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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

日本漫画の至宝!

2016-03-25 22:42:00 | 漫画/アニメ
先日、日本漫画界の宝とされる不朽の名作の復刻版2作品を神保町の本屋で購入した。

まずは、手塚治虫の初期SF三部作の一つとして有名な『メトロャ潟X』。ちなみに、初期SF三部作とは、『メトロャ潟X』、『来るべき世界』、『ロストワールド』なのだが、どの作品も古典名作として漫画ファン、或いは手塚ファンなら知らない人はいないという傑作だ。赤塚不二夫、石ノ森章太郎、藤子不二雄など手塚ファンであった多くの漫画家がこの三部作に多大なる影響を受けているということも有名な話だ。



僕も手塚ファンとなった小学生時代に復刻版を読んで、その流れるような動きと、スケールが大きなストーリーに当時感銘を受けたことを良く覚えている。出版当時なら尚更衝撃的であった筈だ。『メトロャ潟X』は、1949年に出版されているが、現存するものは数少ないということもあり、100万円くらいの高値で取引がされる希少価値が高いプレミアム漫画なのである。



さすがにオリジナルは手に入らないし、あったとしてめ簡単に買える金額では無いので、復刻版で我慢しているが、今回質の良い復刻版を神保町で行き着けの夢野書店(旧中野書店漫画部)で見つけたので、懐かしくなって思わず購入。1,000円だったので、全然高くは無い。既に持っている文庫本版と同じ仕様なので、並べてみた。



ページをめくると、小学生当時の感動が蘇ってくるが、やはり名作はどれだけ時を経ようとも決して色褪せないのだ。



そしてもう一冊は、『メトロャ潟X』に負けず劣らず、いやメトロャ潟X以上に希少価値のある藤子不二雄による初期傑作である『UTOPIA 最後の世界大戦』の復刻版を購入した。藤子不二雄はまだ当時駆け出しの若い漫画家で、手塚治虫に憧れて漫画家の道を目指したわけだが、手塚治虫初期SF三部作に衝撃を受けた漫画家の1人(いや、2人というべきか(笑))である。なので、『UTOPIA』には手塚治虫の影響が随所に見られるし、タイトルやスケール感からも、初期SF三部作からの影響を見て取れる。



『UTOPIA』は藤子不二雄が初めて出版した"単行本漫画"であり、出版された部数もかなり少なかった為、日本に現存するのはなんと10冊ほどらしい。藤子不二雄のうち、まだご存命の我孫子素雄(藤子不二雄A)すら原本を持っていないが、漫画家の松本零士が所有していることも有名。よって市場では、300-400万円もの価格で取引されるというから"びっくりぽん"である。



今回購入したのは2011年に小学館クリエイティブから発売された復刻版だが、なかなかオリジナルを忠実に復刻しており、ワクワク感が満載だ。出版当時の藤子不二雄は、まだ人気漫画家になる前で、当時使っていたペンネーム、"足塚不二雄"となっているのが何とも嬉しい(せめて手塚先生の足下くらいには追い付きたいという思いで付けたペンネームであることも有名。そう言えば、僕も小学生当時手塚先生に憧れて、"飛塚克。"なるペンネームを考えていたのが懐かしくも恥ずかしい(笑))。



手塚治虫の『メトロャ潟X』、藤子不二雄の『UTOPIA』。共に日本の漫画界に大きな足跡と影響を残した名作を、こうして今も読むことが出来るのは、何とも嬉しい限りである。




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