先日、市立図書館で除籍された本を学校用に手に入れた。
その中の1冊・・・ 「ふわりん」 カルメン・クルツ(母) 作 /オディール・クルツ(娘) 絵 / 柿本好美 訳 徳間書店 1998年発行
スペイン人の母娘で、双方とも数々の受賞多数。
ハードカバーで表紙の絵がきれいでかわいかったので目についた。
「ふわりん」は何らかの理由でこの世に生まれることができなかった子どもたちのこと。ひとりひとりに名前はない。
みんな「楽園」で幸せに暮らしている。
あるひとりのふわりんが、本当のお父さんとお母さんに会いたくて地上に降りてきた。
地上にはいろいろな生物(人間など)がいて、トラブルが起こるとふわりんが不思議な力で解決する。例えば、泥棒をつかまえてあげたり・・・
姿は見えないが声は聞こえる。
なんとか家にたどり着くと、家には体の不自由な弟がいた。お母さんは弟のことが心配で頭がいっぱい。
ふわりんは弟の力になってあげようと、不思議な力をちょっぴり使う。弟も兄の存在を知って、自分の力で生きていく決心をする。
生きることのすばらしさを伝えてくれた。
名前のように、心がちょっぴり温かくなってくる本。障害児のいじめも絡んでくる。
私たちのまわりにもふわりんはいるのかもしれない。知らずに助けられているのかもしれない。
除籍本だったが、良い本に出会えてよかった。子どもたちにもお勧めしたい本である。
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