お誕生日おめでとうございます

はい、ありがとうございます。今日で44歳になりました。冗談でも皮肉でもなく、今の私にとって歳を重ねてゆくことは大きな喜びであります。この一年も自分の年齢に誇りを持って堂々と生きたいと思います。

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今年の自作自演プレゼントはこれ！ ヒューレット・パッカード社の金融計算用電卓 12c の25周年記念モデル。米英に留学経験のある方や外資系企業にお勤めの方には（たぶん）おなじみの超有名な電卓で、なんと四半世紀ものあいだ同じ型番と同じデザインで作り続けられている定番商品です。パソコンと表計算ソフトが普及した今では、かつてのように性能で選ばれる機種というよりも、シンボル的な存在としての意味合いのほうが強いかも知れません。

でもほんとはね、あのころ工学部の貧乏学生だった私はこの金融計算向けの 12c よりも、外見はそっくりで中身をプログラマー向けにチューニングした 16c というモデルが欲しくてたまらんかったのです。そちらはずっと前に製造中止になったのでしかたないんですけど、なんというかちょっとした コレジャナイ 気分を味わっております。


左は記念ロゴ入りケース。ゴツくて日本人の感性には×
実はこの電卓は現代の日本の一般的な電卓とは操作法がぜんぜんちがっていて、 逆ポーランド記法 という特別な方式で計算式を入力します。

１＋２ を計算する場合、普通は心の中で

　[１] [足す] [２] [＝]

と唱えながらキーを押すと思いますが、逆ポーランド記法では

　[１に] [２を] [足せ]

というように入力します。つまり [＝] キーがありません。この例だけでは何がうれしいのかわかりにくいですが、特にカッコを含む計算式で使い勝手が良いため、いまだに一部の人たちには根強い人気を保っています。とは言っても電卓の入力にちがう方式があるなんてこと自体、一般には知られていませんし、またそんなこと知らなくても日常生活では何も困りません。きわめてマニアックな計算職人の世界の話ですね。

買ってからはどこに行くにもうれしそうに持ち歩いています。これでおいらもなんちゃって外資系♪

(´▽｀)