うつからの脱出 

日々の徒然なる思い、その他興味あることを書いています。

絆~父と戯れる

2006-05-22 07:27:51 | こころ
葬儀のときは、沢山の弔問客がやってきた。

相方のご両親や、遠方からのの親戚、ご近所の方々…

ほとんど記憶のない従兄弟や何十年ぶりに会う叔父さん、叔母さん…

やがて法要が始まり、和尚さんがお経を唱え始めた。

父が正式な喪主なので、最初にご焼香をやらなきゃいけないんだけど…

男三人に抱えられて、焼香台の前に座らせた。
で、焼香を手伝ったのだが、父は数珠をご焼香台に入れようとしていた。

慌てて、数珠を取り上げ、形だけ御焼香をやらせた。
あと、兄が焼香をすませ、俺が次に。

その後、姉が続いて、孫が形だけ焼香を済ませ、親戚一同が続いた。
そして、ご近所の方々。

法要で、和尚さんが長いお経を唱える中、眠気がやってきて、うつらうつら…
隣の姉に起こされてしまったorz

法要の後は親戚の方々と会食。
昔の写真を見て、その時どうだった等と昔話に盛り上がる。

合った記憶のない従兄弟と挨拶したり、しばし歓談。

そして、時間も経ったので、お返しやお花を持たせて見送った。

父をグループホームに帰すのは、6時過ぎなので、それまで面倒を見た。
かたずけが始まり、目の前に料理がなくなっても、父は箸を離そうとはしなかった。

暇になると、いろいろ普段目にしたことのないお供え物があるので、興味津々。
目を離しているうちに、回転灯篭にライターで火をつけようとしていた

慌てて、ライターを取り上げ、座らせようとするが、回転灯篭の場所が気に入らないらしい。

整理好きの父。
場所を直そうとして、回転灯篭を触ろうとするので、他のものに興味をそらそうとしたのだが、納得するまで時間がかかった。

久しぶりに会う、兄弟や甥が話しかけても、笑ってごまかしていた。
父方の親戚が父と話したとき、何だか少しわかったみたいだった。

言葉には出なくても表情や握った手で、親戚の方々は少し心が通じ合ったのをかんじてくれたようだ。

弔問客を送り出した後、父の面倒をみていた。
少し目を離しているうちに、回転灯篭にライターで火をつけようとしたり、外に出ようとして、また俺の靴を履きそうになったり…

父の足のサイズの方が大きいので、俺の気に入っていた革靴は伸びてしまって、楕円形に変形してしまった。_| ̄|○


外に出ようとする父を何とか家の中に入れさせようとするが頑として聞かない。
あきらめて、一緒に近所を散歩した。

父は数を数えるのが好きだ。
ご近所の駐車場を見ながら、後何台クルマが入るか、数を数えてみたり、
近所の人の庭に勝手に入っていってしまったり…

なんとか家の中に入れさせようとしたのだが、納得させるのに時間がかかった。
玄関までは入ったのだが、今度はスニーカーに履き替えようとした。

マジックテープで止めるタイプのスニーカーだったのだが、普通にマジックテープを止めると、端がびらびらする。

それが気に入らないらしく、マジックテープの端っこを編みこみの紐の中にとおそうとして一生懸命。

いくら普通に止めたほうがすっきりすると説明しても端っこのヒラヒラが気になるらしい。
なんとか、紐の中に通してこていしたかったみたいだ。

言うことを素直にに聞くときと頑として自分を曲げなかったりする。

そんな父と噛みあわない対話をしていた。

やがて時間が来て、グループホームに父を帰した。
なかなかクルマを降りようとしない父を説得するのに時間がかかった。

今日は続けて初七日法要を行い、お墓を決めなきゃいけない。
(その話はまた後日で…)

今度、実家に戻ってくるのは四十九日かな。
それまで、また決めないことが沢山…

ホント、気の休まるときがない。