フォトポエム  西尾征紀(Nishio Masanori)

夢のなかでは
詩はシンプルで美しい

春の滞在

2012-03-24 | 詩のレッスン



きょう

きのうの別れは哀しくはない

あこがれと断念の繰り返しが

ぼくの青春だ!

哀しみのこころも

時間がすぎさると

しだいに明るさをとりもどす

歩いていくぼくの視界で輝く噴水の白いみずしぶき

群れをなして飛びたつ公園の鳩の

ひとときの軽やかな旋回

日時計の影が動く

<あの鳩の脚の色は?>

ぼくは自分に問いかける

ふと見かけたハナミズキの花に

優しい娘のイメージを素描するぼく

ぼくの内部には

またあたらしいあこがれと

みずみずしい愛の情感がよみがえる





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春のゆくえ | トップ | つつじの花 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿