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渡辺美里さんfanブログ。

■ [ライブレポ] 美里&ソノダバンド 2013.7/20須賀川市文化センター

2013-07-27 02:14:19 | ライブ 2011-2015
■こんばんは !
木曜日は『音霊』に行ってきましたが・・・
ひとまず先に須賀川のライブレポをUPします !


●『復興応援 その日が来るまで LIVE PROJECT
渡辺美里 AND sonodaband コンサート』
2013年7月20日(土) 須賀川市文化センター ライブレポート


■東日本大震災「復興応援」として被災県で開催されているライブシリーズ。
ただ単に複数アーティストのオムニバスライブ、というのではなく、
出演アーティスト同士がコラボレーションする、という主旨なのか、
7/19いわき、7/20須賀川で開催された2公演は
美里とソノダバンドががっちりタッグを。
私は7月20日、須賀川のライブに参加してきました。

ソノダバンドは2006年結成、2010年にメジャーデビューした
メンバー全員東大卒という肩書き(?)の
インストゥルメンタルバンド。
ピアノ、ギター、ドラム、ベースの基本的な4ピースに加え、
ヴァイオリンとチェロもいる、少し変わった6人編成。

今回コラボレーションすることになった詳しいいきさつは知りませんが、
MCで美里が「ヴォーカル募集の貼り紙を見て来ました」と冗談めかして言っていたり、
少し前に出演したラジオ番組でも
ソノダバンドから「自分たちのバンドのヴォーカルをやってほしい」と言われた、
というような発言をしていたので、昨年ひと足先に
このライブシリーズに出演していたソノダバンドからのオファーだったのでしょうか。

■ソノダバンドの曲はちょこっとYou Tubeで予習もしていたのですが、
ライブの一週間ほど前から彼らのファンの女性とTwitterでやり取りさせて頂き。
彼女はせっかくだから美里の曲を予習したいということで、
ライブで歌われそうな曲やお薦めの曲を他のみさともさんとツイートしたり、
彼女からは反対にソノダバンドについてあれこれ教えて頂いたり。
そんなこともあって、予習もバッチリでワクワクも倍増 !
ネットで数曲聴いただけでも、彼らの楽曲・演奏は幅の広さを感じられたし、
オマケに普通のロックバンドとは違う編成なので、
もしかすると美里が通常イベント用に選曲するものとは
ひと味違ったセットリストになるんじゃないか・・・という期待感も。

■事前に何となく考えていたのは、
ジョイントとは言っても
ソノダバンドがオープニングアクト的にまず40~50分演奏して、
後半1時間くらいが美里とソノダバンドのジョイントかなー、と。
そんなわけで、定時に客電が落ちても
「ああ、ちゃんと定時に始まるんだねー」なんてのんびり構えていたら・・・
ソノダバンドが登場して
「あ、あれ ? なんか聴き覚えのあるメロディー・・・
うわあ、サマータイム ブルース ! うわあ ! みさとぉ ! 」
という大慌てな展開で(笑)。
会場はいきなり総立ち。
オープニングからがっつりジョイント !
「サマータイム ブルース」は弦楽器が印象的な楽曲の1つだし、
ソノダバンドの演奏でふだんとはまた違うドラマティックさが。
途中のサックスソロのパートは、サックスのかわりにギターとヴァイオリンの音色で。
(注) ↑ 間違っていたらスミマセン。
ラストの♪おーおー おーおおおー♪ は
ソノダクラスタ(←ソノダバンドのファンの方のことです)もみんな一緒に。
1曲目ですでに、間違いなく楽しいライブになる嬉しい予感。

■「サマータイム ブルース」が終わったところで、
「ここからはソノダバンドの演奏を楽しんでください」と美里はいったん退場。
会場はきっと美里ファンのほうが多いでしょうから、
まず1曲美里が登場して一緒にやることで、
本当にジョイントライブなんだと実感できて客席のテンションも上がり
これはなかなか上手い構成~。

美里が退場してみんな着席してしまいましたが、
オープニングの盛り上がりを受けて
ソノダバンドのみの演奏でも手拍子が起きたり、会場は熱い空気。

個人的にはYou Tubeで予習してお気に入りだった
「上海午前零時」「Soul River」 と、ゴキゲンな演奏が2曲続き、
立ち上がりたくて座席でウズウズ。。。
ま、そのあとの2曲は座ってじっくり聴くことができて良かったですけどね~。
リーダーの園田さん曰く、
本来ならジョイントだから美里さんと全部一緒にやるところを、
美里さんは優しい方なので30分くらいだったらソノダバンドだけでやらせてやってもいい、
そのかわりせいぜい会場をあっためておけよ、と言われたと(笑)。
関西人らしいジョークですが、
美里が本当にそう言った・・・と本気で思ってる人がいないことを願います(笑)。

でもこういった2組のジョイントライブ、
おそらく美里ファンのほうが多いであろう会場で
きちんとソノダバンドの音楽を紹介するコーナーを設けるのはいいですよね。
30分あればバンドがどんな音楽を奏でるのか骨格が分かりますし、
単にバックを務めるバンド、ではなくて
あくまでも2組のジョイントなんだぞ、と。

ソノダバンドのパート、ラスト2曲はこれまた事前に予習してお気に入りだった
「はしれ、はしれ」「火の玉」。
「はしれ、はしれ」はまたもや立ち上がりたくてウズウズ~(笑)。
このまま座ったままなのかなあ、と思ったら、「火の玉」でスタンディング!
いやー、楽しかった~。

彼らの演奏、ネットよりも(当然ですが)ライブで聴くのはさらに素晴らしく。
ポップでありロックでもあり、
ソリッドでカッコいいだけじゃなく繊細な響きとぬくもりもあり、
そして時にはチャーミング。
言葉はないのに様々な情景が見えてくる音は、
まさに美里の歌ともぴったりです。

■会場が熱気に包まれたところで美里が再び登場~。
ライブ後半1曲目は、カヴァーソング「My Favorite Things」。
イベントでまさかこんな曲が聴けるとは !
ソノダバンドとのジョイントだからこそ、ですね。
彼らののジャジーな演奏と、
心地良さそうに時に目をつむってスウィングしながら歌う美里。
観て・聴いているこちらもシアワセな心地。
ジョイントするにあたって、美里のオリジナルソングばかりじゃなく、
スタンダードナンバーもあったほうが
演奏により自由度が出ると思っての選曲、とのこと。

2曲目は、これもイベントで歌われることはまずないであろう、「世界で一番遠い場所」。
このメロディーとこの歌詞に、今日だけのこの音色。
美里のシングル曲の中でもとりわけ大好きで思い入れ深い曲なので
何だかもう、胸が熱くなってたまりませんでした。
「BELIEVE」は比較的オリジナルに忠実なアレンジでしたが、
演奏する方たちが違うとやはり新鮮。

■MCはメンバー紹介も交えつつ、
なぜか関西弁混じりで(メンバーのうち3人が神戸出身だから ? )
かな~り長め(笑)。

須磨海岸や六甲山のロープウェイの話では
ヴァイオリンの熱田さんが「デートスポットらしいですね」と言ったところ
「なんか他人事みたいに言ってますけど」とかなんとか詰めより、
たじたじの熱田さんに
「今日のところはこのくらいにしといたろ」(笑)。
↑これじゃあほとんど大阪のオバチャンですから、美里さーん(笑)。

香川県出身のギター・赤股さんには
「うどん県からうどんを捨てて東京にやってきた」とか(笑)、
北海道出身のベース・牧瀬さんには
「東京に出てくる時には道民あげて送り出してくれた ?」などと聞き、
「もう平成だったんで、そういう風習はありませんでした」
とクールに返されちゃったり(笑)。

東大の大学院時代にソノダバンドに入ったというドラムの小山田さんには
「"院"まで行ったの !?」と(笑)。
木工関係の勉強をしていたという彼に
「だからドラムスティックが好きなんですね」とか(笑)。
1人1人、本当に絡みすぎ~(笑)。
でもライブ後にソノダクラスタの方に聞いたところ
普段メンバー全員のトークを聞けることはなかなかないのですごく嬉しかったー!!
と言ってくださってました。
そうか、美里さん、いい仕事してたんですね(笑)。

チェロの橋本怜さんのことは
「りょうくんっていう名前がぴったり !」と。
美里はチェロの音色がとても好きで、
今回ジョイントすることになった決め手のひとつは
ソノダバンドにチェロが入っていたから、ということも。

「"りょう"という名前はもう1人います・・・」
と横から(笑)入ってきたのはリーダーの園田涼さん。

彼らがデビューするとき、あるスポーツ紙に
「東大卒、イケメン6人組バンド」と書かれてしまい、
自らそういう風に言ってるかのように思われるのがイヤだったという話。
そこで美里は「自分が言ってないことまで書かれますからね」と。
ああ、先輩らしく何か言うのか・・・と思ったら
「今のうちにちゃんと言っといたほうがいいですよ・・・
東大卒、イケメン、6人組バンドって !」(笑)。

■長~いMCに続いては「セレンディピティー」。
ソノダバンドとのジョイントもきっと、セレンディピティーの1つだし、
「復興応援」という主旨のライブだから、
この歌のメッセージを伝えたかったのでしょうね。
「明日へと歩き出そう」と励ますだけじゃなく、
「少しずつでいいから」と、"そっと"背中を押してくれるのが美里らしさ。

「始まりの詩、あなたへ」は
歌にぴったり寄り添ってくれる園田さんのピアノが印象的。
昨年、ライブハウスツアーで全国を回り、
特にこの曲を福島に届けたいという想いから
ツアーをスタートさせたと言っても過言ではない、
そして今日またこうしてこの歌を届けに来ることができて嬉しい、ということも。
1コーラス目が終わったところで自然にわき起こった拍手。
福島の方たちに、この歌がしっかり届いたのだと思います。

■土曜の丑の日 目前ということで、鰻の話題を始めた美里さん(笑)。
「なかなか稚魚が育たず鰻のお値段も上がっている昨今・・・」なんて
かたい口調で話し始めるので心配になりましたが(笑)、
うなぎは食べれなくても、
今日のライブでスタミナアップして帰ってください、と(笑)。

夏休みの宿題の話題では、またヴァイオリンの熱田さんに話を振り
(運の悪い(?)ことに熱田さん、美里のすぐ右手が定位置だったので(笑))
熱田さんが宿題は夏休みの終わりまで手をつけなかったと言ったら
「おんなじっ!!!」とやたら嬉しそうに(笑)。
その時、3列目くらいにいた小学生の女の子をみつけて
まだ夏休みは始まったばかりなのに
「宿題やった !?」と(笑)。
その女の子は小学4年生とのことで、
美里が歌をうたう人になりたいと決めたのがちょうど同じころ。
その頃からずっと、
根本に「にごりのない想い」を持ち続けていることを誇りに思っている
と、「10 years」へ。

この「10years」で、ソノダバンドのロックテイスト全開 !
これまでに聴いたことのない、
スピード感あふれる何ともエネルギッシュで力強い「10years」。
こんな前のめりにたたみかける「10 years」もいいなあ !

会場のボルテージが一気に上がり、「My Revolution」。
冒頭の♪ウーウー ウーウー♪という箇所、
美里の高音ヴォイスにひっくり返りそうになり(笑)、
(あの部分をあそこまで歌うのは初めて聴いたような)
それに呼応するように入ってくるヴァイオリン、素晴らしかった。
ステージも客席もひとつになれる、
こういう歌があるってシアワセです。

「短い時間だったけど良かったなあ~~!!」と、
勝手にエンディングな気分でいたらさらにもう1曲、
「恋したっていいじゃない」!!
イベントで、しかも美里の固定のメンバーじゃないバンドで聴けるとは、
何だかもうビックリ箱状態 !
ソノダクラスタの女の子たちが
前日のライブ後に美里の曲を聴きながら振り付けを練習した・・・
とTwitterで書いてらして、
「 ??? 」と思っていたのですが、どうやらコレだったらしく(笑)。
美里ファンもソノダクラスタも一緒に♪D. A. T. E ♪

■アンコールのコールは、前日のいわきでは
ソノダバンドもいるのにふだんの美里ライブと同じように
「美里! チャチャチャ !」となっていたと聞き、
ちょっと残念に思っていましたが、須賀川では
「美里 ! チャチャチャ! ソノダ ! チャチャチャ !」
と どこからか始まり安心しました(笑)。
こんなに素晴らしい演奏をしてくれている彼らを差し置いて
美里コールだけじゃあ、ダメですよね !

■アンコールの1曲目は「サンキュ」。
いつもよりもスローテンポで、
ひとつひとつの言葉をより大事に届けたいという気持ちが伝わってきました。
今回も、「都会の片隅で」を「日本の片隅で」に歌詞を変えて。
美里の歌と、チェロの音色に涙。

ラストは「いつかきっと」。
他の曲ももちろんですが、この歌もまた、
この場所で、このライブで絶対に届けたいメッセージだったのだと思います。
美里とソノダバンドと、会場みんなで歌った♪ララララララ・・・は美しかった !

いま、この時代に必要なのは「生きていくチカラ」で、
もちろん心が健康なこと、身体が健康なとも大事だけれど、
気持ちに寄り添うような音楽も大事。
これからも生きていくチカラがわいてくるような音楽を届けていきたい、と美里。

ソノダバンド、リーダーの園田さんは、
美里のような大先輩と共演できたこと、
その初共演が福島であったことを嬉しく思う、と。

最後に美里からメンバー1人1人にがっちり握手。
キャリアとかレコード会社とかは関係なく、
こういう風にミュージシャンシップにあふれた姿が見られるのは嬉しいです。
この美里 X ソノダバンドのコラボレーション、
いつかまた再演をぜひ !


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4 コメント

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暑い七月が続いておりますが (佐々木小次郎)
2013-07-28 13:58:11
ソノダバンドとのライヴ、とてもよかったのでしたね~。いいなあ。文章を読んでいて情景が浮かんでくるようでした!羨ましく、思います。東大生出身の若いバンドメンバー陣は、美里パワーにややタジタジになりながらも愉しく、よいライヴを披露されたのが伝わってきます。すごいなあ、美里ちゃん。音霊でのライヴもポリスの名曲“見つめていたい”披露された、と。すごい~。UGUISSのライヴも楽しみになってきますね!み~さん自身仰っていましたけど、少々不完全燃焼気味だったので燃焼したいと、意欲満々。八月はラジオ出演も多く、 日産安倍例司 のご出演も知らせがありましたね。まあ昨年のワンダー7の話も出てくるでしょう、楽しみ。美里パワーで暑い夏を乗り切っていきたい、と思うこの頃でした。
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素敵なライブでした (英樹)
2013-07-28 22:18:40
こんばんは、Makiさん。
須賀川のライブ、参加させて頂きました~。
ヴァイオリンの熱田さんの演奏を見て、素直にかっこいいと思いました。
ロックとヴァイオリンって、自分の中では、別世界なのかなって思っていたのですが、「火の玉」を生で聞くと、ものすごく合ってる感じがします。ライブ後にCD買いました~。

「恋したっていいじゃない」も、ソノダバンドとのジョイントでもう一度聞いてみたいですね。
返信する
>佐々木小次郎さん、 (Maki)
2013-07-28 23:29:07
こんばんは !
はい。ソノダバンドとのジョイント、素晴らしかったです~。またいつかタッグを組んでくれると良いのですが。
逗子では佐橋くん&要さんとのジョイントもこれまた
素晴らしかったですし、
ますます秋のUGUISSのツアーも楽しみになってきました。
私も美里パワーで夏を乗り切りたいと思います☆
返信する
>英樹さん、 (Maki)
2013-07-28 23:31:37
こんばんは !
英樹さんも須賀川のライブ、参加されていたのですね !
ヴァイオリンの熱田さん、本当にエネルギッシュで
ロックなヴァイオリニストでしたよね~。
私もすっかりソノダバンドに魅了されてしまい、
帰りにCDを買ってしまいました。
いつかまたジョイントをしてくれたら嬉しいですよね☆
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