うつからの脱出 

日々の徒然なる思い、その他興味あることを書いています。

「アキハバラ@DEEP」を読んで

2005-06-23 22:30:29 | Weblog
石田衣良の作品は好きだ。現代の日本の若者像を生き生きと表現している。
この作品の主人公はそれぞれ社会に不適応な一面を持った若者たちだ。
吃音でキーボードを打たないとうまくしゃべれない奴、潔癖症で女性恐怖症の奴、
光の点滅で発作を起こし体がフリーズする奴。
だがそれぞれ誰にも負けない特技を持っている。
そんな奴らが秋葉原の小汚いオフィスに会社を起こし、IT産業に革命を起こすような
すごいソフトを作り上げる。
大金持ちにならなくていい、好きな仕事をして今を生きることの大切さを感じさせてくれた。
アキバに行ったことのある人だったら誰でもこのリアリティのある表現に魅力を感じずには
いられないだろう。
たとえ障害をもっていても、それを乗り越える何かがその人にはあるはずだというメッセージを
この本から学んだ。