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花工房 blue camel

プリザーブドフラワーのこと、野菜や花達との暮らし
感じるままに・・・

優美な佇まい

2007-10-12 | 四季彩りて

秋には紫色の花が多いような。

「ほととぎす」という名前だからでしょうか、
秋の地味な和花として捉えられています。

ですがこうして近づき眺めると
まるで蘭のような優美な繊細さに驚かされるばかりです。



蕾から少し開きかけの感じも好きです。
「もうすぐぱあっと開いて微笑みかけるから待ってて」
なんて声が聞こえてきそう・・・。



主人の実家の裏庭に群生しているほととぎす。
お母様が「お花好きだから持っていく?」と言って下さり
たくさん持たせてくれました。

他の草花や葉物と一緒に
あしらおうかとも思いましたが
まだまだ蕾がたくさん。

一輪一輪咲きゆく様をじっくり楽しみたいなと思い
「ほととぎす」だけの投げ入れにしました。

こうして眺めているだけで「秋」を感じませんか?


がばいの里

2007-09-24 | 四季彩りて

「がばい」でおなじみの佐賀です。
冬、福岡で雨なれば、ここ東背振は銀世界。(東背振はかなり高い山)
最近、厳しい残暑にさらされていたからでしょうか、
その涼しさが殊更に。



佇む優しい曲線が秋風に吹かれてなお美しく、
私は相変わらず花々に足を止められてばかりです。



今年は例年になく暑かったので、早い稲刈りになったそうですが、
山間の稲穂たちは、涼しい顔で微笑みながら
収穫の時期を静かに待っているようです。



稲穂の、茶畑の、どこにでもお彼岸の時期に必ず見る曼珠沙華。
ご先祖様への思いを忘れないようにと告げに来た、そんな赤ですね。

佐賀は本当にのどかなところです。
鳥が羽ばたく影を稲穂の上に見るということは
どこまでもどこまでもその景色が続いているから。

土地で暮らす人にとっては普段の「日常」でも
こちらにしてみればとても新鮮な「出来事」。

自然の中で自然に触れることの醍醐味は
色んなところに転がっていますね。

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がばいばあちゃん
「笑顔で生きんしゃい」からあの名言を。

「いちばん食べたいものが、いちばん高級品」

今は秋の味覚が私にとっていちばんの高級品

平安の音色響く秋の夜

2007-09-23 | 四季彩りて
ど~ん、か~ん、ど~ん、か~ん・・・
五行(護行)の鐘・太鼓の響きが聞こえてきます。

これは「どんかん祭り」(正式は神幸式大祭)というもので
国家安泰と五穀豊穣の祈りと、
天神様(菅原道真公)が謫居された榎寺にて
お世話をされた浄妙尼様への謝恩を捧げるお祭りです。
菅原道真公が祀られている太宰府天満宮から
こちらの榎社まで平安衣裳を身に纏い
約4km程の道のりを下ってきます。



時は平安、堀河天皇の康和3年(1101年)。
大宰権帥大江匡房(おおえのまさふさ)により始められました。
平安の住持を偲ぶ大絵巻さながらの大盛儀。
衣冠(いかん)、直垂(ひたたれ)、大紋(だいもん)、
狩衣(かりぎぬ)、白丁(はくちょう)の供奉の行列に、
夜な夜な源氏の君に夢見る私は
かの物語の色んな情景が浮かんでは消え、
出店も目に入らない程一人うっとりさん。



梅花紋様の提灯が秋の夜道に灯されます。

「東風吹かば 臭ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春をわするな」
菅原道真公が都を左遷される際に詠んだ歌、切ないですよね。

でもそういう話こそ後世に語り継がれることに、この国らしさを感じます。



一行の締めくくりは御所車(牛車)。
普段は太宰府天満宮で保管されています。

太宰府で生まれ育っただんなさんは
昔、このお祭りに参加したことがあるそうです。
平安装束を身に纏った姿、どうだったのでしょう。
^^;;うっとりさんから醒めてしまいました。

落歩拾い

2007-09-21 | 四季彩りて
夕方の散歩道
今日はどんな秋を拾って帰れるのか、
わくわくします。



青々としていた稲は花が咲き、頭を垂れ。
撮ろうとその都度思いながらも
気づいたら稲が無い。落ち穂もない。
突然見せられた後ろ姿に、動揺したのは言うまでもなく。




以前も書いたのですが私の嗅覚
かなり鋭いようです。
この「秋の香り」にはやはり慣れません・・・
料理人の方ってどうなのでしょう。



公園に秋はたくさん転がっているようです。
しゃりしゃり落ち葉踏みが幾つになっても楽しい
なんていうのはいくつまで?
 


夕空に見たこの青い筋は何でしょう
分かるのは綺麗ということだけ。

18:30には夜の帳が降り、月の光が雲間に顔を出します。
秋の夜長を鳴き通す虫の声もあちらこちらから聞こえ
不思議と家路を急ぐ気持ちになります。
昼はどんなに暑くても、こんなところは秋ですね♪

夏香のフィーネ

2007-09-16 | 四季彩りて
青空に走る雲たちに
今日も爽やかな秋空を感じていましたが
いつの間にか雨雲が襲来し間もなく
秋の驟雨の続きとあいなりました。

そんな今日の写真は
「秋雨に滴りながらも、夏は香る」です。

大好きな桃のケーキをほおばりながら
お気に入りのグラスでアイスティーを頂く至福のひととき。
(桃の種をくり抜き詰められたカスタードクリームと
 タルトが絶妙のsweets★ピーチ姫になれる一品です。)

「桃の実」は秋の季語なれど、私にとっては夏の象徴です。
しばしのお別れ、寂しく思いますが
雨と共に秋へいざなわれていくのをとめられない・・・

秋にはどんな「至福のひととき」が待っているのでしょう。

マロン姫? みかん姫?
それとも葡萄、梨、いちじく・・・
秋って食べ物がいっぱいで楽しみです。

ですが、
上手にいただかないと大変なことになる私です^^;;

ばくばく帰り道

2007-08-29 | 四季彩りて
地上3メートル程の高いところで何かがぶらんぶらん・・・

メロン色した巨大ひょうたんが二つ仲良く並んでいます。
不思議そうに見つめる私に草刈りのおじさんが
「これは冬瓜だよ」と教えてくれました。

あ~そう言われてみればと思いつつ、「冬の瓜」と書くよね・・・


帰宅後調べてみると冬瓜は夏のお野菜だということが分かりました。
冬迄貯蔵できるからという意味で名付けられたようです。
女性の天敵シミにいいそうですよ!

秋を通り越して冬にもう出会っちゃった???なんて
勝手に胸をばくばくさせていたのがなんだか可笑しく思えて来ました^-^/
どう考えたってそこまで季節先取りはありえませんよね。

冬はやはりまだまだ先にあるようです。
フライング~♪フライング~♪

心に残るお月見

2007-08-28 | 四季彩りて
今宵は六年に一度の皆既月食、
御陰さまで福岡は観察できるお天気となりました★
お月様、その姿を捉えるのはさすがに難しかったですが
何となく雰囲気だけでも感じて頂ければと思います。

夜が更け始めた頃、
滲んだ赤のようなすこ~し橙色も含んだ
ほのかでぼんやりした灯りが
お月様をやんわり包み込みました。
そこに濃くも薄くもないアンニュイな影が
お月様に顔を埋めているようで
何とも不思議な感じ。
昔の人はこれを見てどう思ったのでしょうか・・・
きっと「神様」と繋げて考えたのでは?と思うと
どんな会話をしていたのか聞いてみたい気持ちになります

夜10時頃、またお月様こんばんわ~と見てみたら
いつもの綺麗なまあるくて黄色いお姿をしていましたよ。

ニュースで報道された皆既月食の画像はとてもはっきりしていて
美しいものでしたね。。。

私も写真こそ上手く残せませんでしたが
虫の演奏会がムードを盛り上げてくれたせいでしょう。
心に残る風流なお月見を楽しむことができましたよ。

一本道

2007-08-22 | 四季彩りて
昨日は朝から曇天模様。
二時頃には雨がざあざあと降り出しました。
傘を持ってでかけてはいたものの
足下はずぶ濡れです。

用水路は梅雨の時のように、ごうごうと唸り
雨があがったあとはすっきりした空気になるかなと思いきや
ものすごい蒸し蒸し蒸し暑さが押し寄せてきました。

夕方からは太陽が顔を出し、いつもの旅へー。
ですが、先日のような美しい空にはそう出会えることもなく
そのままてくてく・・・

すると田んぼに支柱を立てきらきらテープを張る農家の方。

小さい秋をまた見つけました^-^

たよりなく青々としていた苗がいつの間にか成長して
(一ヶ月前の水田の風景を写したブログを是非ご参考下さいませ^^)

もう直きお花が咲くそうです。楽しみ♪


まだまだ青い稲ですがうっすら黄金色を漂わせているかな?
(画像では分かり難いと思いますが何となく伝われば・・・)

そのこうべを垂れるにはもう少しかかりそうですね。



「一粒百行」。
米一粒を作るにも百の手間がかかるということですが、
台風にも負けずに無事に収穫を迎えられることを願います。

そんな願いを込めて
あいだみつをさんの「道」という詩を載せたいと思います。

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いちずに一本道
いちずに一ツ事
観音さまに助けられ
佛さまに守られて
曲がりなりにも一本道
迷いながらも一ツ事
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季節の折り目を感じて
このごろは何かしら自然に触れたい気持ちになりますね~。

鈍色と黄金色の重奏

2007-08-21 | 四季彩りて
美しい新緑に心おどらせていたのは
そんなに遠い昔ではないのに
葉は色づき始め、花は実となり



夏と秋の狭間で



空というキャンバスに
様々な雲がその姿を自由に描き
季節のうつろいは



こんなにも美しい表情を
私たちに見せてくれます




☆季節のうつろいを楽しむ日々を送っています。
日暮れの瞬間がこんなにも美しいことを
仕事の慌ただしさにかまけて長い間忘れていました。
こうしてまた出会えて、感無量です。

気づくと1時間以上も「夕日の旅」に出かけていました。