Alphanumeric

ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

"CURRY SHOP YAMAGOYA" NAGANO CITY

2009年09月12日 17時33分00秒 | CURRY-専門店・喫茶店・チェーン系











LX3

長野駅近辺にて取材。溜まりに溜まった原稿を片付けるべく、取材後はそのまま善光寺参道近くのビジネスホテルに投宿。そのまま明け方まで原稿を書き続けるも、まだまだ納品すべき原稿はたくさん残っていなさる。ということでやむなく連泊を敢行し、執筆作業を進めることにした(家だと仕事に集中できないし)。

一旦チェックアウトし、駅前のネット環境がより充実したホテルへと移動するついでに、前々から気になっていたカレー屋に寄っていくことにした。そのお店が長野県を代表するカレー店『山小屋』だ。「納豆カレー」という、相容れぬ食材同士を融合させ、日本ではじめて客に振る舞った店と言えばピンとくる人もいるかもしれない。

プリントアウトした地図を頼りに駅前中央通りを北上、人一人がやっと行き交えるような細い路地を入ると、店名通りのログキャビン風のお店が姿を現す。軒先には昔懐かしいストレートタイプのスキー板。グッと踏み込んでエッジを効かせる、あのなつかしいタイプのスキーだ。《営業中》と書かれたノスタルジックなケトルの吊り看板と相まり70年代テイストを強く感じさせる店。東京ならば俗が過ぎるが長野ならそれなりにキマる。周囲を重畳とした峰々に囲まれる土地だけに、「こうでなくてはならない」という必然性があって悪くないぜ。

開店間際ということもあって店内は適度に空いている。適当なテーブル席に座を確保しメニューを開く。そのメニューだが、《中辛メニュー》と《辛口メニュー》の2つに大きく分けられているのが珍しい。カレーの内訳は双方でほとんど変わることなく、チキン、ポーク、ビーフにはじまり、ハンバーグカレーやシーフードカレー、ヒレカツカレーなどが主立ったるところ。さらにベーコン&ポテトやカボチャ&チーズなどといった組み合わせのトッピングメニューなどもあり、すべてを合わせれば30種類近くにも登る。もちろん看板メニューである「納豆カレー」もその中に含まれていることは言うまでもない。

せっかく『山小屋』にまで来たのだから納豆カレーを、とは微塵も思わず、さらに徹夜明けの胃の腑だけにカツカレーやハンバーグカレーなどもパス気分。そんな感じで消去法的にチキンカレーを選ぶことに。ちなみに辛さの指定ができるとのことだったのでもちろんMAXの激辛にしてもらう。

店内にはマンガ棚が置いてあり、常連のお客さんたちが時間つぶし的に読み耽っている。俺はホテルからもらってきた《そばマップ》を見ながら時間つぶし。以前、この近辺で食べたそばがえらく旨かったこともあって、機会があればこの近辺のそば屋巡りもしてみたいとかねがね思っているのだが、結局足が向くのはカレー屋。なんと悲しい性よ。

突き出しとして出されたサラダを突いていると程なくしてカレー到着。
おお、なんと深い色のカレーよ。いわゆる漆黒系のカレーで、その色味は上野や飯田橋にある『クラウンエース』のカレーを彷彿とさせる。肝心の味だが、思った以上にスパイス感が強く切っ先鋭い好きなタイプの味。塩分が適度に抑えられていてカレー本来の風味を愉しませてくれる。具のチキンもほろほろと柔らかく煮込まれたものがゴロゴロ入っていてカレーとほどよく調和していて実に美味い。辛さの方も、予想以上にパンチがあって徹夜明けで酩酊気味の頭をシャキッとさせてくれたぜ。

そうやって汗をかきつつゆっくりと完食。食後にはセットのアイスでヒリつく口中をクールダウン。これが実にンマイ。ンマイというより身体に染み入る。辛いカレーのちアイスの組み合わせ最強。その後はコーシーをのみつつ、ゆったりと汗が引くのを待つ。時間にして小一時間。久々に幸せな一時を過ごさせてもらったよ。ごっそさん。


最新の画像もっと見る