花工房 blue camel

プリザーブドフラワーのこと、野菜や花達との暮らし
感じるままに・・・

天高くマメ肥ゆる秋

2007-10-31 | 夢庭の花つづり
2週間程前に掲載したいんげんのお花、覚えていますか?
あれからたくさん花が咲き、実がなり始めましたよ。
こんなに次々になるなんて思わなくって、嬉しい悲鳴です♪



いんげんさんたちが見ている今日の空はこんな感じ↑。
すじ雲が空に踊り、風に吹かれながら自在に形を変えていきます。



こちらは10日ほど前の空↑。
少々の風では途切れない鰯(いわし)の群れ。
結束が固いようですね~^^/



最後に今日の「良かった」さん。
出会いは来年と思っていたのに温かい日々のおかげでしょうか?
花期は9月までと言われているチョコレートコスモスが蕾をつけました。
一輪だけでもいいから無事に咲いてくれたら嬉しいな

ミットの色

2007-10-30 | 心燻るひととき
読書の秋、ということで前回は
宇野千代著「おはん・風の音」をお伝えしました。
そして今回は詩集です。
谷川俊太郎著「真っ白でいるよりも」。

この本は私が学生の頃、
谷川俊太郎氏の世界観に強い興味を抱いて出会ったものです。
久しぶりに本棚を眺めているとこの
「真っ白でいるよりも」というタイトルが目にとまりました。

その続きにはいったいどんな言葉が綴られているのでしょう・・・

++++++++++++++++++++++++++++++++++
知ってた?
気持ちにはいろんな色がある
私あなたの色とまざってもいい
真っ白でいるよりも
きらいな花の色になるほうがましでしょ?
++++++++++++++++++++++++++++++++++

ここで?でしょ。
「きれいな花の色」ではなく「きらいな花の色」という言葉。

こんな変化球に詩の奥深さを感じ
自分なりの解釈を考えるのが好きな私です。

そこには十人十色のキャッチャーミットがある。
そう思いませんか?

Night party in Sanfrancisco

2007-10-29 | プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーでコサージュを作りました。(写真/花工房blue camel)

サンフランシスコで暮らす一つ年下の従姉妹への贈り物です。
彼女は子供の頃から紫が大好きですしそれがとてもよく似合う女性です。
(私よりもずっとずっと大人っぽいのですよ^^;;)

お出かけ用のバッグの取っ手につけてもいいし
左胸につけても素敵かなと思います。



ステム(茎みたいな部分)はこんな感じです。
花瓶なんかにさしておいてもいいでしょ♪



サンフランシスコの風景とともにノラジョーンズを聴きながら
かつてホームステイした日々を振り返り・・・。
美しくオリエンタルな街、大好きです♪



どうしても2色混ぜたかったので薔薇の花びら一枚一枚ワイヤーがけ。
こだわったおかげでしょうか?
赤茶のベルベットリーフがとってもマッチして
より大人っぽさを演出してくれています。(マッチって言葉古いかも?)

いつもの自分らしさに「night party」というフレーズを盛り込んで。

Christine, did you like it? (クリスティーン、気に入った?)
Of course. I like it very much. (もちろんよ、すっごく気に入ってるわ♪)

なんて返事が来たら嬉しいナ・・・。

365面装いて

2007-10-27 | 四季彩りて
遠くにあれども台風の影響でしょうか
今日は風がとても強く、肌寒い日でした。

じわじわですが紅葉の気配が。。。
風で葉が舞い散り、道の両端には落葉たちが積もり始めましたよ。



お日様のあたり方などによって
一枚一枚、違う表情を見せながら紅葉している様はまるで錦模様。
春夏秋冬、桜は百面相、いえいえ「365面装」ですね。



昨日先生に
「力を抜きたいと思うのに上手くできないんです」と言ったら
「抜こうと思うことが間違い、何も考えないことですよ」と言われ
目からウロコでした♪ 追っているときは見えて来ないって本当に
色んなことにあてはまりますが、まさかここにもあてはまるとは~^^

ロウが溶け、時間と共に光が形を変えゆく・・・
何だかぼわ~んとした心地、夏にはなかったひととき

優しい音楽とこの灯りに包まれているだけで何かが溶けていきそうです。。。

Sweet Christmas

2007-10-25 | プリザーブドフラワー
今週は秋を満喫できる日が続いています。
空を、庭をのんびり眺めながらのティータイム、
何よりの贅沢時間です。
虫の音もどうやらあまり聴こえなくなりました。

今日のアレンジはクリスマスを意識しつつ
オールシーズンも楽しめるようなものを作ってみました。
(花工房/blue camel)



赤と白のリボン(左側)を使って
吊るしてもかわいい感じですよ~♪

アレンジするときアトリエはいつもよりアロマオイルの量を強めに、
そしてお気に入りの音楽をかけます。
本日はライブ録音のアルバムがエントリー♪

曲のイントロがかかったら期待の拍手、
終わったら喝采の拍手。
そして歓声。
ライブの熱気が伝わり、気分が程よく高揚して
アイデアが浮かんだりするんですよ^^。
(本日のCD「sade lovers live 」 シャーデーの柔らかい声がいいですね♪)

ピンクの万華鏡

2007-10-24 | 夢庭の花つづり
千日紅の濃いピンク。とっても長く咲いてくれます。
あまり目立たない花ですが、こうして近寄ると
まるでダイヤモンドのカットみたいに細かく刻まれ
ピンクの万華鏡を見ているような・・・。
(ちょっと大袈裟?いえいえなかなか綺麗でしょ♪)

今週はどうやら暖かいようで、最高気温は25度ほど。
朝夕は肌寒いのですが、日中こうあるので
上着を脱いだり着たりの繰り返しです。
こういうときほど風邪をひきやすいので気をつけないと・・・。

夏の花もそろそろ本当におしまい、
蕾の姿をあまり見かけなくなりました。
暑い夏でしたが咲いてくれてありがとう^人^



ニチニチソウが花壇の隅で匍匐前進。
最後よ~と言いながら揃い咲きしてくれています。
精一杯がまぶしい。



最後の花は名も知らない、いわゆる雑草。
ですが何となく気に入り、そのまま夏を越しました。
このこはまだまだ頑張りそうですね♪

秋桜の奇跡

2007-10-23 | 四季彩りて
優しい秋の空、こんな穏やかな日が2日続いています。

お散歩がてらデジカメを持ってスーパーへてくてく・・・。
ありきたりの昼下がりの散歩、空を見たり花を見たりです。
ですがここで思いも寄らないとてもとても不思議なことに遭遇しました。

今日は長編になりそうです。上手く伝えられるかわかりません。
でも最後迄読んでいただけたら嬉しいなと思います。

今日はいつものお散歩コースを少し変えて
遠回りだけどおそらくコスモスが咲いているだろうということで
大きなアンテナの敷地の裏を通ることにしました。

そこで期待どおり野に咲くコスモス発見!^^

うふふと思っていた時でした。
みゅ~みゅ~と猫のなく声がきこえます。
どこかな?と思いますが鳴き声ばかりで姿は一向に見つからず
?????暫くこんなときが流れて、そして何気にふっと下を見ると

なんとその鳴き声はこの穴↓の下からのよう・・・
半信半疑穴をのぞくとやはりそこに子猫が切なそうにいました。



こんなことテレビで見たことはあるものの・・・
どうしたらいいのでしょう。この分厚いセメントの間仕切り?は
私一人では到底持ち上がりそうにありません。

このまま見過ごすとどうなる・・・
強く鳴いているということは「助けて」と言っているの?
そして気づいたら110番していました。
もう何をどう説明していいか分かりませんし
警察に相談して解決できるかどうかも分かりません、
それでも何とかしたくて必死でした。

電話の向こうで「近くの交番から派遣します」とのこと。
何となく一安心。
子猫さんと一緒に静かに待ちます。
みゃあみゃあと泣くので
「もう少しで助けに来てくれるから、もう鳴かなくていいよ」とか
「大丈夫、心配しなくて大丈夫」とか「頑張って」とか声かけしながら
時は少しずつ流れていきます。しかし待てどおまわりさんは来ません。
何か事件があって来られないのかな?置き去りにされたような心地です。
それでも何とか子猫さんを励まそうと鳴き声を真似てみたり・・・。

すると車が1台止まり「けがしたの?」と声をかけてくれたので事情を説明。
そのおじさんも分厚いセメントの仕切りにう~んと唸っていて
一緒にあれこれ考えてくれました。
そしてそれから少したったくらいでしょうか。
バイクに乗った30歳くらいのおまわりさん登場。
あ~、これでどうにかなりそう・・・。
親切なおじさんは安心して去っていきました。

おまわりさんは子猫さんがどこから潜り込んでしまったのか
必死で探しますが見つからず、セメントの板も持ち上がらず。
色々試行錯誤です。
その間中も私は何をしていいか分からず子猫さんに呼びかけ。

おまわりさんも策が尽きたようで
消防署に連絡をとってくれました。

その間「この子猫さん、引き取りませんか?」と言われましたが
我が家は賃貸ですし、第一私は犬猫を飼ったことがないので
接し方を全く知りません(いい歳してお恥ずかしい^^;;)

おまわりさんの話では、引き取り手がいないとなると
このまま役所へ引き取られて1週間の命とのこと・・・。

切なくて言葉を失いますが私には本当にどうすることもできない。
複雑な思いが駆け巡る中、3人の消防士さん登場。
先のことは置いてとにかく救出、そう気持ちを切り替えます。

腕力ありそうな頼もしいかんじの30歳くらいの男性2人と
係長と呼ばれている50歳くらいの男性が1人。

セメントのきっちりはめ込まれた様子をみて
係長「これは、上がらんな」 
隊員A「何か道具持ってきますか」
隊員Bが道具を取りにいきます。

隊員A、金具を両脇からはめ込んで持ち上げようとしますが
少し揺れるものの上がりません。
係長「市役所の土木課に頼まないと難しいようだ」
隊員A「係長、いけそうな気がします」

みんなで見守ります。
少しずつ少しずつ、持ち上がっていきます。
とうとう、分厚いセメントの間仕切り1枚外すことができました。
あ~これで本当に助かりそう・・・
私はここでやっと胸を撫で下ろすことができました。

しかし開いた扉の方へなかなか来ようとしてくれません。
やはり警戒しているのでしょうか、奥の方へより遠くへ行ってしまい。

それでも5人力を合わせて係長も猫の鳴き声を真似ながら
必死に導きます。何度か失敗したもののもともと
人懐っこい性格だったようでぴょんと駆け上がり外の世界へ、
警戒しているのか私達から数メートル離れたところまで
走っていきました。
そして係長は「猫は救出したが逃げられました」と無線で報告。
業務上は捕獲失敗、でもそれは係長の思いやりでした。
おまわりさんも消防隊員も最後迄見捨てずに付き合って下さり
救出してくれたことを本当にありがたく思います。
そしてみんなで「頑張って生きろよ~」と声をかけて解散しました。

そして私はそのままスーパーへ。
でもあの子猫さんのことが気にかかります。
あのこはどれくらいいたかは分からないもののよく我慢して頑張ったので
餌付けはいけないけれど、ご褒美だけならと思い、
帰りも寄ってみました。

そして第2章の始まりです。



みゃあと鳴き声が聞こえ見るとフェンスの中の草むらに
ひっそり体をかがめているではありませんか!
買って来た竹輪を取り出し、ご褒美ご褒美。
そんな愛らしい姿を撮っていたときです。

向こうから歩いて来たご夫婦が
「わあ!猫ちゃん助かったのね~、良かった。」と。

朝のお散歩の時、この子猫の存在に気づいたものの
どうしようもできず、せめて食べ物だけでもということで
いらっしゃったようでした。ひととおり事情を
説明すると、奥様は「良かった良かった」と涙を流されていて
私もつられてまぶたがじんわり熱くなりました。
おまわりさんや消防隊員の方の話にもとても感動され
この喜びを一緒に分かち合える人が居て私も嬉しく。

いりこやお水ももらって子猫はすっかり元気。
寝そべってみたりじゃれついたり、警戒心は薄らぎ
そのご主人の腕の中でお昼寝。
私は猫というものをよく知りませんが、この子猫さんは
どうやら野良ではなさそうということ。それでは???

今後どうしたら良いものかと3人であれこれ相談していたら
また一人自転車に乗った御婦人が来て
「わ~良かった」と、こちらの方も気になって何か餌をと思い
持って見えたようでした。
世の中には優しい人がいるものですね~。
猫ちゃんは感謝して精一杯生きないと!運の強い子猫さんです。

でもその中の誰一人、子猫さんを引き取ることができません。

そしてみんなでまたあれこれ今後を考えます。

その結果、ご夫婦がこの近所の猫を飼っている方をあたり
もし飼い主でなかったら近所の猫好きの方に託そうと
いう方向で決まりました。

やさしいこころのあったかいご夫婦が
快く飼い主さん探しをしてくださることになり本当に大安心。

私はここで子猫さんとお別れ。そして秋桜(コスモス)を撮影。



秋桜が導いた不思議な奇跡でした。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。

これから毎年秋桜を見るたび、この出来事を思い出しそうです。

桃姫ちゃん

2007-10-22 | 心燻るひととき
ぴんぼ~ん。
インターフォンを覗くと頭が少しだけ見えます。
同じマンションに住む幼稚園に通う女の子、
「桃姫」ちゃんです。(私が勝手につけた名前です^^;)

よくお花をプレゼントしてくれます。
今日はご近所さんからおすそわけしてもらったものを
こちらにおすそわけしてくれました♪



お花以外にも砂場で拾ったお気に入りの貝殻など
プレゼントしてくれます。

「桃姫」ちゃんは、「あさって」のことを「おととい」と
言い間違ってしまうお茶目なところもありますが
感受性豊かでお話しているだけで和みます。

先日、私のiPod(その時は「卒業写真」)を聴いて
「わあ~、とってもやさしくってきれいなうた♪」と言っていました。

女の子ってかわいいですね^^/

こぼれたね、こぼれたよ

2007-10-22 | 夢庭の花つづり
春にお庭をぱあっと賑やかにしてくれていたあの花

そう、ノースポールのこぼれだねが芽吹きました。
思いもかけないところに点々と

トマトと相性のいいあの葉っぱ

そう、バジルのこぼれだね
もう30cm程にもなろうかという大きさです

愛らしいあの冬の花、

クリスマスローズは新芽が出たら
古い固い葉は残らずカット。

10日前にいただいたホトトギス、蕾も残り僅かになりました。
堅い蕾も咲いてくれて嬉しいです♪


先週末はとても寒かったですが
今日は風も比較的なく、穏やかで過ごしやすい日となりました。
ずっとしようと思っていたことが色々でき、
ようやく冬支度が整いました。

おはん

2007-10-20 | 心燻るひととき
ベランダに出ただけで、
雪が降り積もった針葉樹林を想像してしまうくらい
とってもとっても寒い今日です。
僅か半月ばかり前は半袖なんて嘘みたいですね。

北風の強い日がこんなにも早くやってくるなど
一体誰が想像しましたでしょう。
まだまだ寒さに慣れないので今日はゆるりと気ままに読書です。

宇野千代著「おはん・風の音」。

関西弁で綴られた文章を読むとき、何故か文を追う心の中で
関西弁イントネーションになる、変な癖があります。
まるで落語家になったかのように・・・。



突然の寒さで無性におなかが空き
とうとう白あんに手をつけてしまいました。
珈琲、紅茶、緑茶、ココア、昆布茶どれもあてはまらない
気分のときは20種色々ブレンドされた万年茶を飲みます。

湯呑みは先日窯元で購入したものでとっても気に入っています。
左のお皿はかなり昔に作ったものです。
プロの作品の隣に並べるなんておこがましいのですが^^;;

この本の装丁がとっても素敵なので載せてみました。
着物を愛した宇野千代さんらしさが出ていますよね♪

中のお話はというと・・・
明治女性のつつましさを感じて
我が身振り返り現代を鑑みる、とでもいいましょうか。