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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

「ガンジス河でバタフライ」ディレクターズ・カット版DVD

2008-02-27 07:15:29 | TVドラマ
先日、「ガンジス河でバタフライ」のディレクターズ・カット版DVDを購入した。これは昨年10月5日と6日の2夜連続でメ~テレ(名古屋テレビ)開局45周年記念ドラマとして、テレビ朝日で放送されたドラマだ。テレビ放映時にすっかり見逃してしまったのでぜひ見たいと思っていたところ、ちょうどDVDが発売されたと聞いて思わず購入してしまった。このドラマに興味を持った理由は幾つかある。まずは何と言っても最近イチオシの長澤まさみが主演しているということ。そして「クドカン」こと人気脚本家の宮藤官九郎が脚本を手鰍ッていること。そして最近気になっている「インド」を舞台にしていること。

インドと言えば今年1月に産まれて初めて仕事でインドを訪れたばかりだが、それ以来このドラマに対して、より一層興味を持つようになったのだ。しかし、どうやらこのドラマ、テレビ放映時の視聴率は思ったほど振るわなかったらしいが、長澤まさみ主演、クドカン脚本で宣伝も大々的に行ったにも関わらず割に低視聴率だったのは関係者にとってかなりのショックだったのではないだろうか。

さて気になるストーリーだが、「ガンジス河でバタフライしました!私」と就職活動でつい勢いで言ってしまった女子大生がインドを旅するハメになる痛快なロードムービー。インドに到着した途端、ニューデリー空港で客引きのインド人に取り囲まれ、現地で出会った日本人には荷物を盗まれ、長距離バスに乗れば故障したりと、ハプニングが次々に展開する。ドラマのテンモ燉ヌく、また灼熱のインドでしっかりとロケを敢行しており、インドの名所が登場したり、インドのライフスタイルなどが見られる意味でも、映画並みになかなか気合のはいったドラマである。視聴率がなぜ悪かったのかが良くわからないくらいに、ドラマとして大変に良く出来ている作品だ。

DVDには、原作者のたかのてること日大件p部で同級生であったというクドカンの2人が、脚本製作の下見としてインドを訪れる映像が「ガンジス河でバタフライができるまで」として収録されており、またロケ風景などメイキング映像も満載で、かなり充実した内容の濃いDVDとなっている。メイキングでは、特にドラマの最後で長澤まさみがガンジス河をバタフライで泳ぐシーンのロケ現場に密着しており、ドロドロになりながら過酷な撮影に果敢にチャレンジした長澤まさみは「あっぱれ!」である。その他インドの田舎町で多くのインド人エキストラを使いながら、厳しい暑さの中のインドロケにおける苦労などがメイキング映像で見ることができ、大変に興味深い映像が満載のDVDである。

それにしても、長澤まさみはやはり可愛い。でもただ可愛いだけでなく、このような過酷なドラマ撮影にもチャレンジしていく体当たり演技と役者魂は大したものだし、割と自然な演技も好感が持てる。メイキングには長澤まさみファンにはたまらない必見映像も多いので、お薦めである。そして、インドに興味のある人にとっても大変に参考になるドラマでは無いだろうか。



心地良いカフェミュージックはいかがですか?

2008-02-26 08:08:37 | 音楽
今年の1月から、「DJ Kawasaki」にハマっている。DJ Kawasakiは2005年頃から、NYのクラブシーンで一躍注目され、2006年にファーストアルバム「Beautiful」でデビュー。当初目標にしていた売上を大きく超え、i-Tunesでもトップ10に何曲もランクインして大ヒット。このデビューアルバムの成功で、ジャパニーズ・ハウスのホープとして一躍日本のクラブシーンで有名になる。そして、今年の1月にはついに待望のセカンドアルバム「You Can Make It」をリリースしたばかり。

DJ Kawasakiの曲は、一言で言えば「おしゃれなカフェミュージック」。どこかおしゃれなカフェでBGMとしてかかっていそうな心地良い音楽で、あまり深く考えたく無い時のバックグランドミュージックにも最高だ。僕もiPodにも入れていつも聴いているが、例えば小説を読みながらiPodを聴く時などは邪魔にならなくて最適なのである。ジャンルとしては、ハウスなのだが、”カワサキ・ビート”と呼ばれる、彼独特のリズムが気持ちいい。

デビューアルバムの「Beautiful」もなかなか良かったが、先日購入したセカンドアルバムの「You Can Make It」は更に素晴らしい作品に仕上がっている。インストルメンタルとヴォーカル曲全11曲から構成されているが、どの曲もカワサキ・ビートによる統一感と連続性がありながらも、各曲が個性的でもある。適度なリズムとビートをしばらく聴いていくうちに、段々と癒されていく感覚が実に心地良いのだ。2曲目のアルバムタイトル曲「you can make it」も心地良いサウンドでかなり気に入ってるし、美しいイントロで始まる3曲目の「Because of you」、一時凝って良く聴いていたShakatakのようなフュージョンサウンドが印象的な4曲目「Elevate Your Mind」など、どの曲も粒揃い。また、このセカンドアルバムには雑誌ViViの人気モデル、藤井レナが歌手として参加していることでも話題。10曲目の「Bright Like Light」という曲を歌っているが、藤井レナは、今年4月にDJ Kawasakiプロデュースによるソロアルバムが発売される予定で、こちらの方もどんな仕上がりになるか楽しみである。

そして、今週は待望のサードアルバム、「Luire presents DJ Kawasaki」をリリース予定。こちらも楽しみな一枚だ。


みんなのサザエさん!

2008-02-25 07:20:29 | 漫画/アニメ
今日は娘と2人で、世田谷区桜新町にある「長谷川町子美術館」を訪れた。我が家からもそう遠く無いので随分と前から行きたいと思っていたが、ようやく今回念願叶って訪れることが出来た。長谷川町子と言えば、ご存知あの国民的アニメで長寿番組「サザエさん」の原作者で、日本初の女性漫画化なのである。長谷川町子は高校生の頃から、あの戦時中の名作漫画、「のらくろ」の作者、田川水泡に師事したことでも有名。1992年に残念ながら、72歳で他界しているが、日本国民に潤いと安らぎを与えたとして同年に国民栄誉賞を受賞している。

娘は最近特にサザエさんが大好きで、毎週日曜日の6:30pmからの放送を楽しみにしている。やはり昔から、日曜日と言えば「サザエさん」だろう。あの平和な磯野家を見ていると、週末の終わりが実に和む。娘はHDDレコーダーに録画されたものを、何度も何度も繰り返し見ているほど大好きなのである。親としても、サザエさんの内容は教育上も安心であり、また自分も子供頃サザエさんを見て育ち、今度は娘がハマっているのを見ていると、「サザエさん」長寿番組ぶりには改めて驚かされる。

アニメの「サザエさん」は、1969年から放送が開始され、何と今でも放映が続いていることの凄さも去ることながら、この38年間の平均視聴率が20%前後というから、驚きだ(1979年には最高視聴率39.4%を記録している)。今でもサザエさんはアニメ部門で毎年年間最高視聴率を樹立し続けている、フジテレビの看板番組なのだ。

長谷川町子美術館は桜新町駅から「サザエさん通り」徒歩10分ほど進んだところにある小さな美術館。「サザエさん通り」の入り口や途中色々なところにサザエさんの絵などが描かれていて、閉められたお店のシャッターにもサザエさんの絵が。そして、サザエさんのテレビでかかるあの軽快なサントラ音楽が通りのスピーカーから流れ、ほのぼのとした雰囲気を出していて楽しい。美術館の近くになると、サザエさんやその他キャラクターの旗などが道端を飾る。

10分ほどで美術館に到着。中に入ると2階にはサザエさんのビデオ上映や、長谷川町子の漫画「サザエさん」、「いじわるばあさん」の原画や、長谷川町子の制作した彫刻なども展示されている。中でも面白かったのは、磯野家の間取りがわかる模型があって、テレビで見ていた磯野家のレイアウトや規模感がわかる貴重な展示であった。それにしても磯野家は、平屋の割りにかなり広い一軒家で、間取りは5DKだ。また、田川水泡に弟子入りを申し出た高校生当時に田川水泡に見せたというスケッチブックも展示されていたのが貴重だが、今見ても当時描かかれたイラストはさすがというレベルで、その才能に改めて感心してしまった。

グッズショップは小さいが、商品はなかなか充実したラインアップ。今回は下記商品を購入したが、普段はなかなかお目にかかれないものばかりで貴重だ。ケーキなどのお菓子はお土産にも面白い。

① 「たま」の貯金箱
② 磯野家ファミリーケーキ (磯野家家系図絵巻付き)
③ 絵葉書セット
④ サザエさんマグカップ(赤、青)
⑤ 色紙
⑥ サクマドロップス サザエさんバージョン

「サザエさん」グッズで、昔から異常にほしいものがある。それは、「サザエさん」のサントラだ。でも、ほしいのは主題歌とエンディング曲では無く、TV放映の劇中で毎回流れる、あのBGMの数々がほしいのだ。どれも名曲で耳に残るものばかりだが、残念ながらサントラを今まで見たことが無い。ぜひTV放映40周年記念を迎える来年2009年にでも発売してほしいものである。


Michael Jackson「Thriller」25周年アルバム、ついに発売!

2008-02-24 00:24:40 | 音楽
先日取り上げたマイケルの「スリラー25周年記念アルバム」だが、ついに発売され、僕も即購入した。先行シングルのWill.i.amによる「The Girl is Mine 2008」はラジオで既に聴いていたが、その他の曲もなかなか素晴らしく、新しい魅力満載だ。マイケルは2001年のアルバム「Invincible」発売以来、ベスト版などは発売するも、実質新しいオリジナルアルバムや新曲はリリースしていない。しかし、ここへ来て久々の「マイケル復活!」に向けた動きが活発なのは嬉しい限りだ。何と言っても今を代表するHip Hop/R&B業界のヒットメーカーがマイケルの元に結集し始めていることが嬉しいし、最高の復活劇を予感させる。

今回の25周年記念アルバムは、言わば復活前夜祭的な要素もあるだろうが、既にWill.i.am、カニエ・ウェスト、Fergie、Akon、などが手鰍ッたニューミックスが収録されており、オリジナルが見事に現代風アレンジで味付けされている。
① Will.i.amは「The Girl is Mine 2008」と「P.Y.T. 2008」の2曲を担当。どちらもウィルらしいビートが新鮮で特に「The Girl is Mine 2008」はカッコいいアレンジと仕上がりだ。Paul McCartneyとのデュエットであったオリジナル曲の魅力を損なわない配慮をしながらもウィルのラップとマイケルの歌声が絡むリミックスは斬新である。
②「P.Y.T. 2008」は思い切った取組みを行っている。マイケルのハイトーンヴォイスを上手く活かしながらも、一風オリジナルとは全く異なった曲に仕上げており、単に変なラップミュージックにならず、アダルトなリミックスに変わっている点がいかにもウィルらしくて最高にカッコいい(Ne-Yo的な曲でもある)。もちろん、ウィルのラップが絶妙に絡むことは言うまでも無い。

③ Akonの「Wanna Be Startin’ Somethin’ 2008」の原曲は、昨年Rihannaが「Don’t Stop The Music」で「Ma ma se, ma ma sa ma ma coo sa..」のあの有名なコーラスを大胆にサンプリングしたことが話題を呼んだが、こちらも原曲をある程度留めながらも、Akonらしい作品として味付けされている点が印象的だ。
④「Beat It 2008」はBlack Eyed Peas(BEP)の紅一点、Fergieが歌っているのだが、マイケルのオリジナル音源とFergieの歌声が鰍ッ合っていく構成で、どちらも高い声質が似ており、なかなか面白い。ミックスはもちろん同じBEPのウィルが担当。原曲のEddie Van Halenのギターソロもこちらのversionでも健在!
⑤「Billy Jean 2008」は人気絶頂のカニエ・ウェストがリミックス。リミックス5曲の中では、最も原曲を留めている作品。カニエ独特のラップも絡み、ビートもカニエ風にややアレンジしながらも、オリジナルの味も損なわない形で工夫されているあたりがかなり憎い。カニエは昨年発売されたアルバム「Graduation」からのシングル「Good Life」でマイケルのPYTをサンプリングしており、しっかりと自らもマイケルの復活とこの25周年アルバムのお膳立てをしているのだ。

上記5曲が、大物プロデューサー陣による2008年リミックス曲たちだが、これ以上に嬉しかったのが、「Thriller」発表当時の1982年頃の音源で、「Thriller」に未収録であった幻の曲2曲が新たに収録されている点だ! 言わばこの2曲はマイケルの”新曲”なわけだが、曲風からして、明らかに当時制作されたことがわかる曲風・アレンジがまたまた当時のマイケルが好きであった僕としては何よりも嬉しい。縁起悪い話だが、こういう未発表音源などは、アーティストが亡くなったりしないとなかなか世の中に出て来ないものだが、マイケルが健在なこの時期に、あえて当時未収録だった曲を我々に届けてくれたことはこの上無く幸せなことなのだ。

① まずは「For All Time」。この曲は「Human Nature」と同じメンバーが演奏しており、曲風もHuman Natureに極めて近い、スローでメロディーが実に美しいバラード。なぜ「Thriller」に収録されなかったのかと思うくらいの名曲だ(Human Natureとやや曲風が被ってしまった為なのかもしれないが、こちらも捨て難い名曲である)。
② そしてもう1曲が「Got The Hots」だが、こちらも当時の未発表曲で今回も日本盤のみのボーナストラック。この曲の為だけでも日本盤を買う価値がありそうなくらい貴重な音源だ。また、曲風的にむしろ「Thriller」では無く、完全にその前のアルバム「Off The Wall」時代のメロディーラインとビートだ。そういう意味で「Thriller」のカラーとはやや異なった為に未発表となったことは想像出来るが、前のブログにも書いた通り、「Off The Wall」も大好きで、このアルバムに収録されたシングル「Rock with You」がマイケルの曲で最も好きな僕としては、「Off The Wall」的なメロディーのこの曲はむしろ最高に嬉しい。

今回の「Thriller」25周年記念アルバムはオリジナルアルバムでは無いが、リミックス5曲の素晴らしさ、それに何と言っても「タイムカプセル」のように密封されていた当時の未発表曲の感動でむしろオリジナルアルバムでは味わえない最高の素晴らしさがあると言える。「人類史上最も売れたアルバム」の名に恥じない、見事な25周年記念アルバムである。マイケルファンにはもちろんお薦めだが、「Thriller」のオリジナル全9曲も収録されているので、「実は、スリラーのアルバムはまともに聴いたことが無い」という人にも是非お薦めしたい作品である。




ファッション業界の友人 in ミラノ編

2008-02-23 21:44:32 | ファッション
僕はファッション業界に3名の知人がいるが、2人はかなり前のブログでも紹介したNYにいるメンズファッションブランド、ベッカム似のイケメン弁護士&デザイナーのDuncan Quinn、そして元Ralph Laurenの右腕としてレディースラインをデザイン、その後独立したMaggie Norrisだが、残るもう1人の友人は、ミラノでレディースウェアをデザインしているSiri Willochである。ひょんな事から、NYにいる時期に共通の友人から紹介して貰いSiriに知り合ったのだが、彼女はミラノを本拠に現在活躍中。元々ノルウェーのOsloが故郷で最も長く過ごしているが、NYやLondonにも滞在しており、5年前からミラノでコレクションをショールームで展開しており、4ヶ国語を話すことが出来る国際人である。ノルウェー人ながら、韓国人の血が入っていることから見た目にはアジア人で、一見日本人的でもある。基本的に日本語はしゃべれないが、過去に何度も日本を訪れ、日本のシンプルなミニマリズムデザインやライフスタイルに共感するという、相当な”日本好き”でもある。彼女のブランド名は「Cherry Blossom Scandinavia」というが、これも日本の「桜」から名付けられているのだ。

今回、空港に向かうまでの数時間で、Siriのコレクションが展示されているミラノ市内のショールームに彼女を訪ねた。このショールームには約10名の若手デザイナーが自分のコレクションを展示するショーケースとして使っているもので、Siriのコレクションもここにある。バイヤーなどがこのショールームを訪れ、纏めて買い付けていくのである。Siriもまだ若手デザイナーだが、いつかは自分のブランドの店をミラノと地元のノルウェー/Osloで開きたいという夢を持っているし、いずれは大好きな日本進出もぜひ果たしたいと、目を輝かせながら話してくれた。

Siriのコレクションは、どの服にもOslo,London,New York,Paris,Moscow,Tokyo,Seoul, Copenhagenなど、世界都市が名前として付いている点が面白い。デザイン的にユニークなものもあるが、シンプルなナイトドレスやカジュアルウェアも多く、ラインアップは幅広くて魅力的だ。もちろん、生産はミラノの地元工場に委託しているので、”Made in Italy”なのである。コートなどはやや高いものもあるが、通常のドレスやカジュアルウェアは200-500ユーロの範囲のものが殆どであり、そんなに特別高過ぎないと言った印象。

いつか彼女が日本進出をするような時期が来たら、ぜひ何らかの形でお手伝いしたいものだ。それにしても、ミラノにSiri、NYにDuncanとMaggie、そしてファッション業界では無いが、これも以前のブログに書いた産業デザインの分野の若手デザイナーで、スイスのチューリッヒに本拠を置くJennifer Flumeも加えると、NY時代から着実に世界にクリエイター/デザイナー人脈が増えて来たことが実に嬉しい。