昨夜、ソフトバンク孫正義(そん まさよし)社長が個人で義援金100億円を寄付することが発表された。
http://www.softbank.co.jp/ja/news/press/2011/20110403_01/
さらに孫社長は2011年度から引退するまで個人の報酬をすべて寄付することも発表した。
2009年度の年収は1億800万円だそうで、仮に69歳まで社長を務めた場合、その報酬額の
総額は17億円程度になるらしい。
ユニクロの柳井氏が個人で10億円を寄付することが発表されていたが、それをはるかに
多く上回る額である。
先週、私は孫氏ツイッターをチェックしていた。
その時は、「何であなたは寄付をしないの?」というコメントが寄せれれており、
「今、準備中。日曜日に発表する」とコメントしていた。
それが今回の発表内容だったが、あまりにも桁違いで、あまりにも衝撃的な事だ。
先週、石川遼が今季獲得賞金の全額を義援金として被災地へ寄贈すると報じ、その総額は
2億円が目標と発表され、これも衝撃的であった。
今回の震災で多くの人が様々な形で、助け合っている。
孫氏や遼くんは、その額で目立っているが、大切なのは金額の大きさではなく、震災者を
少しでも助けようとする心である。
例えお金を寄付することができなくても、活動を支援したり、震災者の思いを理解したり
するだけで、この日本は大きく変わってくると思う。
皆が自分の得意分野や協力したい分野で応援してあげればよいと思う。
今回の孫氏の行動・決断には、それら多くの被災者・支援者を支えることが
できるので、文句無しに賞賛したいと思う。
参考までに、アメリカ・フォーブス誌の2011年版「The World's Billionaires(世界長者番付)」に
よると、日本の中で1位はソフトバンクの孫正義社長で、資産は81億ドル(約6,723 億円)、
世界113位となっているようだ。
私は今、タイにいるので、日本での義援金活動には参加できないが、ネット経由で
義援金を振り込んだりしている。
また、ここタイにいると良くわかるのだが、日本の震災への関心が、ここタイ国民も
高く、また多くの企業や人が、日本への義援金を送っている。
それが連日ローカルのテレビ番組で報道されており、その活動のスケールを
思い知らされる。
今、一番、気になるのは被災地で報道しているマスコミや、震災についてコメントする
マスコミの態度である。
被災者をネタに視聴率を稼ごうとする民放各社の非人道的なマスコミ報道には、
つくづく、日本のマスコミのレベルの低さを痛感し、恥ずべき行為だとも思っている。
また、対した知識もないコメンテータが、もっともらしく楽観的で無責任な発言を
するのを聞いていると、心底怒りがこみ上げてくる。
この最低・最悪なマスコミの報道を何とかしてもらいたいと、心から願っている。
<記事>
ソフトバンクは3日、東北地方太平洋沖地震の発生を受け、同社代表取締役 孫正義氏が
個人として100億円を寄付すると発表した。
さらに孫社長は2011年度から引退するまで個人の報酬をすべて寄付する。
孫社長の2009年度の年収は1億800万円。仮に69歳まで社長を務めた場合、
総額で17億円程度になる。
義援金は日本赤十字社や赤い羽根募金を通じて寄付され、NPOやボランティア団体
などへの支援や、震災遺児への中長期的な生活と勉強の支援などにあてていくという。
ソフトバンクグループとしても、義援金として10億の寄付を行うほか、グループ会社の
ヤフーでも3億円の寄付が決定している。またヤフーが実施している緊急災害募金には、
現時点で約13億円が集まっており、その内3億円を日本赤十字社へ寄付するという。
ソフトバンクモバイルでは、店頭や携帯電話などで義援金の受付をしており、3月31日までに
約1億円が集まっている。
今回の震災に関してTwitterユーザーからは、「孫さんはなぜ、個人で義援金を
寄付しないのですか?」というツイートが孫氏のアカウントへ寄せられていたが、
孫氏は「準備中です」などとコメントしていた。
孫社長は今回の寄付についてコメントしていないが、震災後に福島県を訪ね、
インフラ復旧などへの協力を申し出たり、震災で両親を亡くした震災遺児に18歳に
なるまで携帯電話を無償貸与する方針も打ち出すなど、公私両面で被災者支援に
取り組んでいる。
東日本大震災に対する義援金・支援金の寄付について
2011年4月3日
ソフトバンクグループ
2011年3月11日(金)に発生した、東日本大地震により多くの方の尊い命が失われたことに、深い哀悼の意を捧げますとともに、被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
ソフトバンクグループは、このたびの東日本大震災により被災された方々の救済および被災地復興のための義援金・支援金として、10億円の寄付を行うことを決定いたしました。
この義援金・支援金は、日本赤十字社や赤い羽根共同募金などを通じて寄付を行うほか、NPOやボランティア団体などへの早急な支援や、両親を亡くした震災遺児への中長期的な生活と勉学の支援などに役立てる予定です。特に、今すぐに支援を必要とされている方々へ義援金・支援金を早急にお届けできる寄付の方法を検討しております。
なお、上記の義援金・支援金に加え、同じ目的で、孫 正義個人から100億円を寄付することといたしました。更に、2011年度から引退するまでのソフトバンクグループ代表としての報酬全額も寄付し、この度の震災遺児、およびその他多くの遺児などを支援してまいります。
被災地の一日も早い復興をお祈りいたしますとともに、弊社グループでは引き続き更なる支援活動を行って参ります。
ソフトバンクグループで実施しているそのほかの主な義援金の募集活動は以下の通りです。
ヤフー株式会社
ヤフー株式会社では、ヤフー株式会社として3億円の寄付が決定しているほか、サイト上の緊急災害募金には現時点で約13億円が集められており、その内の3億円は日本赤十字社へ寄付することが決定しております。
ソフトバンクモバイル株式会社
ソフトバンクモバイル株式会社では、店頭や携帯電話などで義援金・支援金の受付をしており、2011年3月31日までに集められた支援金は約1億円となります。
以上