負けた！！

寒い体育館！
この体育館ではいい思い出がない。
かつて強かった世代においても
この会場ではいい思い出がない。

試合は２試合。１勝すれば、次の予選通過となる。

しかし結果は２試合ともだめだった。

内容はともに僅差。
でも負けは負け。

くやしがる子供達。その気持ちは子供達以上に私は感じている。

噴火寸前の感情を押し殺して、冷静に子供達に言った。
「いい試合だったな！といってほしいか？」

キャプテンの子がいった
「いいえ！怒ってほしいです」

私は言葉に詰まった。

子供達は分かっている。私の言いたいことが・・・！

即！！
「馬鹿者、勝てる試合を落として、悔しくないのか！
　特訓だ！次は必ず勝つ」

私も顧問の先生も、いつも目標は優勝です。
子供達の無限の可能性は、ちょっとしたきっかけで
爆発すると私は信じています。
そのことで、子供達は自分のプレーができ、自信に満ちた
ゲーム運びができるようになるでしょう。その延長線に
結果＝入賞というのがあると思い、いつも伝えています。
何でもいい。自身をもってほしいのです。
私は6年そうして指導してきました。

私は顧問の先生に挨拶し、会場を後にした。今日は会場が寒い。
実は、胸に少々影響がきたのだった。