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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

BMW Mの美しいネオンサイン!

2024-07-27 16:21:32 | 

僕のBMW M好きもついにここまで来てしまった(笑)。先日、BMW Mのネオンサインをネットで見つけて、思わず購入してしまったのだ。

実家のミニカーをたくさん飾ってある壁にこのネオンサインを設置したが、赤、ネイビー、ブルーのトリコロールに白いMのロゴはやっぱり素晴らしい。ネオンも見事にこの3色を表現している。特に夜ネオンをオンにすると見事に映える。

電源はUSB方式で、このネオンサインを設置する為、部屋の延長コードを少しアレンジし直し、USB対応のプラグも用意。比較的簡単にレイアウトすることが出来た。オン/オフスイッチもあり、明るさも5段階調節出来る。

今回、実にいいものをゲットすることが出来た。これで部屋は益々BMWカラーが強まったし、ネオンサインでミニカーたちも喜んでいると思われる(笑)。


ついに観賞!スターウォーズ『オビ=ワン・ケノービ』!

2024-07-27 15:45:13 | TVドラマ

僕は無類のスターウォーズフリークで、映画の全エピソードとスピンオフ作品も全て観ているし、ブルーレイなどでコレクションしているが、2022年からDisney+チャンネルで放送されたミニスピンオフシリーズ、『オビ=ワン・ケノービ』をまだ観れずにいた。しかし、先日ようやく待望のブルーレイが発売となり、ついに観賞することが出来た。

全6話からなるミニシリーズで、ブルーレイでは2枚のディスクに3エピソードずつ収録されている。スチールブック仕様でなかなかカッコいい。各1時間で全6話なので、合計6時間あまりだが、映画で言えばちょうど2本分くらいの長さだと言えるが、今回ブルーレイで全6話を一気見してしまった。

物語はちょうと『スターウォーズ エピソード3/シスの復讐』から10年後、タトゥイーンでルーク・スカイウォーカーを見守るオビ=ワンから始まる。かつて新三部作でオビ=ワンの若い頃を演じたユアン・マクレガーが再びオビ=ワンを演じる形でシリーズに戻ってきた。ユアン・マクレガーは本作のプロデューサーでもあり、この作品への気合が伝わってくる。そして、なんとエピソード3でオビ=ワンとの対決に破れ、瀕死の重傷を負ったアナキンがダースベイダーになってしまったが、新三部作でアナキンを演じたヘイデン・クリステンセンも再出演しており、映画シリーズとの確かな継承が実現した素晴らしいテレビミニシリーズとなっているのだ。

オーダー66の10年後、帝国の審問官はジェダイを狩り、ほとんどは殺されている。オビ=ワン・ケノービはタトゥイーンで隠れ住み、ルーク・スカイウォーカーの成長を見守るがフォースは弱まっている。野心的な審問官のサード・シスター(リーヴァ)はオビ=ワンをおびき寄せるため、オルデランでベイル・オーガナとブレア・オーガナに育てられるレイアを密かに誘拐させる。ベイルに救出を依頼されたオビ=ワンはダイユ―に行ってレイアを救出し、帝国からジェダイら反抗する人々を脱出させる"パス"ネットワークの助けで脱出しようとするも、レイアはリーヴァに捕らえられ、オビ=ワンは死んだと思っていたダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー)と対決して負傷する。"パス"の一員のターラとともに審問官の要塞からレイアを救出する。リーヴァは取り付けた発信器でジャビームにある"パス"の施設にレイアとオビ=ワンがいることを知り、ベイダーとともに襲撃する。レイアとオビ=ワンを含む"パス"のメンバーは犠牲を出しながらも脱出する。かつてジェダイ・イニシエイトの仲間を殺された復讐を遂げるためにベイダーの歓心を買ってきたリーヴァはベイダーを襲うも敗れる。オビ=ワンは他の"パス"のメンバーを救うために、単身でベイダーと対決する。次第にフォースを取り戻して圧倒するも、止めを刺さずに去る。リーヴァはタトウィーンでルークを殺し、再びベイダーの信頼を得ようとするも思いとどまりルークを義父母に返す。オビ=ワンは今後ルークに近づかず、普通に成長させることに決めるのであった。

全6話を観終わった感想として、かなり見応えのある内容であったと言える。スターウォーズサガに忠実に継承したストーリーと世界観になっており、オビ=ワンとダースベイダーの2度にわたる直接対決がハイライトになっている点で、スターウォーズファンにとっては感動的なミニシリーズとなっている。特に、今回のミニシリーズは、映画のエピソード3とエピソード4(オリジナルのスターウォーズ第一作)の間の物語で、このシリーズを見ると、アレック・ギネスが晩年のオビ=ワンを演じるエピソード4がまたより一層楽しく観ることが出来るのではないだろうか。かつてはオビ=ワンの弟子(パダワン)であったアナキンことダースベイダーとの師弟対決は、何度見ても切ない。そしてオビ=ワンも本作の始めは長年戦いから離れていて、フォースの力も弱まっていたが、再び戦いに巻き込まれる中でオビ=ワンがフォースを取り戻していく様子が、ダースベイダーとの対決によって鮮明に描かれるのも実に嬉しい展開である。

スターウォーズのストーリー上、今回オビ=ワンもダースベイダーも死なないことはあらかじめわかっているので、ある意味安心して観ることが出来たが、その分他の登場人物などにも注目する余裕があったのも有難かった。エピソード3の最後に、レイアとルークという双子を産んでパドメ・アミダラ(ナタリー・ポートマン)は亡くなってしまい、ルークはタトゥイーンの農夫の元に息子として預けられ、レイアはオーガナ家の娘として預けられるところで物語は終わるが、今回は幼くて可愛いレイア姫が誘拐されてしまうエピソードから始まる為、リトルレイアとの物語でもある。頭が良く、勝気で正義感も強いその少女は、のちにプリンセスレイア(キャリー・フィッシャー)となる片鱗を見せており、とても良く描かれている。

また今回はエピソード3の後半で、ダークサイドに堕ちたアナキンが、ジェダイ寺院で幼いジェダイの子供たちを惨殺するが、この中で生き残った少女の一人が帝国軍の尋問官の一人、リーヴァ(サードシスター)として執拗にオビ=ワンを追う役を演じるが、幼い頃に仲間たちをアナキンに殺された憎しみから、密かにダースベイダーを殺そうとチャンスを伺っており、最後はオビ=ワンとの対話によって帝国軍からも解放され、自由の身になっていく物語も展開される。

他にもオビ=ワンを助けるターラという人物も重要な役どころとして後半の3エピソードに登場するが、途中で仲間を守るために犠牲となってしまう。

あくまでもスターウォーズ本編の間のサブストーリーなのだが、エピソード3と4の間を埋める物語としては興味深いし、ちょうどスピンオフ映画『ローグ・ワン』と『ハン・ソロ』の時代の少し前を描いたものであると言えるので、各スピンオフ映画などと合わせて観ると、またより一層味わい深いものがある。最後にクワイ=ガン・ジンも幻影でオビ=ワンの前に登場するのがまた最高である。

この『オビ=ワン・ケノービ』は、スピンオフ映画として制作しても良かったような内容ではあるが、全6話のミニテレビシリーズにしたことで、より長く楽しむことが出来たかもしれず、ある意味お得だったかもしれない。アニメ『クローンウォーズ』シリーズもブルーレイを買って持っているので、これでまだ観れていないテレビシリーズは『マンダロリアン』だけとなったが、こちらの方は現在シーズン3まで放送されているので、こちらもまたブルーレイをいずれ購入してじっくり観賞することにしたい。


稀に見る傑作アニメ映画『ルックバック』を観賞!

2024-07-26 20:38:06 | 映画

先日、今話題となっている映画、『ルックバック』をシネコンで観てきた。藤本タツキによる漫画が原作の劇場アニメだが、なんと58分という短編映画にも関わらず、6/28の公開開始以来、映画の評判・口コミなどでどんどん人気が高まり、上映館なども拡大しながら一大ブームとなっている。ミーハーな僕は()、そんなトレンドに乗っかる形でついに観に行ったわけだが・・・物語が昔の自分と重なる部分もあって、強く心を動かされてしまった・・・。

また、映画としては評判通り、いや評判以上の傑作と言わざるを得ない。このような短編映画で心を動かされたのは、新海誠監督の『言の葉の庭』をシネコンで観て以来かもしれない。兎に角、素晴らしい作品なので、まだ観ていない人は、ぜひ『ルックバック』を見ることをおススメしたい。

(*尚、下記はネタバレを含むので、これから映画を観たい人は読まないことをおススメする)

実は原作漫画の存在も最近まで知らなかったのだが、映画は漫画をかなり忠実に再現しているとのことで、漫画の方も読んでみたくなった。絵のタッチは新海誠のアニメのように決して圧倒的に美しいわけではない。どこか粗削りな絵なのだが、そのまっすぐで圧倒的な“画力“には違う意味で圧倒されてしまう。

学校新聞に毎週4コマ漫画を描いて人気者になっていた小学4年生の藤野。周りからはいつも“藤野は絵が上手いね~、漫画家になれるよ!”と絶賛され、これでも本気を出していないかのようなコメントをしながらいい気になって、褒められることで密かにどんどんモチベーションを高めていくのだが、この心の躍動感も上手く映画で表現されていた。特に、藤野が嬉しさのあまり、飛び跳ねながら家までの田舎道を駆け抜けていく姿が巧みに描写されるが、このシーンも実に秀逸であった。

やがて、不登校・引きこもりの生徒である京本が、漫画なら描いてみたいということで、藤野と並んで漫画を学校新聞に掲載することになる。“どうせ京本の絵なんて大したことないだろう~”とくくっていた藤野だったが、初めて京本の漫画を見た時、そのレベルの高い京本の画力に衝撃を受け、打ちのめされる。クラスの友達もみんな、“京本の絵に比べると、藤野の絵は普通だなあ”などと言われてしまい、人生で初めて自尊人を著しく傷つけられてしまう。しかしそこでめげないのが藤野だ。それから自分の画力が一番じゃないことが悔しくて、悔しくて、必死で毎日絵を描きまくる。来る日も来る日も描きまくるのである。ここで、作品のタイトル通り、藤野が机に向かい、漫画を描き続ける姿を、時間や四季の移り変わりで見せることで、静的に長い時間の経過を上手く表現しているのだが、この描き方は実に見事としか言いようがない。

『ルックバック』を観て、僕も小学生、しかも藤野と同じ小学4年生だった頃漫画を描いていたのを思い出した。まさに藤野同様、学校新聞などに漫画や絵を描いていたのだ。僕も当時は将来漫画家になるんだと真剣に考えていたが、何だかその当時の自分の姿や気持ちと重ねてしまった。

そして、藤野もついに小学校卒業の時期を迎えるが、卒業証書を京本の家に届けるよう先生から藤野が依頼され、憂鬱に思いながら京本の自宅に向かう。そこで京本が物凄い数のスケッチブックを目にし、圧倒的な絵の練習量をこなしていたことを知り、即席の4コマ漫画を描いて卒業証書を置いて帰ろうとするが、京本が家から飛び出し、藤野のことを尊敬していたことを初めて伝えるのだ。ここで面白いのは、画力で勝る京本ではあるが、漫画としてのストーリー性や構成力は藤野に才能があり、自分にないその部分の才能を京本は憧れていた点が印象的だ。中学に進んだ2人はやがて意気投合し、ペンネーム“藤野キョウ”という名前で漫画を共同制作をするまでになって、いつしかかけがえのない“親友“となっていた。ここでも、賞金で散財しようと2人が街にお出かけるシーンも、2人の心の機微や関係性が、繋ぎ合う手などで絶妙に表現されていて素晴らしい。二人で描いた漫画作品はコンテストで賞を取るまでに成長していく。つまり、二人はお互いにない絵の才能を持ち合わせていたという点で、補完関係にあったベストコンビであったと言えるのだ。

高校生となった2人は『ジャンプ』での連載が決まる。藤野は京本と一緒に連載に挑むものとばかり思っていたが、京本は高校卒業後に山形の美術大学に進みたいという気持ちを藤野に伝える。いつの日か藤野との間にギャップが出来ていたのだ。それはより背景などの画力を向上させたいという方向性と、藤野に全て頼るのではなく、自立して行きたいという思いからであったと思うが、連載は藤野1人で対応することになり、藤野キョウのコンビは解散することになる。

藤野の頑張りで、連載は人気のアップダウンを繰り返しながらも11巻まで発行される人気漫画となり、アニメ化するまでになる。そして、ここでも連載を描き続ける藤野の描写の中で、本棚に並ぶ自作マンガの冊数で、どの巻が重版になったかなど、細かくその過程を表現しているあたりも実に上手い。

そんなある日、悲劇は起きてしまう。京本が通う山形美術大学に精神的不安定になった不審者が侵入し、京本は命を奪われてしまうのだ。ちなみに、この残忍な無差別殺人事件は、あの京都アニメーション放火殺人事件を連想させる内容なだけに、表現の仕方に色々と賛否があったらしい。“自分さえ京本を外の世界に引っ張り出さなければ、京本は死ぬことは無かったんだ~”と自分を責める藤野。そして、葬儀の後、京本の部屋を訪れたが、そこには藤野が必死で描いていた連載単行本がたくさん本棚に並んでおり、読者アンケートなども書いてくれていたことが見て取れる。京本は美術大学に行って進む道は違ってしまったが、京本のことはいつでも常に応援し続けていたことがわかる。このあたりの静かで繊細な描写も実に秀逸だ。最後はパラレルワールド的な表現として、もしあの時、藤野が京本を外に誘い出す4コマ漫画を描いてなかったらという展開が描かれるのだが、結局2人は一緒に漫画を描くことになることが伺えて、2人の強い絆みたいなものが改めて確認出来る。最後は、京本の為にも連載を再開させないと!という思いで、また机に向かって漫画を描く藤野の“背中”で映画は余韻を残して終わるのだ。

原作と映画のタイトルとなっている『ルックバック』も、かなり秀逸である。ルックバックとは、振り返るという意味があるが、京本と漫画に打ち込んだ日々や思い出を振り返る、或いは“あの頃に戻れたら”という意味合いすらも込められている。しかし、やはり象徴的なのが、この映画はかなりの部分が、藤野が机に向かって漫画を描く“後ろ姿”が深く印象に残る点だ。つまりルックバックとは、“背中を見る“という意味でもあり、そのひたむきな背中を視聴者のみならず、京本にも見せていたという意味でも実に感慨深い構成だ。

最後になってしまったが、藤野役の声優を担当しているのが、先日も取り上げた売れっ子若手女優の河合優実であるが、彼女の最近の活躍には目覚ましいものがある。京本の声は、同じく頭角を現している若手女優の吉田美月喜。この旬な2人の声優起用でも大いに注目を浴びている。

それにしても、久々にいい短編アニメ作品を観た思いで、とても心が満たされた。と同時に、漫画を必死で描いていた小学4年生であった、あの頃の自分の熱い思いとも重なる部分が多く、忘れてしまっていた夢や、絵に対する情熱が久々にこみ上げてきたことで、大いなる刺激となった。


ドラマ『西園寺さんは家事をしない』に注目!

2024-07-25 16:05:06 | TVドラマ

TBS火曜日の夏ドラマ、『西園寺さんは家事をしない』が結構面白い。全体的にはカジュアルに観れるラブコメドラマで、あまり深く考えずに気軽に観れるのがいい。

このドラマで僕が注目しているポイントが幾つかあるので、ご紹介したい。

1) 松本若菜が可愛い~!

今回ゴールデンのドラマ初主演となるのが松本若菜。前から結構気になっていた女優で、最近では『正直不動産2』でもいい味を出していたが、彼女は40歳で、それなりに長い下積みキャリアを積んできた女優である。20歳前後の若手女優には出せない大人の美しさと魅力があり、個人的にはこんな雰囲気の女性も素敵だな~と思えてしまう、そんな可愛い女優さんである。今回のドラマで家事が嫌いなバリキャリをカッコよく演じており、仕事とプライベートのバランス、そしてアラフォー女性の悩みなどを上手く表現しながら演じているのはさすがである。また、毎回彼女のオン・オフにおける素敵なファッションもかなり注目している。

2) 西園寺さんの家が素敵!

西園寺さんが住んでいる一軒家がなかなか素敵だ。同じ敷地内に貸し出せる部屋があり、ここに松村北斗親子が住むことになるのだが、こういったはなれ空間・スペースがあるのもなかなか面白い設計だ。そして家事をしない西園寺さんは、部屋もオシャレでキレイ。リビングやキッチンもすっきりと僕の好きな感じのモダンなデザインに統一されていて、一人暮らしならではのオシャレさだ。羨ましい感じの部屋である。ここに松本若菜のような美女が住んでいるというのは何とも素敵である。前庭のテラスもあって、ここでバーベキューなどをするが、この空間もなかなか爽やかだ。また、ドラマの中で西園寺さんは“シルバニアファミリー”のコレクターという趣味を密かに持っている設定なのも結構面白い。

3)『海のはじまり』との“設定対決”!

今クールの月9、『海のはじまり』も大好きで観ているが、シングルファザーと娘というキャラ設定が似ている。『海~』では目黒蓮と、海ちゃんという娘との物語で、『西園寺さん~』では松村北斗と娘の物語。奇しくもSnowman vs. SixTonesからの人気俳優対決でもあり、お互いに妻と死に別れた中で、子育てと向き合う物語設定なのもイマドキで興味深い。そしてこのシングルファザーにはそれぞれ有村架純と松本若菜という素敵な女性との関係が絡んでくるのも大枠で似ている。もちろん、根本的な物語背景やテーマは違うし、暗くシリアスな『海~』に対して、『西園寺さん~』は明るいカジュアルな設定。でも、どちらも違った味わいがあって、それぞれに面白いと思っているので、どっちが良いということよりも、それぞれに楽しめばよいのではないだろうか。ちなみに、目黒蓮は『Silent』での好演が光っていたし、『海~』で再び注目されているが、松村北斗もNHK朝ドラ『カムカムエブリバディ』での好演がとても印象に残っており、今回『西園寺さん~』を楽しみにしている理由の一つとなっている。

これから夏本番。ドラマも中盤に差し掛かってくるので、新たな展開の中で主人公二人の関係性に大きな動きが出てくると思うので、益々楽しみにしたい!


ケーセン社の可愛い柴犬ぬいぐるみ!

2024-07-24 22:31:00 | アート

ドイツには、僕の好きなシュタイフ社以外にも、ケーセン(Koesen)という有名な老舗ぬいぐるみメーカーが存在する。やはりこういった手作り&匠の技はドイツと日本に多く技術が残っており、これを継承していることが実に感動的である。

先日、初めてケーセン社のぬいぐるみを入手した。それがこちらの柴犬のぬいぐるみ。ケーセンのぬいぐるみの中でも特に人気が高いモデルだ。定価は18,000円以上してしまう結構高価なぬいぐるみなので、シュタイフ同様コレクターも多いが、今回少し安く入手することが出来たのはラッキーだった。

全長26 x 20cmくらいなので、サイズはそう大きくない。本棚などに飾るにはちょうどいいサイズ感である。それにしてもリアルで、毛並みがとても美しい。まるで本物の柴犬のような毛並みである。

どの角度から見ても絵になるぬいぐるみである。柴犬らしいくるっと丸まったしっぽがとても可愛いのだ。シュタイフの耳タグと同じように、ケーセンのトレードマークとなる木製のタグが付いており、”Handmade in Germany”と書かれたタグは、そのぬいぐるみが本物の証であることをさりげなく主張している。

ケーセン社の前身であるケテ・クルーゼ工房は世界的に知られるドイツ人形のメーカーで、1912年に旧東ドイツ・チューリンゲン地方の町バートケーセンに生まれた。1989年ベルリンの壁崩壊を機に、ぬいぐるみメーカー・ケーセン社となり、伝統的な技術と、良質なものづくりへの気概を引き継いでいる。1992年からは芸術大学で学んだアーティストと組み、理想のぬいぐるみづくりに取りかかった。その哲学は、子どもたちが「気持ちよくほおずりできて、型くずれしにくい良質なもの」「その時々の感情を移入できる自然さをもつ」「やわらかく、動きがあって、自由に動かしてあそべる」ぬいぐるみを子どもたちの手に、というもの。ケーセン社のぬいぐるみは、動物の個性を、できるだけ忠実に布の素材で再現することを目指しているメーカーなのだ。野生の動物をスケッチすることにはじまり、たくさんの作業工程のほとんどは手作業。布地の選定はとくに重要で、動物の特徴によって、綿、アクリル、モヘア、合成皮革などを使い分ける。特種な布地は、ヨーロッパや日本のメーカーにまで染めや織りを特注するほど。中身はポリエステル、目や鼻にはプラスティックを使用。ひとつの動物に、20種類以上の素材を使うこともあるのだ。その徹底したものづくりから、子どもからおとなまで世界中のファンを魅了する“世界でいちばん美しいぬいぐるみ”が生み出されるのである。

実家で昔飼っていた柴犬のマックに思いを馳せながら、今回ケーセンの柴犬を購入したが、精巧に出来たケーセンの柴犬を見ていると、どうしてもマックのことを鮮明に思い出してしまう。マックは本当に小心者で、何とも人間味のある可愛い柴犬であった。今回ケーセンの柴犬が、マックと過ごした多感な青春時代を懐かしく思い出させてくれたことに感謝したい。