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blue deco design lab

クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

横山光輝 最後の少女漫画、『クイーンフェニックス』とは!

2020-05-29 19:38:00 | 漫画/アニメ
1975年に連載された横山光輝の『クイーンフェニックス』という漫画を先日初めて読んだ。当時『週刊少女コミック』に連載されたこともあり、また女性が主人公という意味では、実質横山先生が最後に描いた“少女漫画”作品。でも、内容はインディージョーンズ顔負けのエジプト冒険ものであり、また主人公の女王が『バビル2世』のような電磁波攻撃のような魔術が使えるという意味では、やはりSF作品の部類とした方が良いのかもしれない。




今手に入るのは文庫本。上下巻とあり、講談社漫画文庫から出版されているが、増版があまりされていないせいか、なかなか普段はお目にかからない文庫本である。先日『魔法使いサリー』を取り上げたブログで、『コメットさん』が横山先生最後の少女漫画と書いてしまったことを思い出したが、実はこの『クイーンフェニックス』こそが横山先生最後の少女漫画と言える面もある為、前から読みたいと気になっていたこの作品を、やはり一度読んでおかなくてはと思って今回ついに文庫本を購入した。



ストーリーだが、古代エジプト時代、カクラテスという僧侶と女王が禁断の恋におちてしまったために、神は激怒し、醜いバステトという少女に二人を殺すよう、命令する。バステトはカクラテスに一目惚れするものの、神の命令に従って、彼を女王ともども暗殺し、その代償として、永遠の美と生命を得る。一方、現代の東京に舞台は移り、カメラマンの加蔵春彦がある既婚女性、鳩子と恋に落ちるが、世界各地で発見される、鷲の頭の雲がどうしても気にかかり、妹の真理を一緒に、アフリカの奥地へ旅立つ。命からがら辿り着いたその国は、不思議な女人国であり、それを統治するフェニックスと呼ばれる女王、バステトが待っていた。カクラテスの生まれ変わりと信じる春彦を女王は迎え入れ、ともに永遠に生きることを願うが、鳩子もまた春彦を追いかけてこの国へやってくる。女王へ反乱を起こす男達、莫大な財産をねらう暗黒街の親分と、様々な思惑が入り乱れる中、女王の若さと美貌が失われていき、結末はいかに・・・と言った内容。




600ページ強の中編作品だが、現代日本と異国である女王の国を舞台に物語は繰り広げられ、かなりのスケール感もあって面白い秀作であった。終盤の反乱者たちの攻撃シーンなどはかなり迫力のあるスペクタクルになっているし、一方で、女王、晴彦の妹の真理、恋人の鳩子など、なかなか横山光輝らしいタッチの魅力的な美女も3人登場しており、横山作品の中でもかなり華のある作品となっているのも面白い。鳩子が、実はカクラテスと愛し合って暗殺された女王の生まれ変わりなのだと思うのだが、もう少しこの伏線を強く描いても面白かったのではないかと思う。





横山作品共通となる、流れるような見事なストーリーテリングとグイグイ引き込まれるテンポの良さはさすがの一言である。一気に上下巻を読破し、横山先生の新作でも読んでいるような、とても新鮮な気持ちで楽しむことが出来た。


究極の『死亡遊戯』観賞用レプリカヌンチャクをゲット!

2020-05-27 21:14:00 | ブルース・リー、アクション
ついに、念願のブルース・リー『死亡遊戯』レプリカヌンチャクをゲットすることが出来た!
映画『死亡遊戯』でブルース・リーが使用しているヌンチャクは木製では無く、見た感じでは比較的軽くて振り回しやすい素材のヌンチャクのようなのだが、これに限りなく近いレプリカを制作されている職人の方をネットで見つけ、今回発注した。そして出来あがってきたのがこちらのヌンチャク。専用ケースも映画に登場するものとそっくりに作られているレプリカ。




このヌンチャクは手作りの為完全受注生産で、納期は通常10日から2週間程度らしいが、比較的早く届けて貰うことが出来た。それにしても、良く出来ている。とても丁寧に裁縫されており、見事なクオリティーだ。合皮素材でとても軽量で制作されているが、サイズ感もちょうど良く、持った質感も見事。オリジナルのヌンチャクに限りなく近い印象で、まさに今まで探していたヌンチャクのイメージに近い。





しかし、このような見事な職人技でレプリカヌンチャクを制作されている方がいることには感動してしまったが、これでまた最高に嬉しいブルース・リーメモリアルグッズがコレクションに加わった。



先日紹介した死亡遊戯ヌンチャクは、香港のお土産屋で売られているような安いもので、今回のレプリカに比べたらおもちゃ感がかなり強い印象はあるが、今回並べてみたのがこちら。前に購入したものは若干小ぶりで、ロープの作りもチープではあるが、でもそれなりに上手く出来ており、これはこれで味わいがある。





そして、僕が16歳の頃にニューヨークで購入し、35年間大切に保管している死亡遊戯ヌンチャク2本がこちら。チェーンのバージョンとロープのバージョンで、ヌンチャク自体は木製。本来武器として実践で使うのであれば、むしろこちらの方が“本物“として相応しいヌンチャクだが、映画のレプリカという目的においてはかなり違う。色合いも黄色というよりはオレンジ色に近い。もちろん、これはこれで長年保管しており、愛着のあるヌンチャクたちであり、単純比較は出来ないものだ。



僕の死亡遊戯ヌンチャクコレクションもこれで計4本となった。




2020年新作Tシャツ第6弾!過去のデザインをReboot!

2020-05-26 16:40:00 | My Artworks
今年のTシャツ制作は早くも第6弾。夏に向けて、かなりのハイペースで制作している。

第6弾は、過去に作成した『blue deco skateboards』というブランドロゴを2020年版に完全リブートすることにした。これが2種類のオリジナルのデザイン。元々は2009年に制作したものだが、その後Tシャツ化などもしていて、かなり思い入れのあるデザインである。ニューヨークに住んでいた2005~2009年頃、スケボーにかなりハマっており、ソーホーにあったスケボーショップなどにも足しげく通っていたのが懐かしい。実は現在スケボーは持っていないのだが、幼い頃にスケボーが好きで良く乗っていたことと、スケボーカルチャーがもたらすストリートアートや独特なデザイン性がかなり好きで、良くお店にも立ち寄って刺激を受けていた。今でも時々近所のスケボーショップには立ち寄ってブランド動向や、新しいボードのデザインなどをチェックしている。




そんな思い入れの強いスケボーデザインを11年ぶりにむしょうにリブートしてみたくなり、色々といじっていたら、結果このような形になった。オリジナルと同じく2種類を作成。基本的にはほぼオリジナルデザインを忠実に踏襲しながらも、以前よりデザインのシャープさが高まったカラーリングとデザインになったのでは無いかと思う。新しいデザインというよりは、まさに“リブート版“と言った感じである。




一つ大きな変更点としては、オリジナルでは僕の大好きな米国西海岸のベイタウン、Santa Cruz CAと描いていたが、今回のリブートでは今住んでいるyokohamaに変更。より地元に密着した架空ブランドロゴにしてみた。



実は、今ようやくエンジンがかかってきた新作絵本の制作において、理想のスケボーショップを描き込もうとしており、今回のリブート版blue deco skateboardsのロゴを応用したデザインを登場させる予定だ。その意味では、今回のリブート制作は新作絵本の良い準備プロセスとなった。


『燃えよドラゴン』のブルース・リーフィギュア!

2020-05-25 15:31:00 | ブルース・リー、アクション
先日、新たにゲットした完成度の高いEnter Bay社製/ブルース・リーの『死亡遊戯』フィギュアを紹介したが、今回はReal Action Heroes(RAH)の『燃えよドラゴン~インターナショナル版』フィギュアを紹介したい。



ブルース・リーフィギュアは数多く存在し、ブルース・リーマニアの間では必須のコレクションアイテムとなっているが、その中でもEnter Bayのフィギュアはどれもかなりリアルで、ブルース・リーフィギュア業界では一番クオリティーが高いとされている。確かに価格も高いし、マニアの間では高額で取引がされることも多く、また限定品も多い為、入手困難なモデルもある。しかし、僕はEnter Bay以外でも、出来映えが気に入っているブルース・リーフィギュアが2つあり、それぞれ持っている。それが前に紹介したHot Toysのカジュアル版ブルース・リーと、今回のRAH『燃えよドラゴン~インターナショナル』版フィギュアだ。





RAHのブルース・リーは、黒と白のクンフー服上着と、黒だけのパンツがセットになっており、これ以外にヌンチャク1本、スティック2本、靴1足と手が7パターンセットになっている。コンパクトに纏まっている箱のデザインもなかなか秀逸。






顔はEnter Bayフィギュアに比べれば若干チープに見えてしまい、あまりブルース・リーに似ていないようにも思うが、見る角度によれば(特に下のアングルから)、意外に『燃えよドラゴン』時のブルース・リーの表情を再現しようとしていることがわかる。ブルース・リーの截拳道を受け継ぐ中村頼永氏がフィギュア制作のスーパバイザーを務めているらしく、顔の造形自体は結構似せて来ているのだろうが、顔表面の色合いと塗装や、テクスチャー感の作り込みがイマイチなのかもしれない。でも、この手のフィギュアなら良く出来ている方だろう。





『燃えよドラゴン』で、ブルース・リーが妹の仇を討つ為、憎きオハラと対決するシーンはあまりにも有名だが、この時に着ていた白いクンフー服の上着がやっぱりカッコいい。このフィギュアではまずまず映画のシーンなどを再現しながら楽しめる。





持っている3体のブルース・リーフィギュアを並べてみた。どれも1/6サイズフィギュアだが、素体の出来映え、頭の大きさや細部の完成度などに色々と微妙な違いはあり、それぞれメーカーによって特徴が異なる。しかし、それぞれに違ったブルース・リーの表現を楽しめるという意味では見比べるのもかなり面白いし、ブルース・リーフィギュアを楽しむ醍醐味でもある。




最近、フジファブリックにハマってます!

2020-05-24 18:47:00 | 音楽
いまさらではあるが、この新型コロナの時期に一番聴いていたのが、フジファブリックのベストアルバム『FAB LIST 1』。フジファブリックのベスト盤第一弾だ。



これまでフジファブリックというバンドの名前は知っていたのだが、一番人気のあった2000年代にはあまりちゃんと聴いたことがなかった。しかし、数年前、槇原敬之がカバーしたフジファブリックの名曲『若者のすべて』を聴いて、この哀愁漂うメロディーと感動的な歌詞を持つ曲にすっかり魅了されてしまい、フジファブリックのオリジナル曲を聴くようになったのだ。その結果、このベスト盤をダウンロードして聴いていたところ、すっかり気に入ってしまった。



フジファブリックのメインメンバーで、ボーカルとメインギターを担当し、殆ど全ての曲の作詞作曲を手がけていた志村正彦が2009年に急逝してしまったが、残りのメンバーで引き続きバンドは今も活動している。このベスト盤『FAB LIST 1』は、まさにバンドが結成された2000年から志村が亡くなる2009年までのシングルヒット曲などを集めたものだが、ファンによる人気投票で選曲されているので、まさにフジファブリック、そして志村が作った名曲の数々が収められているのだ。



収録曲は下記15曲。かなり聴き応えのある良いベスト盤となっている。

1) 茜色の夕日
2) 星降る夜になったら
3) 銀河
4) 赤黄色の金木犀
5) ロマネ
6) 花屋の娘
7) 笑ってサヨナラ
8) 陽炎
9) Sugar!!
10)Anthem
11)サボテンレコード
12)虹
13)バウムクーヘン
14)桜の季節
15)若者のすべて



やっぱり『若者のすべて』は名曲だが、志村の独特の歌唱と、哀愁漂うメロディーと歌詞が見事にマッチして、とてもセンチメンタルな気持ちにしてくれる。そしてその他どの曲も名曲揃い。さすがベスト盤という内容。神聖で哀愁漂うメロディーの『茜色の夕日』、印象的なギターと爽やかでキャッチーなサウンドの『星降る夜になったら』、軽快なテンポのロックサウンド『銀河』、切なさが漂う『赤黄色の金木犀』、少ない歌詞が秀逸なロックナンバー『花屋の娘』、感動的なバラードの『笑ってサヨナラ』。



懐かしさが漂う美しいメロディーと、ロックギターサウンドが魅力の『陽炎』、どちらかと言えばロックというよりもポップでオシャレな曲で、志村が亡くなる前の最後のシングルとなった『Sugar!!』、まるでビートルズの曲のような軽やかな爽やかさ漂う『Anthem』、ユニークな曲の展開で、アルバム一インパクトがある『サボテンレコード』、ギターとポップなロックサウンドが見事な『虹』、シンセサウンドとギターが心地良い珠玉のポップス『バウムクーヘン』、ファーストシングルにして人気を定着させた『桜の季節』、そして、最後を締めくくるのがこの中でもやっぱり一番の名曲である『若者のすべて』である。



実に聴き応えたっぷりで、1曲1曲を聴くたびに、志村正彦の天才ぶりを痛感してしまう。リアルタイムに聴けていなかったのが今となっては何とも悔やまれるが、志村が残したフジファブリックの名曲を、今もこうして楽しむことが出来るのは何とも幸せなことである。『若者のすべて』が導いてくれた、このベストアルバムだが、今も色褪せていない、新鮮な発見に満ちたベストアルバムであり、いまさらながら、すっかりフジファブリックのファンになってしまった。