太陽に刺されて
真夜中の陽を浴び、まだ肌は黒くなって
一層垢まみれになる、それでも太陽に刺されて
その町の方から登ってくる太陽に照らされて
壁はムカつくほど白い、
水蒸気は遠くを霞めてしまうしうのだとして、
だけど太陽に刺され
消えるほど俺を刺している、どう変わりもせず
大して居心地のいい場所なんてありもしないが
陽の光を浴びて俺は立ち眩み、むなしかった昨日の夜を忘れてしまう。
スペインバーだった昨日の夜を、
あの娘に振る舞うはずだったトルティージャはもう無かったこと、
ワイン一本では到底足りなかったこと。
記憶は薄れていくということ。
だから太陽に刺され
いっそ吹き飛ぶような、爆発物の様なすごい光で
俺を焼いてくれ
詮る所、俺は不潔すぎるということだ