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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

またまたティム・バートン炸裂!『フランケンウィニー』

2012-12-16 07:56:00 | 映画
ティム•バートン監督の最新作、
『フランケンウィニー』を公開初日の15日に観てきた。
ティム•バートン監督の映画はいつも楽しみにしているが、
今回は『コープスブライド』以来のストップモーション
撮影によるディズニーアニメ作品。
今回も、あのマニアックでダークな世界観を楽しみにしていたが、
かなり期待通りの完成度であった。



実は、『フランケンウィニー』は1984年に
ティム・バートン監督自身が制作した短編作品のリメイク。
今回は長編3D作品ながら、あえて白黒作品にするところが
如何にもティム・バートンらしい。

ビクターと愛犬スパーキーは大の仲良し。
しかしある日自動車事故でスパーキーが死んでしまう。
悲しみに打ち拉がれるビクターだが、学校にやってきた
新しい科学のジクルスキ先生の実験からヒントを得て、
雷の電流をスパーキーの死体に流して生き返らせようとする
(このテーマからして、もう既にどっぷりとティム•バートン
ワールドに浸っている感じだ)。

実験は見事に成功!スパーキーは蘇ったのだ。
しかし本人(本犬)は自分が死んだことがなかなか理解出来ない。
家の中でじっとしていられないスパーキーは町に繰り出してしまうが、
ビクターの実験の秘密を知ったクラスメイトたちは、
スパーキーと同じように死んでしまった様々な動物たちを
生き返らせようと実験を開始するが、
やがて町は大変なことに。。。



ティム•バートンは死者の世界を自分の映画
の中で頻繁に取り上げるが、この暗い、不気味な世界を描くことで、
逆に今の生きている世界がとても輝かしいものに思えてくる。
その意味では、彼の世界観は生命力に満ちていると言える。

『フランケンウィニー』は、相変わらずティム•バートン
独特の目がデカく、ガリガリで不気味なキャラクターが満載だ。
それぞれがとても個性的だが、キャラクター設定も彼の作品を
面白くする貴重なエッセンスだ。



クラスメイトも楽しい子供達で一杯。
ビクターの隣に住むクラスメイトのエルザ、
シャム猫を飼うフシギちゃん、せむし男のようなエドガー、
日系人のトシアキ、ノッモフナソル、おデブちゃんのボブ、
そして同じくデブのボブの母親、学校の体育の先生、
ビクターの隣に住むブルゲマイスター町長などが登場し、
物語を大いに盛り上げていく。この多彩なキャラクターたちが、
アメリカの田舎町の光景としてうまく描写されていく。



ティム・バートン作品に欠かせないのが音楽。
そして、今回もお馴染みのダニー・エルフマン。
ティム・バートンが監督したバットマンでのスコアが有名だが、
殆ど全てのティム・バートン監督作品の音楽を担当している。
そして日本公開に合わせて、ティム・バートン作品が大好きだ
という木村カエラがインスパイヤソング、
『WONDER Volt』を手鰍ッている。



ティム・バートンお気に入りの俳優と言えば、
やはりジョニーデップであり、アニメ作品でも
彼を声優として多くの場合起用してきた。
しかし、残念ながら今回は起用されていない。
今回はウィノナ・ライダーがエルザの声を演じている。
また、ジクルスキ先生の声を名優マーロン・ランドー
(オリジナルTVシリーズ"スパイ大作戦"などで
お馴染みのベテラン俳優)が演じている。

ティム・バートン作品が絶妙に上手いところは、
一見暗くてマニアックな世界観のように思わせて、
実際そうなのだが(笑)、そこでいつも共感出来るような要素が
たくさん散りばめられているところにある。
今回も、ビクターとスパーキーの感動的な
シーンが幾つかあり、思わず感動してしまう。

しかし、マニアックな面も今回炸裂している。
ネタバレになってしまうのであまり書かないが、
後半は町が大変なことになり、そのドタバタ且つB級感は
あの超B級映画『マーズアタック!』を思い出させる展開に
なるのが如何にも彼らしくて、思わず笑ってしまった。

映画の公開と同時に、ユニクロとのTシャツコラボも決定し、
映画の宣伝と合わせてティム・バートンも来日していた。
相変わらずマニアックな風貌である(笑)。



『フランケンウィニー』は、大人から子供まで、マニアックな人も、
マニアックでない人も充分に楽しめる作品に仕上がっており、
今年のホリデーシーズンにおススメの1本である。
こうして多くのティム・バートン作品が観れるのは、本当に
嬉しいことである。ビックロでティム・バートンアート展も
やっているので、彼のマニアックなキャラクターたちが
気に入ったら、アート展もぜひおススメしたい。

何だか、また『コープスブライド』も観たくなってきた
(DVDを持っているので、いつでも観れるんだが)。




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