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まだあった、近所の城跡!『獅子ヶ谷城』!

先日訪問した演コ城址(舊城寺)でそろそろ自宅近辺の城址は打ち止めかと思っていたが、ネットを調べていたら、また新たな城址の存在を見つけてしまった。

その城址の名は、『獅子ヶ谷城』。場所は新横浜から少し東に進んだ大倉山駅付近、トレッサ川崎というモールのすぐそばの師岡町という場所である。このエリアは古い住宅街なのだが、その住宅街の中に、少し小高い丘があり、ここに梅の丘公園という自然公園があるが、この公園こそが獅子ヶ谷城の跡なのである。



獅子ヶ谷城は江戸幕府の旗本・小田切氏の所領であり、小田切光猶が1597年から1607年にかけて居住したお城だ。そして小田切氏の江戸移住に際し、屋敷を地元の名主、横溝氏に譲った模様。

トレッサ川崎近くのTimes駐車場に車を停め、徒歩で梅の丘公園に向かう。徒歩10分くらいの距離だ。住宅街を抜けると公園の入り口が見えて来る。



アプローチから既に虎口のようなカーブを描いており、丘への登り口にも土塁らしき遺構が確認出来る。



長い階段を登って行くと開けた場所に出るが、ここが獅子ヶ谷城の本丸跡。



ここから丘の尾根に沿って小道が曲輪型に伸びており、両側に土塁や堀の跡も確認出来る。



尾根を南西に進んで行くと、永昌寺というお寺付近に出る。このお寺には少し眺めの良い高台があり、大きな平和観音像が建っていた。






そしてお寺側の道から獅子ヶ谷城を臨むと、また如何にも土塁のような地形も確認出来る。



そして南側の道を進むと獅子ヶ谷城の麓に『みその公園 横溝屋敷』という形で、江戸時代末期の屋敷が現存しており、5棟からなる建物が敷地内に建っており、市の指定文化財として一般公開されている。この横溝屋敷が、まさに獅子ヶ谷城を小田切氏より譲り受けた横溝氏の屋敷である。しかし、江戸時代の御屋敷が、多少修復されているとはいえ、こんなに見事な状態で保存されているとは、なんとも素晴らしい史跡である。





屋敷前には田んぼも広がっており、お城の根小屋として多くの武家屋敷などが周辺にあったと思われる。



敷地内の5棟は見事で、主屋の茅葺屋根もかなり美しい。ちょうどこどもの日前でもあり、大きな鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいた。







獅子ヶ谷城址の存在と、その麓の史跡、横溝屋敷も相まって、歴史散歩を満喫出来る良いエリアであった。まだまだこのような素敵な場所が残っていたとは、近所の歴史遺産も捨てたものでは無い。
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