
小野寺家の姉・より子と弟・進は、姉弟ふたり、ときにケンカしながら、ときに仲良く一緒に住んでいる。40代に入った姉と30代中盤の弟、ともに独身。
そんなふたりのおかしくて切なくてあったかい日常を描いたお話。
著者は、ドラマ『妖怪人間ベム』などを手がけた脚本家・演出家だそうです。
どうりで、ドラマを見ているようで面白かったです。
奇跡的な展開があるわけでもないのですが、ところどころ笑いのツボにストレートに入ったり、「いい話だなあ~」とほっこりします。
いいトシして独身で、姉弟ふたりで住んでいるのって、世間のよけいなお節介おばさんから見れば、「それでいいのかよ。なんだかなあ~」ですが、この二人を見ていると「この姉弟に幸あれ!」と願いたくなります。
かなりお薦めです。
