THE THIRD LIFE

教員&学校司書を退職後、毎日のんびり過ごす日々をお伝えします

津波で始まり、津波で終わった日

2012-12-15 19:19:28 | 図書館

午前は、近くの福祉会館で“Pray for Japan~心を一つに~”を見ました。

これは、東日本大震災のドキュメンタリー映画です。

東日本大震災によって全てを失った人々が、極限状態の中で立ち上がり、犠牲を惜しまず勇気を見せてくれる姿が力強く描き出された感動の長編ドキュメンタリー映画。

「家族」「ボランティア」「避難所」「学校」の4つの視点から被災者たちの様子が丁寧に描かれていました。

地震と言うより、“津波”の恐ろしさが十分理解されました。

外国人監督の作品で、約90分、日本人の力強さを外国の人たちにも紹介したいということで、英語の字幕もありました。

最後に、まちづくりNPOげんき宮城研究所の門間光紀さんの震災当時の体験談も聞かせていただきました。

津波の高さや地盤沈下の深さを“ひも”で教えてくれましたが、生(なま)のお話は身に沁みます。

 

午後は、毎月行われる『図書館総合講座』に出席しました。

今日のテーマは「小泉八雲を学ぶ」でした。

最初に、DVDで小泉八雲の生涯や八雲作品を見ました。

八雲の写真がいつも右側しか写されていないのは、幼児の時、失明した左目を見せないためと初めて知りました。

八雲が「ラフカディオ・ハーン」でなく、「ヘルン」と言う時期があったことも知りました。

そして、日本に長く住み、奥さんが日本人でも「日本語」はほとんど話せなくて、奥さんから聞いた日本語で片言くらいしか言えなかったそうです。

それでも、「日本の古いこと(伝統や行事など)は良いことで、貴重である。」と考え、日本に関する作品をたくさん書きました。

最後に、子どもの防災教育の資料になっている『稲むらの火』は、小泉八雲の『A Living God(生き神様)』が元になっていることから、八雲の再評価がされていることも知りました。

八雲の「どんなものでも受け入れる心ーオープン・マインド(開かれた精神)」を受け継ぎ、今後の試みとして、八雲文学だけでなく“八雲”自身をテーマにする動きがあるそうです。

来年1月の講座は、八雲作品『耳なし芳一』『雪女』の朗読会が予定されています。

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