映画鑑賞検定3級blog

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「悪夢の夜に震える事実」

2006-02-14 | その他の国の映画
TSUTAYAの半額に乗じて気になってたタイトルを借りてきました。
オキサイド・パン監督の「レイン(原題『BANGKOK GANGEROUS』)」の次に手がけた「BANGKOK」シリーズの2つ目に当たる作品「悪夢の夜に震える事実(原題『BANGKOK HAUNTED』)」。3作目は「ワン・テイク・オンリー(原題は『SOM+BANK:BANGKOK FOR SALE』になる予定だったが、検閲により変更になったらしい。)」。一応何のつながりもなさそうだけど、シリーズらしいし、1作目と3作目は見てるので、とりあえずこれも見ないとね。怖そうだけど・・・

ある日、ジアップの元に間違って古い太鼓が配送されてきた。教授にそのことで相談すると、教授はこの太鼓にまつわるかもしれないという逸話を話してくれた。そして、これを家においておかないほうが言いという。それほど気にしてはいなかったジアップだが、それからジアップの身に不思議な事件が起きはじめる・・・。その話をするジアップ。すると、友人のパンは、「官能的な話」をすると言う。そしてもう一人は「残酷な話」をし始める。そう・・・3人でただ話していただけ・・・そのはずだったのだ・・・。

なんか、紹介文が微妙に上手くかけなくてすみません。どうもそんな話じゃない気がします。

えっと、簡単に言うと3話のオムニバス。それを、喫茶店でおしゃべりしている女性3人がお互いに持ち寄った話をしている、という感じのもの。

1話目は「レジェンド・オブ・ドラム」という話になっているらしい。太鼓の伝説、の名のとおり、なんとなく古臭い会談じみた話。

森の奥に隠れ住んでいた兄が、彼を気遣う血の繋がらない妹に異常な愛情を示し、彼女の結婚が決まった時に、腕輪を返そうとした彼女の腕を切り落とし、殺害してしまう。そして、彼女の腕を封じ込めた太鼓を作って・・・という話ですね。

タイらしさはあるけれど、どこの国にもこういった話はあるんだなぁ・・・といった感じ。

映像の雰囲気はなんとなく角川ホラーっていう感じがしました。

主役のジアップと、伝説の中の女の子パガーの二役を演じているのは、ピムシリ・ピムシーという女優さん。なんとなく雰囲気が大路恵美に似た感じでした。

2羽目は「ブラック・マジック・ウーマン」というタイトルで呼ばれていた。黒魔術の女、っていうところですね。

気になる人に塗ればいいだけ、という隣の住人が引っ越す時にくれた惚れ薬を怪しみながらも使ってみるパン。すると効果覿面。気になっていた男性が急に後を追ってきて、彼女の部屋にお泊り。しかし、彼は翌日原因不明の病気に倒れる。その後、彼女は同じ通勤のボートに乗り合わせるティムに一目ぼれ。何とかしてその薬を手に入れて、ティムに飲ませてしまう。すると、ティムも恋人がいたにもかかわらず彼女に夢中になってしまう。しかし、その薬はのろわれた薬・・・。ティムにもパンにも不幸が降りかかることになる・・・。

これが一番怖かったです。なんか、気持ち悪いし、死体の血を集める・・・っていうのがなんとも気持ち悪くてね。

映像の雰囲気はこちらはアメリカティーンホラーの雰囲気? 「スクリーム」とかみたいな。

これの一番怖いところは、黒魔術、と歌ってはいますが、観客にしかその薬が黒魔術によるものだとはわからないところがポイント。パン本人は気付かないわけですね。それにより身を滅ぼしてゆく・・・。う~ん。”ドラッグ”を想像させますね。なかなか面白かったです。気持ち悪かったけど・・・。

主演のダワン・シンウィーはスタイル抜群。濡れ場もバッチリ。顔は浜田万葉に似た感じでなかなかの美人です。

3話目は「リベンジ」と銘打ってありました。なんとなくミステリータッチで話が進んでいきます。

警察官のノップは、ある日首吊り自殺の捜査をすることになる。ノップは他殺だと感じ、検死を依頼すると、やはりそれらしい痕跡がたくさん出てきた。それでも自殺として事件を終わらせてしまおうとする刑事部長の許しを得ず、独自で操作してゆくノップ。すると、首吊りの女性の夫や、元カレの彼女に対するひどい仕打ちが見えてくる。彼女は一体誰に殺されたんだ?っていう感じの話です。

オチは間違いなくヒドイ。ミステリーを作る能力はオキサイド監督にはないみたい(笑)

さすがに警察官がずっと貼ってた男が半身不随だと気付かないってのは不味かろう(爆笑)いくら隠してたっぽい事を言ったって・・・

それに、臓物を切ってます、って感じの、生々しいわりにうそ臭いような微妙な気持ち悪い解体シーンは結構きつかったです。

・・・とか思いましたが、それでもなぜか楽しめてしまう。
なぜならきっとそれは、ストーリーがなんとなくテンポ良く進むからでしょう。

この話が一番オキサイド監督らしい映像だったんじゃないかな。

煙のような霊のようなものがすぅっと消えていく感じとか、さすがだなって感じだったし。

主人公ノップ役のピート・トーンジェアはなかなかの男前。平井堅みたいな顔立ちで、スタイルも良かったです。


総評としては、世にも奇妙な物語くらいの感じはあったかな、ってところでしょうか。

気になったのは1話目の主人公の”ジアップ”という名前は、確か同監督作品の「タイムリセット」の主人公の名前だったはず・・・。しかし、「タイムリセット」の方では、ジアップは男性だったはず・・・。タイって、男性名とか女性名とかないのかなぁ??
ちなみに1話目に出てくる男性の名前は”フォン”。確か「レイン」ではヒロインの名前が”フォン”だったはず・・・。。
「ジアップ違いじゃないですか?」というようなことを主人公が教授に向かって言うのも、その布石かな? これは確信犯のにおいがします(笑)

ってなわけで、オキサイド監督ファンならこの辺も楽しめそうですが、そうじゃなければ、特にオススメ!っていうほどではないかな。

わざわざ借りてでも見たほうがいいよ~~とは言いませんが、「ワン・テイク・オンリー」よりは良かった・・・かなぁ?

やっぱり、パン兄弟は合作の方が出来がいい気がしますね。

http://movie.goo.ne.jp/dvd/detail/D111484245.html


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