西瓜のようにうれた女が手招きし
俺には何か物足りない
胸をはだけてそれが見事でも
俺はウットリするでもないので、
時間は無駄に過ぎていく感じだ、
金の無駄遣いだ
奮い立たせてくれるのは
別に真理でも正義でも不正に震える心でもない
だがしかし
腿のあらわな女でも無い。
頭痛だけのウォッカの深酒もおれを満たすでもない。
俺を奮い立たせてくれるのは
きっとあの女だろう。
特に縋るような目つきもせず
脚はセクシーでも無く、
飛び切りの嘘つきで、俺が信念を見つけようとするのを
せせら笑う
それも全て汚しようが無い程何も無いからだ。
白く透けて立った姿の後ろから風がそのまま吹くような、
きっと薄い胸の女かもしれない
一切のしわも傷も無い白い体には
うれて毛細血管の赤らんだ
娼婦のでかい胸よりも
俺を奮い立たせるものが在るのかも
何かが変ではあるかもしれない、が、
俺はとり立てて変わっているわけでは無い。
或いはただのロリータコンプレックスなのかも