冬休みとなった初日、プチ観光で川越を訪れた。川越はかなり前(7-8年前?)にも1度訪れたことがあるのだが、今回のお目当ては“川越城”。前回川越城は訪問出来ずに終わっていたのが心残りだったので、今回はリベンジである。
小江戸情緒溢れる魅力的な街、川越は池袋から東武東上線急行で30分程度なので、意外に都心から近い。日帰り観光でちょっと訪れるにはちょうどいい観光地だ。川越駅から蔵の街並みで有名な小江戸エリアまでは徒歩で20分程度。川越の商店街をひたすら歩いていくのだが、商店街の色々なお店を見ながら散歩するのも結構楽しい。
まず最初に朝一で念願の“川越城”を訪れた。蔵の街並みから少し東に外れた場所にあるが、当時の城郭はかなり大きく、まさに蔵の街並みエリアは城下町となっていたわけだ。川越城は、室町時代の1457年に太田道真、太田道灌親子によって創られた城。太田道灌と言えば、あの徳川家康が城主になる前の江戸城を築城した武将としても有名。
川越城の遺構はそう多く残っておらず、当時城の周囲に張り巡らせていた水堀も残っていないが、まず川越城を目指すと、川越市役所に太田道灌の銅像が立っており、ここは川越城の大手門跡となっている遺構の一つだ。そして次に少し進んでいくと、“中ノ門堀“という空堀が残る貴重な遺構があった。多くの土塁・堀が失われてしまった中で、ここの空堀は素晴らしく、かなり貴重な遺構である。
そこからすぐの場所に、いよいよ”川越城跡”と書かれた本丸跡が現れる。現在は公園となっているが、ところどころに門や土塁の遺構が残る。
そしてここ本丸に現存しているのが、本丸御殿である。川越城は元々天守閣の無いお城だったようなので、この本丸御殿がまさに天守閣の代わりとなる建物で、江戸時代にも庁舎として使われていたらしい。残念ながらこの日は休館日だった為中を見学出来なかったが、現存する大広間と玄関は立派で、思わず二条城を思い出してしまうような本丸御殿だ。御殿で残っているものは日本全国を見てもかなり少ないので、貴重な遺構と言える。美しい日本庭園も確認することが出来る。
本丸には三芳野神社があり、ここはあの有名な童謡、とおりゃんせ発祥の地と言われている。また神社の周りにも土塁らしきものも確認出来る。
川越城の前には、太田道灌の名前が付いた“道灌まんじゅう”という老舗和菓子屋さんを発見。店頭に大きなうさぎがいてインパクト大。ここで川越名物の“丁稚芋(でっちいも)”を購入。他のお店で干し芋や芋ようかんなども購入したが、芋和菓子の種類も豊富で、さすが”お芋の町川越”である。
蔵の街並みは何度見てもやっぱり圧巻である。当時のままの蔵造りの建物がとても良い状態で残っており、まさに歴史遺産。そして川越ではスタバも、町並みに溶け込むデザインとなっており、景観にも配慮されているのはさすがである。
有名な時の鐘に立ち寄り、近くのお店などを散策。川越は、さつまいもや鰻も有名で、多くの有名な老舗鰻屋さん、そして焼き芋などを売っているお店が実に多い。散策しながら食べ歩きを楽しむには最高のエリアである。横に入った路地なども実に魅力的な街だ。
ランチは『居食屋とりせい』でこれまた川越名物となっている“川越釜めし”を食べた。さつまいもと鰻が入った釜めしで、まさに豪華な川越名物のコラボである。とても広々として落ち着く店内で美味しい釜めしを堪能することが出来た。
川越一番街にある雑貨屋さん、『ALPHAALPHA』で可愛い瀬戸物のボールと器を購入。上手く組み合わせて、こんな感じで家の洗面所にある多肉植物の隣に飾ることにしたが、なかなか可愛いオブジェとなった。
そして、こちらの美しい、小さな龍みくじの置物をゲット。紺色の絶妙な色合いが何とも美しく、それだけでも思わず気に入ってしまったのだが、こちらも川越散策の良い記念品となった。
今回、ついに念願であった川越城を攻略し、自分の中では大きな達成感を得ることが出来た。そして改めて小江戸の風情が残る川越の魅力を再認識することが出来た。関東の城はまだまだたくさんがあるものの、一つまた大きな通過ポイントをクリアした思いである。
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