うるわしく♪うららかに♪いけたらいいね。

日々のアレコレや子供達の成長の記録など、気が向いた時に。

* ホタル鑑賞会

2009-06-22 09:41:58 | 函館
函館の植物園で6月から7月の初め頃に
行われているらしい、

「ホタルの鑑賞会」。

いつも「行ってみたい!」と
思いつつ、
情報を見つけるのがすでに終った後で・・・

今年こそは逃すまい!

と、6月に入ってから
せっせと頻繁に植物園のHPを
チェックしていました。

そのお陰で、今年は間に合った!

というか
ギリギリセーフ!

日曜日の夕方、
夫のダーが仕事から帰って来て
まったりと息子:ちびダーの相手を
してくれていたので、

いつもよりものんびりと
ネットをあちこち覗けたのが
幸いでした。

パソコンの画面に出てきた文字、

「ホタルの鑑賞会、21日(日)まで」

って、
今日が最終日ぢゃーーーん!
みたいな。

頻繁に植物園のHP覗いていたつもりでも、
情報得るのがギリギリ。

おぉ!これは行かなくちゃ!

突然、

「さっさとご飯の支度するから、ご飯食べて、
 植物園にホタルを見に行くよ!
 今日が最終日だから!」

と張り切る私に、
まったりとしていた夫のダーは目をシロクロ。
ちびダー君とくれば、ウトウトと
ダーのお腹の上で夕方のオネンネ始めちゃっていたし。

「え?ホタル?
 い、今から?
 今日行くの?」

と、少し消極的な雰囲気をかもし出す
ダーを無視して、
チャッチャと出かける準備を進めた
私なのでした。

というのも、

ダーは
「生まれてからまだ一度もホタルを見た事がない」
と言っていたから・・・。

神奈川県民だった私は、
子供の頃、
初夏の夜になると父や母や妹達と連れ立って、
家の近くのホタルを見ることが出来たスポットに
ホタル鑑賞に出かけたりしてました。

新宿から急行で50分の
神奈川県の中央に位置する場所。

その頃暮らしていた大きな住宅街を抜けると、
まだまだ田舎の風景が広がっていて
田んぼと畑と、「城山」と呼ばれる丘陵の山があって。

地下水が湧き出ている丘陵の麓には
わさびを栽培しているわさび田があったのです。

ほんの10年前ぐらいまで、の話。

湧き水にはタニシがいっぱいいて、
タニシをエサにする野生のホタルもいた。
初夏の夜になると
お尻に黄色い光を付けて辺りを飛び交って
いました。

あの風景、懐かしいなぁ。

北海道は自分が育った神奈川よりも
ずっと田舎だと私は思っていたから、
ホタルがたくさんいるのだと
信じていたのだけれど、

札幌で生まれ育った夫のダーは
ホタルを見た事がないと言う。

ひょっとして、
北海道は寒すぎてホタルが生息できないのかも?

だけど、函館では
「植物園」の温室の中で
人工的にホタルを育てていて、
初夏の夜に、ホタルが光るのを
見ることができる、

って言うじゃない♪

これは、行くしかないでしょー!
ぜひとも、行かなきゃ!

今、この「ホタル鑑賞会」のチャンスを逃すのは
とても惜しいと思いました。

「ホタル鑑賞会」に参加できたら、
ダーもちびダーも、
生まれて初めて見るホタルです。

ホタルが光るのは、
一年のうちでほんの一週間ぐらいしか、ない。
それも、日がすっかり落ちて辺りが暗くなった
夜の8時頃から一時間ぐらいしか光らない。

このチャンス、絶対に逃せない。

大急ぎで夕飯を作って食べて、
ワクワクしながら出かけました。

夕方からウトウト始めていたちびダー君は、
植物園に着くころは
チャイルドシートでクーカクーカ気持ち良さそうに
眠ってしまっていたけれど、

起こして一緒に植物園の中へ。

もしかしたら、
これがちびダーが見る「ホタル」の
最初で最後になってしまうかも
しれなかったから・・・。

次の転勤で函館を離れることになるかもしれないし。

昼間とは違って薄暗い夜の植物園、
お互いの顔を判別するのもやっと。

そんな中、時計が夜の8時を回ったころ、
深い草むらの中から
小さな小さな光がかすかに、
「ピカ~」と光りました。

あー!
光った!!

大勢の歓声が上がるのを合図に、
草むらのアチラコチラで小さな光が1つ、2つ、と
光り始めて、

光りながら空中を飛ぶホタルも。

「あー!!ほらほら!」

0歳児のちびダーに、理解できたかどうかは
不明・・・だけど・・・

暗闇の中に大勢の人がいて、
みんな楽しそうに興奮している雰囲気に
不思議そうな顔をしていたけれど・・・

これが、ちびダーが見た「ホタル」の全貌です。

きっと記憶に残らないねぇ、
0歳じゃねぇ。

夫のダー曰く、

「ちびダーが見たいと思えば、
 人生の中でもう一度ホタルを見ることが
 できる日が来るよ、
 ちびダーが見たいって願っていれば・・・」

って。

ダーは40歳過ぎての、
初めての経験。
40過ぎて初めて「ホタル」を見た。

一方、0歳児のちびダー君。
始まったばかりの長い人生、
これから先、何十年とある。

きっと、きっと、どこかでもう一度、
ちびダーがホタルを見るチャンスは
やって来ることでしょう。

長い、長い人生だもの。

かすかな、手を延ばすと消えてしまいそうな、
はかない光。

ほんの数秒、光るのが見えては、
また消えてしまうホタルの光。

瞬きするのも惜しいくらい、
小さな小さな光。

子供の頃に見たのって、こんなに
はかない感じだったかなぁ。
もっと光る数が多くて
辺りを飛び回っていて、
幻想的だったような記憶があるんだけどなぁ。

大人になって知った現実もあるけれど、

こんなにはかない光でも私の記憶に
しっかりと残っていた、
ホタルの光。

やっぱりホタルはいいものです。

また見ることができるチャンスが来るといいな。


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