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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

“保 昌” CHINATOWN(HONGKONG LOAD)―YOKOHAMA

2012年10月12日 19時40分51秒 | CURRY-ラーメン屋・中華系
横浜で取材。
取材先が元町・中華街の近くであり、なおかつランチタイムど真ん中の時間帯。
さらに、横浜出身のワーク氏が今回のクライアントである。
と、くれば向かわないわけには訳にはいきまへん、中華街。



いつもは延平門から入るのだが、この日は朝陽門からタウン内へ。
先日の尖閣問題に端を発する中国国内での反日デモの配慮か、一切の五星紅旗が排され、
台湾旗だけがいたるところでたなびいていた。もともと横浜中華街は台湾系の人々がマジョリティで大陸系は少数派。
しかし彼らを一括りにして考える人間が多いからか、平日ということを考えても明らかに人出が少なく、
タウン内にいつもの活気は無かった。



行き交う人間の密度が薄いぶん、歩きやすい。
平日だからか年配客が多く、次いで我々のようなビジネスマンの姿もちらほら。
反対にいつもは幅を利かせている団体客は少ない。休日はもっと活気があるのだろうか。



せっかく横浜中華街に来たのだから、カレー好きとしては、中華風の伽哩飯を食べておきたい。
候補となる店は『牡丹園』『同發 本館』『保昌』の3店。
なんとなく『同發』に決めかけるも、以前、ワーク氏と『保昌』の軒先まで行き、
思った以上に混んでいたことで引き返した経験が頭をよぎったため、リベンジの意味合いを込めて『保昌』にすることにした。
ちなみにタウンの外れにある『江南』というお店もかなりノスタルジックで美味い伽哩飯を供するらしい。
しかも¥500と安価。次回はぜひそちらを攻めてみたい。

1Fは満席で2Fの座敷へと通される。
採光具合のいい窓側の円卓に座りたかったが、そちらは一足早く入店していた韓国からとおぼしき家族連れが座っていた。
我々はその一つ奥の円卓を囲むことに。
もちろん選ぶは「牛バラ肉カレーご飯」で決まり。
いつもお世話になっているクライアントのワーク氏および最近入社されたワーク女史も同様のメニューをオーダー。
カメラマン氏はもう一つの名物「牛バラ煮込みご飯」をチョイス。孤高なるこだわりを強く主張する。



これが保昌名物の「牛バラ肉カレーご飯」。
具はトロトロに煮込まれた牛バラ肉とシャキシャキとした玉ねぎのみ。
それを八角の風味を効かせた、中華スープベースの濃い目のカレー餡でまとめてある。
味わいは紛れも無いカレーだが、後からやってくる奥味はちゃんと中国料理のそれ(ちなみにこの店は広東料理店)。
インド風味と中華風味がせめぎ合って、少しだけ後者が優勢といった絶妙なバランスのもとに成り立つカレーである。
噂に違わぬ美味さ。なぜに、この《伽哩》が人を惹き付けて止まないのかがよく分かったぜ。



食後は杏仁豆腐で火照った口中をクールダウン(カレーはそんなに辛くはなかったけど)。
ちなみにこのテーブルは一足早く退店した韓国からの家族連れが座っていた場所。
眺めが面白いのでパチリ。次回はこっちの席に座りたいなぁ。
と言っても、窓からの眺めは雑居ビルの味気ない壁面なんだけどね。



やっぱり横浜中華街は楽しい。
そして調べていくうちに、実は伽哩を供するお店がたくさんあることが判明、それらを求めての食べ歩きという、
新たなミッションも生まれた。まずはおばあちゃんが鍋を振って作る¥500伽哩飯の『江南』、ここを訪れることにしよう。

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