蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って18年、モットーは是々非々の団塊世代です。

愚母からTEL

2020-10-11 23:10:22 | 徒然

夕方、同居人の借地の件で重要なTELをかけようと受話器をとった瞬間、腕に巻いているEPSON心拍計がブルりました。

スマホにTELです。

受話器を戻してスマホを見ると、そこには愚母の名が。

「う~ん、今はまずいっしょ」

取りあえず応答ボタンを押すと、

「私、もう駄目だわ」

「え?」

「痛いの」

「どこが?」

「腰が」

愚母は骨粗鬆症で腰が大きく曲がっています。

また圧迫骨折を起こしたのかもしれません。

とりあえず今は立て込んでいるからと言って電話を切りましたが、今度は愚弟からTELが入りました。

「いやぁ、婆さん、のべつ幕なしに電話かけてくるから困っちまっちまってさ」

事情が分からないので話を聞くと、どうやら腰の痛みとヘルパーへの苦情を愚弟にぶつけているようです。

「45分の作業だから家のことを何もしてもらえないって言っててさ。腰の痛みも先月末に注射をうってきたばかりだし、骨密度も上がっているって言われてたから、ヘルニアじゃないかな」

「だったらそろそろ施設入りかな」

愚母は95歳。

認知もほどほどにあります。

耳が遠いのか、2回言わなければ電話も通じません。

「なにしろわがままだから」

そのような性格だから施設に入れることもできないといいます。

一応特養に入れる相談をケアマネとしたらどうかと話しました。

「施設で問題を起こしたら困るし」

「施設はそういう人ばかりだよ」

「わかった、相談してみる」

愚弟との話は、ヤツも人恋しいのか、結構長い話になりました。

「バアさんも寂しいんだよ」

 

そしてようやく地主さんへのTELです。

予定していた時間を30分ほど過ぎました。

まず、蟷螂がTELをし、それから当事者である同居人に代わりました。

「長年お世話になりました。そういうわけで」

こちらも長い話になりました。

借地の成り立ちから、同居人の親世代の日常まで詳しく話し、ようやく理解を得られたようです。

これでひと山超えることができました。

賽は投げられました。

丁と出るか半と出るか。

ただし、義父は同居人がトランプをしていただけでも怒るほど謹厳実直のカタブツだったので、半と出そうです。


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