組み立てた段階での音ですが、柔らかさは TDA8920B と TA2020の間。
音の前方への出方はこの中では最良。
高域はコンデンサの変性が落ち着くまでは不安定ですが、ハイハットの細かい揺れが十分に聴き取れます。
透明感はTA2020の方がありますが、これは慣らしが進んだ後に再度。
TDA8920Bのエネルギー感はありません。BTL構成のためか、電源電圧が半分のためかは、他の要因かは現在不明。
PWMの周波数は約 650KHz。干渉が発生せず適切に回路が機能するのであれば、この周波数は高い方が良いのですが、音の艶や柔らかさに影響します。この点は800KHz Over の TA2020がやはり優れています。
現時点の構成です。
・アンプ部 カマデンキット そのまま
・電源 スイッチング 15V 11A (イーター電機工業 BSE15SA-U)
・電源デカップリングコンデンサ(8200u/35V x 3 + 0.1u x 18 + 0.47u x 1)
※写真には電源が2つ写っていますが1つは接続されていません。TDA8920Bの試験シャーシに仮組み付けしています。
PowerON/OFF時のノイズはTAA4100Aはオートオフセット調整により出力で最大25mVと表記されています。正しくグランディング(アース)を採れば余程の高能率スピーカ以外でなければ気になることはないでしょう。実際に聴こえていません。
D級アンプ製作時の注意
常時電源電圧でフルスイングしている信号が回路内に存在していることを考慮し
・電源の電流容量は十二分に大きいものを
・アースの適正な設置
・電源配線は最短で可能な限り短く
・シャーシは電子容量を十分に持たせるために厚目(2mm以上)の物を
・電源のデカップリングコンデンサは容量よりも高周波(40KHz以上)を如何に吸収できるか考慮を
素子をオーディオ用に交換するよりはるかに効果があります。
・出力にあるパッシブ・ローパスフィルターの特性は接続するスピーカによって大きく変化するので、時定数は調整する必要があります。スピーカは動特性を取る必要があるので測定器を有していないと難しいですね。
真空管アンプは出力のダンピング特性が悪いのでスピーカにより特性が大きく変化しますが、D級アンプの現時点ではある意味近い状態にあります。
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