな”と言われる。

また別の空間では、
作家崩れの文章書きの俺がいて、
その隣の空間では、
大阪芸大で在学中に知り合った作家仲間たちから
「書く」ことに対しては一線を置かえた俺がいてる。


俺ってなんだ?
俺ってどこにいる?


10代の頃に幾度も積み重ね、
その度に“全部が自分なんだ”という答えにしか
たどり着かない永遠の問いかけに、
ここになってまた足を引かれている。
生きているだけでほんと充分で、
五体満足でありがてぇと思いながらも、
ときどき袋小路に迷い込んでしまって。

笑っちまうけど、
憂いのタバコをふかしながら、
どこにも属しきれない半端な自分に唾を吐く。


・・・ステレオからは、
スティービーレイボーンの『Ten Pan Allay』が鳴っていて、
泣いてしまいそうなるけど、ぐっとこらえて、
バーボンをちびりとやる。

自分自身の現状に対して、
苛々しなくなったらおしまいだなと自制しながらも、
その心のうねりの、
もう半歩手前で戦っていたい自分に憧れながら、
『Ten Pan Allay』を、『House is Rock'in』に切り替えた。


腹なんてくくれるはずもないけれど、
くくったふりなら一瞬はできる。 と信じて。