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クリエイティブが大好きなのに、なぜか商社マンになってしまった私のマニアバース!

芦川いづみ祭り2024 第5弾! 『殺るかやられるか』

2024-06-03 09:50:38 | 芦川いづみ

先日の第4弾に続き、またまた芦川いづみ作品を観賞してしまった。今回は1966年公開の日活映画、『殺るかやられるか』である。

この作品は1966年公開作品にも関わらずモノクロ映画。今でも変わらずお元気で、TVでも良く見かける高橋英樹が若い頃主演したアクション映画である。観た感想として一言、かなり面白い映画であった!裕次郎作品含め、この手の任侠・マフィアアクション系の日活映画の中では、かなり面白い部類に入る1本であると感じた。

横浜港を舞台にした物語で、やくざの組に所属していた主人公が、他の組員を殺してしまった組長の身代わりとなって5年間収監されるが、出所後に、収監中に亡くなった弟の死の真相を知り、復讐を果たすアクション映画である。このパターンの任侠・やくざアクションものは石原裕次郎を始め、当時の日活スターは誰もが演じていたテーマであり、正直ストーリーも比較的ワンパターンな感じは否めないが、この作品はフレッシュで相当イケメンな若き高橋英樹という点でとても活きのいい映画であったと思う。尚、芦川いづみと高橋英樹が共演したのは、1963年の『青い山脈』、1966年の『日本任侠伝 血祭り喧嘩状』とこの『殺るかやられるか』、そしてお互いにゲスト出演のちょい役だった1967年の『君は恋人』の4作品である。

そして何よりも、お目当ての芦川いづみがこの作品では決して脇役ではなく、準主役とも言えるポジションで、登場シーンも映画全体を通してかなり多かった為、見どころも満載であった。これは芦川いづみ主演作と言ってもおかしくないレベルの秀作であったが、今でもまだ見ぬ作品の中に、こんなにたっぷり芦川いづみを観賞出来るものが残っていたことに大きな感動があった!

まずは物語を少し詳しく紹介しておこう。

三上伸一(高橋英樹)は、自分が一番大事にしていた弟英次(藤竜也)が事故死したという報を、暗い独房の中で聞いた。彼は少年の頃、横浜の港で宇佐見組組長雄作に拾われ、成長した。そしてその恩義から組長の実弟市郎が犯した村井組組長村井良平殺しの代人役をやってのけたのだった。しかし市郎は冷たく、五年ぶりで出所した三上を突っぱねた。翌日から三上は怪死した弟英次の真相を追って奔走した。ある夜三上は宇佐見組のチンピラと喧嘩し重傷を負って倒れた。その彼を助けたのは、市郎に殺された村井良平の妻雅江(芦川いづみ)であった。それを知った三上は呆然としたが、何も知らず親切に介抱する雅江や、なついてくる少女のかおるにほのかな慕情を感じ始めていた。数日後、元気を取り戻した三上は、字佐見組へ顔を出したが、昔と少しもかわらない仕事をいいつかって、失望しついに堅気になる決心をした。そして彼は雅江の経営するバー「まろうど」へバーテンとして住み込んだ。そんなある日、三上は金銭面でいろいろ雅江の面倒をみている千葉(杉浦直樹)に頭を下げ、弟と一緒に働いていたという三浦達夫の情報を教えてくれと頼んだ。そして三上は麻薬中毒の三浦を追求して、弟の英次が自分の船が麻薬の取引きの舞台になっていることを知り、警察へ駈けこもうとしたため、宇佐見一味に殺されたことを聞き出した。一方、三上の行動に手を焼いていた宇佐見組は、三上が「まろうど」へ立寄った時、捕えて監禁してしまった。スキを見て見張りを倒した三上は宇佐見組へ乗り込み、最後は市郎を思う存分殴りつけるのだった。翌日彼は、恩義のある宇佐見雄作に挨拶すると、雅江やかおるへの慕情をふりきるように横浜港をあとにした。

芦川いづみは、村上組組長の未亡人、雅江を演じているが、身代わりとはいえ、三上(高橋英樹)は自分が村上組長を殺した罪を着せられていたわけで、雅江の娘の姿などを見て合わせる顔が無いという気持ちとは裏腹に、次第に雅江に惹かれていく。芦川いづみは、バーまろうどのママを演じているが、洋装と和装を織り交ぜながら頻繁に登場するので、かなり楽しめるし、やっぱり1966年頃の芦川いづみは大人の色気があってとても美しい~。雅江も三上に思いを寄せるようになるが、芦川いづみの幸せそうな表情・笑顔が結構楽しめる。

千葉を演じるのは杉浦直樹。向田邦子の『あ・うん』や、山田太一の『岸辺のアルバム』など、1970年代に多くのTVドラマに出演していた印象が強い俳優だが、この映画では若い頃の姿を見ることが出来る。また、三上の弟を演じているのは藤竜也。1960年後半は、藤竜也と芦川いづみが共演する機会が多かったので、この過程で結婚に向けて愛を育んでいったのだと思うが、やっぱりこの映画でも藤竜也はかなりの脇役である。

そして、もう1点芦川いづみ以外に注目したいのが、梶芽衣子が出演していることだ。この当時はまだ“太田雅子”という本名で日活映画に主演していた頃だ。正直1960年代の日活映画時代は彼女にとって不遇の時代だったらしい。その後梶芽衣子という芸名に変えて1970年代に東映に移籍し、のちにタランティーノ監督も夢中になった『修羅雪姫』シリーズで大人気女優となるが、この1966年に出演した『殺るかやられるか』ではまだ少し初々しくもクールな梶芽衣子を楽しむことが出来るのも、この映画の大きな魅力の一つだ。

そしてシーンとしては短いが、梶芽衣子と芦川いづみの美女共演も珍しいので、お宝ショットである(笑)。

今回初めて『殺るかやられるか』を観賞したが、モノクロ映画であることを忘れさせてくれるくらい、カラフルな芦川いづみの魅力が堪能出来る“お宝映画”であった。そして映画としてのテンポ良く、高橋英樹の魅力や、物語・アクションも純粋に楽しめる映画であった点も見逃せない。この映画もぜひ早くDVD化して欲しいものである。


芦川いづみ祭り2024 第4弾!『死の十字路』

2024-06-01 20:49:36 | 芦川いづみ

これで3週連続芦川いづみの映画を取り上げているが、今年の芦川いづみ祭りもかなり盛り上がってきた(笑)。

今回観たのは、1956年の日活モノクロ作品、『死の十字路』。江戸川乱歩原作のサスペンススリラーだ。主演は三國連太郎と新珠美千代。三國連太郎と言えば浜ちゃんのスーさんが有名だが、彼の若い頃の作品である。

物語は、誤って殺人を犯してしまう会社社長が他の殺人にも絡んでしまい、どんどん窮地に追い込まれていく悲劇を描いている。江戸川乱歩の原作だけあって、ミステリー・スリラー要素が結構面白く、ヒッチコックのサスペンス映画を観ているかのようでもあった。

伊勢商事社長の伊勢省吾(三國連太郎)は秘書の晴美(新珠美千代)と不倫関係にあった。密会していたある夜、伊勢の妻(山岡久乃)が髪を振り乱し短刀を手に晴美の家に乗り込んできた。何とか妻を必死に抑えようとした伊勢だったがはずみで誤って窒息死させてしまう。そこで伊勢は愛する晴美との生活を守るため、ダムに妻の死体を捨てることを思いつくと、車のトランクに死体を押し込んでダムまでの長い道を走り始める。しかしとある十字路でトラックと事故を起こしてしまう。派出所で名前や車体番号を調べられたが、トランクの死体は見つからずに済んだ。再びダムへと車を走らせると、後部座席から突然手首が伸びてきて伊勢の肩に絡んだ。ぎょっとして振り返ると見知らぬ男(大坂志郎)が死んでいた。まだ警察が近くにいる場所で死体を捨てるわけにもいかず、伊勢は妻の死体と共にダムへ葬ろうとするが…。

大坂志郎が死んでしまう見知らぬ男と、後に事件に迫る探偵役の2役を演じており、また芦川いづみは準主役的な位置づけで、本作では大坂志郎演じる男の妹役でな何度か登場する。残念ながらそう出演シーンは多くないのだが、ベレー帽を被った姿など、やっぱり隠し切れない清楚な美しさを披露している。1956年と言えば、まだ芦川いづみの絶頂期を迎える少し前であり、まだ若干初々しい彼女を満喫できる作品だ。

出演シーンが少ない為、芦川いづみの主演映画とはやや言い難いものの、他の映画とはまた少し違う芦川いづみの魅力が楽しめるという点では観て損はない作品。また芦川いづみ作品という点は無視しても、純粋にサスペンス映画としては結構良く出来ており、想像していたよりも楽しめた映画であった。


芦川いづみ祭り2024 第3弾!『青春を返せ』

2024-05-25 20:55:58 | 芦川いづみ

今週末は、Amazon Prime Videoで芦川いづみの主演作、『青春を返せ』を観賞した。1963年に公開された日活映画で、この年は僕の好きな芦川いづみ作品の一つである『その人は遠く』や、『青い山脈』、『美しい暦』などが公開された年でもある。ちょうどこの頃の芦川いづみは、1958-1962年頃の旬をやや過ぎ始めた頃だが、大人の美しさという意味ではピークに達していた時期でもある。その意味で、この作品は前から気になっていたのだが、ちょっとテーマが地味だったので観るのが後回しにしていた作品だ。

しかし今回この映画を観て、後回しにしていたことを後悔してしまった。確かに地味なストーリーなのだが、芦川いづみ主演作としてはとても魅力満載で、見どころの多い作品であった。

まずは物語に触れておきたい。

須田家は父親を亡くし、長男・益夫(長門裕之)が一家の生活を支えていた。妹の敦子(芦川いづみ)は社会人一年生。兄妹は母を励ましながら将来に胸をはずませていた。 隣家の美子は益夫の恋人。笑いの渦がたえない平和な毎日。しかしそんなある日、未亡人殺人事件が起き、事件が発生した夜に仕事で顧客先の被害者宅に出入りした益夫が、殺人容疑で連行された。凶器についた指紋、付近の煙草屋と居酒屋の証言、服地にしみついた血液模様、そして事件発生後に益夫とすれ違ったという職人・高木の証言…万事が益夫に不利だった。「俺は犯人じゃない!」と泣き叫ぶ益夫を刑事は執拗に責めたて、自供を強要。調書をデッチ上げ、益夫に死刑の判決が下された。四年の歳月が流れ、敦子は兄の無実の罪を訴え上告したが、証拠不十分で棄却された。母は息子の死刑に絶望し、自殺してしまい、恋人だった美子も他の男性と結婚してしまう。「私がきっと兄さんを助け出してみせる!」堅く心に誓い証拠集めに奔走する敦子は、やがて煙草屋と居酒屋の証言には根拠のないことがわかるが…。

“間違われた男”プロット、冤罪事件を取り扱った刑事・裁判物語だが、全編モノクロで描かれていることで、更にシリアスで地味なトーンに支配された映画になっている。しかし、物語はとても丁寧に描かれて良く出来ていて、個人的には同じシリアストーンの『その壁を砕け』よりも、こちらの方が好みであったし、純粋に映画としてはこちらの方が面白いと感じた。

そして何よりも、本作の中の芦川いづみが何とも美しい! ため息の出る美しさである。

コートにマフラーを巻いて、短めのソックスを履く姿が普通っぽくて何とも愛おしく可愛いし、兄の無実を証明する為クラブやおでん屋で働きながら生計を立てる姿が何とも泣けてくるのだが、その切なさがまた美しさに拍車をかける。おでん屋でのエプロン姿も可愛いのだ。

時折、捜査が進展して希望が見える時に何とも可愛い笑顔を見せるので、全体的には暗い映画の中でも、芦川いづみの様々な喜怒哀楽の表情が思いっきり楽しめる作品に仕上がっている点も見逃せない。

兄の無罪を信じ、それを証明する為必死で証言や証拠を集める芦川いづみの孤軍奮闘と執念には思わず感動してしまったが、ラストで兄の無罪が証明されるものの、芦川いづみは交通事故が原因で兄との再会を果たしたところで息を引き取るというなんとも悲劇的で悲しいエンディングとなっているが、兄を始め、数名の人生を救うと言う、尊い役目を果たして物語は終わる。

共演陣は日活映画にお馴染みの長門裕之、芦田伸介、大滝秀治、そして後に芦川いづみと結婚する藤竜也など。それにしても、当時は藤竜也が本当に脇役で、しかも今回も真犯人の役だったりと、まだ良い役には恵まれていない頃で、既に日活のスター女優であった芦川いづみとの格差は確かにあったことが確認出来る。

地味な映画ではあるが、芦川いづみがメインキャストとしてフル主演している映画で、彼女の魅力を満喫出来る映画としてはかなり貴重、且つ感動的な“いづみ遺産“の一作であったと感じてしまった。『青春を返せ』は、これまで観た芦川いづみ作品の中でもトップ10に入り込む名作であった。本当に今回観て良かった~!


芦川いづみ祭り2024 第2弾!『風車のある街』

2024-05-18 22:07:07 | 芦川いづみ

このシリーズも最近ちょっとご無沙汰してしまっていたが、ようやく今年2作目の“まだ見ぬ”芦川いづみ出演映画を観賞したので紹介したい。

今回観賞したのは、1966年の日活映画、『風車のある街』である。これは吉永小百合と浜田光夫主演作品だが、芦川いづみも出演しており、しかもスチュワーデス(今で言うCA(キャビンアテンダント))の役なのでこれまた最高に美しい芦川いづみが楽しめる作品であった。

この映画はDVD化されていないのでなかなか観れないでいたが、Amazon Prime Videoで観ることが出来ることがわかり、ついに念願が叶い、観賞することが出来た。実は今月24日に池袋の新文芸坐で、吉永小百合の映画女優デビュー65周年記念イベントとして特別上映会が開催される予定で、『潮騒』とこの『風車のある街』が上映され、吉永小百合のトークショーがある予定なのだが、残念ながらこのプレミアムチケットを入手できなかった(涙)。そこで、前から観たいと思っていた『風車のある街』だけでもなんとか観たいと思い、ついにAmazon Prime Videoに手を出してしまったというわけである。ちなみに、6月に発売される65周年記念写真集は既に予約済だ。

1966年に公開された『風車のある街』は、芦川いづみ引退の2年前に公開された映画なので、かなりキャリア晩年の作品だ。前回紹介した『夜のバラを消せ』と同じ年、一つ前に公開された作品である。最近は1966年頃の晩年の作品を多く観ているのだが、この時期の作品は芦川いづみが主演級ではなく、残念ながら脇役での出演なので、黄金期から比べると出演シーンも少なめなのが痛い。しかし、晩年の芦川いづみは本当に美しい大人の女性としての魅力が溢れており、ファンとしてはそれなりに見応えはある。

物語としては、ある程度最初から展開の予想が付くし、物語自体は比較的ありきたりなので特別大きなひねりも無いが、ストーリーは次ぎの通り。簡単に言ってしまえば、2人が長崎で出会い、東京で好きになり、そして最後はオランダで結ばれるというラブロマンスドラマである。

三浦まり子(吉永小百合)は、大好きなおばあちゃんと長崎旅行の途中列車内で石倉(浜田光夫)という不思議な男と知り合う。まり子は大学の保育科を出て保母になるが、夏川という堅実な仕事の恋人と、結婚を前提としてつきあうことになる。だが石倉が再度現れ、オランダのデルフト工科大学で干拓を学んで東京湾を干拓したいと言う。まり子の論文が西ドイツのミュンヘンで開かれる保育学会で採用され、保育学会に出席したまり子はオランダへ足を伸ばして石倉と再会する。だが夏川も仕事でベルギーのブリュッセルへ行っており、まり子に会いに来る。自分が孤児院育ちだと打ち明けた石倉とまり子の間に愛の確認がなされるが、帰宅すると夏川が来ていて、石倉は怒って帰ってしまう。まり子は日本に帰国する日も、どうしても石倉のことが忘れられず、おばあちゃんが手紙でくれた言葉を思い出し、ついに夏川に別れを告げ、オランダに残るべく石倉のもとへと走る・・・・。

この作品は長崎、オランダロケを敢行した大作で、数多くある吉永小百合と浜田光夫共演作の一つ。オランダロケをやっているだけあって、かなりスケールもあり、オランダ観光映画としても楽しめるのが見どころ。特に当時はまだまだ海外旅行が一般的ではなかった時代なので、とても夢のある作品だったことも想像が付く。

この映画での吉永小百合の元気なキュートさがさく裂しており、まさに旬な吉永小百合が満喫出来る作品なので、サユリストにはたまらないだろう。

芦川いづみは主演の2人に次ぐ3番手の位置づけで、まり子の大学の先輩で、オランダKLM航空のCAという役どころ。それにしても彼女のCA姿は良く似合うし、実に美しい~。こんなCA、まさに僕の理想である!幾つか違ったパターンの服も披露しており、どれも美しい芦川いづみが楽しめる。

観終わった総括として、映画のプロットそのものは特段凝ったものではなく、シンプルでわかりやすいラブロマンス作品だが、オランダロケによる見事なスケール感と、オランダの美しさを楽しめる映画としては一見の価値あり。そして吉永小百合ファンのみならず、芦川いづみファンとしても、1966年の出演映画の中では彼女の登場シーンが比較的多く、円熟味が増した美しい芦川いづみが満喫出来る作品としてとても印象に残った。芦川いづみは出演作の中で、婦人警官、メガネ女子、ナース、クラブのママ、女任侠、尼さん、シスターなど多くのコスプレを披露しているが、このCA姿も格別であった。

Amazon Prime Videoには、まだDVD化されていない芦川いづみ出演作が幾つかあるので、これからも少しずつ観て行きたい。そして『風車のある街』も早くDVD化されることを願いたいものである。


芦川いづみが表紙を飾る雑誌をまたまたゲット!

2024-04-15 07:09:14 | 芦川いづみ

昨年の12月に続き、芦川いづみが表紙を飾っていた古い雑誌をまた最近入手した。

1960年8月に発行された中央公論社の『週刊コウロン』という雑誌である。週刊誌のようで、この8月30日号の表紙を飾っているのが芦川いづみである。63年も前の雑誌だが、驚くほど保存状態はいい。特にページ破れなどもない。30円と書かれているが、まさに時代を感じさせる。

週刊コウロンとは1959年に中央公論社から創刊されたものの、僅か2年で廃刊となった雑誌。当時は『週刊文春』、『週刊新潮』など多くの週刊誌が創刊しており、部数を増やすために各誌が奔走していた時代で、出版業界に物凄い活気がみなぎっていたらしいが、そんな中でスキャンダルは扱わない、人を傷つけない、ライターの署名を原稿に入れるという方針で創刊した『週刊コウロン』は結果競争に負け、短命となったらしい。

そんな短命な雑誌の中で芦川いづみが表紙を飾った号があるのは何とも貴重な“芦川いづみ遺産“である。1960年といえば、まさに芦川いづみの全盛期、美しさもピークに差し掛かっていた頃のもので、何とも美しい当時の芦川いづみをカラー写真で堪能出来る。芦川いづみが表紙を飾った雑誌はそう多くは存在しないので、またまた貴重な1冊をゲットすることが出来た。