ピース・ダイアリー

競わないで、奪わないで、争わないで。
分けあって、話しあって、助けあって。
この世が、そのようであったらいい、と。

権力には否と

2007年07月22日 08時01分08秒 | 日記
 心理学教授のエーリッヒ・フロムは、「数世紀にわたって王は、僧侶、封建領主、企業主、それに親たちは、『服従は美徳で、不服従は悪徳である』といいはってきた」と書かれています。

 けれども、もうひとつの考えかたを「人間の歴史は不服従の行為で始まった。そして、それが服従の行為に終るといえなくはない」と紹介し、次のようにも。

「人は、不服従の行為によって、進歩をつづけてきた。人の精神的進歩は、良心と信念の名において時の権力に対して否という人がいたからこそであった」

「人類が自殺をするとすれば、それは人々が、彼らに死のボタンを押すよう命じる人々に従うからであろう。恐怖と憎しみと貪欲という古い感情に従うからであろう。また、国家主権だの国家の名誉だのという古臭いおきまりの文句に従うからであろう」

 いま、書架をのぞいたら、『自由からの逃走』『正気の社会』『悪について』『愛するということ』など、フロムの著作が並んでいました。きょうの日曜日も、降らず照らずか、この県では知事選の投票日です。

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