酒馬鹿三兄弟、次男の岸壁はしご酒

酒は飲んだら飲まれましょう、しかし仲良く。拙い酒と乱暴ポエトリ月夜の酩酊ランデブー

ボックスフレンジー

2010-02-16 17:34:14 | 
あの娘が狂ったように働かされていて
それはさぞうんざりだろう、
だが、まだ狂ったように愛に飢えるよりは。

冬でもライオンたちは檻の中で
鞭打たれて芸を仕込まれ恥も外聞も無いが
それでも仲間を殺すよりはましか

人は人に愛され、そして初めて生きるのだと、
幼心に聞いた気もするが、
大人になって働きに出れば
愛は方便だと見知るようになる

アフガニスタンの若い青年が言ったように
恋愛は誰も望むものでも、
それは争いの無いもっとも呑気な時にだけ許される。
そして争いの中で戦うものは、
生涯を闘争に賭ける。

暇があれば人は狂う、
忙殺されればしかし文字通り命も落とす

人は狂ってでも生きたいだろうか
それとも迷わず死にたいだろうか

俺はきっとどんなに血を流しても
生きようとするだろう、
好奇心と意固地のせいだろう
あの娘を待つまでは

ビューティフルレインボウ

2010-02-10 19:40:03 | 
僕はあまりにも浮世を嫌い過ぎ、
迎合を知ることがない。

彼女はきっと、現実をあまりに見るせいで、
心がどれほど美しいか、気付くことが出来ない

世の中は狂った押し売りの様に、
甘い菓子だの、センチメンタルなバラードの、それも日本語の、
を、垂れ流し、
きっと誰もがそれを欲しがるように仕向けている。

本当は目の前にあるものが正しいことも、
心の状態が今あることが、
どんな鏡より正確に真実を映すとしても

僕はそこから逃れようとして、
彼女はそれを正そうとしない

それもこれもみんな
孤独が怖いからだ、
それなのに自由が怖いからだ。

そしてそのどちらも恐れなくなったとしたら
きっと僕も、
そして彼女も誰も愛する必要がなくなるだろう。
きっと一人で生きられるだろうに

愛と言うのはまったく、
エゴから染み出る夥しい虹のようだ