柳楽優弥主演の映画「
誰も知らない」をDVDで観てみた。
この映画で、主演の柳楽優弥は第57回カンヌ国際映画祭で、日本人史上初、カンヌ映画祭史上最年少(当時14歳)で最優秀男優賞を受賞したということで、以前から観たかったのだが、やっと観れた。
凄かった。
参った。
ストーリーと柳楽優弥の演技に完全にノックダウンした。
観終わって2,3日経つのだが、映画の色々なシーンが頭の中でリフレインしっぱなし。
久しぶりに参った映画を観た。
どうやらこの映画、1988年に実際に起きた「巣鴨置き去り事件」という実話を題材に作られているらしい。
特撮や特別なアクションや演技などまったく無い。
ただ、誰も知らない世界で生きている子供4人の生活を淡々と描く。
子供の視線と大人の自我の交錯関係を、実に絶妙に表現している。
まさに「映画というのはこういうものだ!」というのを実感できる作品だ。
「誰も知らない」の公式ホームページに印象的なコメントが載っている。
一つは第57回カンヌ国際映画祭での
柳楽優弥本人のコメント。
柳楽優弥がカンヌの会場に入るとすごい拍手でむかえられ、映画上映が終わると、また凄い拍手だったようだ。
しかも、それが五分間も続いたことに、本人が凄い感動したとコメントされている。
カンヌの観客はさすがだと思う。
また、ユニセフ親善大使でもある
黒柳徹子さんのコメントも印象的だ。
とても印象的なコメントなので、無許可だが一部をそのまま引用させてもらう。
「・・・例え母親に捨てられても、子どもたちは母親を慕い、信じて生きているんです。おとなが気がつかない、誰も知らない世界で、子ども達は、じっと生きているんですね。希望を持って、前向きで。
ユニセフ親善大使として私がアフリカや、他の国で出会う苦しみの中にある子どもたちも、親やまわりの大人を心から信じています。小さい子はどんなことがあっても、おとなを疑わないのです。そんな目でじっと私をみつめます。こういう子どもたちを大人は裏切ってはいけないのだと、そのたびに思います。・・・」
さすが徹っちゃんならではの説得力あるコメントだ。
もう、ほんと参ってしまう・・・。
とにかくこの映画、本当にお勧めだよ。
観てない人はとにかく絶対に観てみてね。