恋染紅葉

映画のこと、本のこと、日々の些細なことを綴ります。

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ものごとに感動する気持ち

2012-11-27 | 日記
以前ほど、「映画を観る」ことに対しての渇望がなくなりました。
映画館まで出向くのはなんだか面倒で、
前は、「これが観たい!」と思えばほとんどひとりで出掛けてたものですが、
「友達に誘われたし、行ってみようか」という受け身になってしまってます。
≪いつまでも、ものごとに感動する気持ちを持ち続けていたい≫
をモットーにしていたというのに・・・。

その代わりと言っちゃなんですが、
自然を求めて出掛ける意欲がさらに湧いてきました。

先日、友達と「紅葉」をテーマ(?)に話したのですが、
彼女曰く。
「知人に『どこそこの紅葉がきれいだし、是非行ってみて』と薦められ行ってみたが、私は京都のメジャーな紅葉を見ているから、何を見てもそれほど感動できない。
それに、紅葉狩りに行くにしても、誰かと『きれいね』とか言って気分を高揚させながらでないと楽しめない。ひとりで見て『ふうん』じゃつまらない」

いや、私はひとりでも楽しめるよ。
視野いっぱいに広がる素晴らしい紅葉は確かに絶景です。
でも、カメラのファインダー内の、この切り取った『画』に魅力を感じるんです。
それを楽しむにはひとりのほうがいいかな~

誰かと一緒にワイワイ楽しむのも好きですが、
じっくり写真を写したいなと思うときはひとりで行きます。
なので、同じところに二度行くこともあります。

ときどき、上手そうなおじさんに「どこを狙ってるんですか?」と教えてもらって、自分では気づかなかった『画』に出会い、「なるほど!」と得した気分になったりします。

それも、≪ものごとに感動する気持ち≫でしょうね。
「美しく生きたい」と言った西行みたいにね^^;


こんなふうに書くと、カメラ上手と勘違いされますが、
思うことと実力は違います(笑)
まあ、今のカメラは凄いですし、PCで画像処理もできますしね。

でも、それでも楽しい。
楽しいなら、映画でも読書でも、なんでもいい。

003シーズンズ2012-11-25
003シーズンズ2012-11-25 posted by (C)beemaria


以上、こちらを更新できない理由でした(汗)

「宿神」夢枕獏(朝日新聞出版)

2012-11-27 | 本(ま~わ行の作家)

(「BOOK」データベースより)
北面の武士である佐藤義清(後の西行)と平清盛は、同い年ということもあり妙に馬が合った。2人は怪しげな呪文を唱える呪師の申と妹の鰍に出会う。凶暴な放免たちに襲われた鰍を救うため申が呪を唱えると、あれが気配をあらわしはじめ、窮地を脱する。一年後、鳥羽上皇の中宮・待賢門院璋子に出会った義清は、その美しさに目を奪われた―。人間の根源に挑む著者畢竟の大河伝奇絵巻。


一巻から順番に借りて読み始めてます。

北面の武士だった佐藤義清(後の西行)と親友の平清盛。
鳥羽上皇の中宮、待賢門院璋子との恋に身を焦がした義清、
若い頃からデンと構えたような清盛、
このまま行けば、二人で「おもしろき世」を作れたかもしれないが、
義清は、璋子さまに溺れ、あやうい方へと向かう。

ここで描かれる義清は、まさにミスター・パーフェクトな青年だったようですね。
歌、馬、弓と、天性の才能を持ち、神業的な腕前をさらりと披露する。
しかし、その神業は、ほんとに神業で、なにやら常人には見えぬモノが見えるらしい。
同じようにそれが見える璋子に相通じるものを感じ、落ちちゃったようです。
宿命なんでしょうかね。

璋子とのことで葛藤する義清。
女性から見れば、なんと身勝手な男!です。
やがて武士の地位を捨て、頭を丸め、西行となり全国行脚するんですが、
当時は、皆なにかあれば出家。
出家で俗欲がご破算にできるとはいやはや・・・。

大河ドラマ「平清盛」のキャストで文中の人たちを思い浮かべながら読んでます。
大河を見てなかったら、読まなかったかもしれない本書。
大河の中では西行は忘れた頃にやってくるキャラですが、こうしてクローズアップしてみると、なかなか興味深い人生を歩んだ人だったんだなあとしみじみ。

ファンタジー色も強いので、後の巻もスピンオフ的に読んでいけたらと思います。

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桃さんのしあわせ(2011年中国・香港)

2012-11-13 | 映画(た~は行のタイトル)
60年間働いてくれていたメイドの桃(タオ)さんが、脳卒中で倒れた。
雇い主の息子で映画プロデューサーのロジャーは、仕事の合間を縫い病院を訪れ、老人ホームに入ってからも、しばしば訪れ介護するようになる。
桃さんが元気なときは、自分の身の回りの世話をしてくれて当たり前、言葉さえあまり交わさない無味乾燥な関係だった。
でも、彼女が居なくなって初めて、自分は何ひとつ出来ないことを思い知る。そして彼女の存在の大きさも・・・。

桃さん役の女優さんは知りませんでしたが、ロジャー役にはアンディ・ラウ。
これは、本作品のプロデューサーの実体験をもとにしたお話だそうです。

「ミタさん」のように波乱万丈な展開ではありませんが、単純でどこにでもあるようなシチュエイションに、とても心が温かくなります。
夫婦の話に置き換えて、「いて当たり前」「してもらって当たり前」の心を見直してみてはどうでしょう。

ラストはよかったですね。
あの、どうしようもなさそうな老人が花束を持って・・・に泣き笑いしそうになりました。



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コメント (1)

ぽっと・・・

2012-11-12 | 日記
六甲山散策
六甲山散策 by (C)beemaria

よく、お天気のお知らせのときに、各地の季節だよりみたいなのが紹介されます。
「どこそこのお寺にこんな花が咲いてます」
「訪れる人を楽しませています」
とか、映像付きで。

それを見ると、「あ、行きたい」となり、
ネットで情報を集め、地図とにらめっこして計画を立てます。

ほとんどひとりでぽっと行きます。

このぽっと行くのがいいんです。

お友達と行くのも楽しいけど、
なかなか時間が合わなかったりとかすると、お花の時期が終わってしまうこともあります。

それは残念なので、ぽっと行きます(笑)


紅葉の次は、何かな~?


「K」三木卓(講談社)

2012-11-07 | 本(ま~わ行の作家)
逝ってしまった妻・Kへの想い。
半世紀に及ぶある夫婦の物語。



妻で詩人の桂子さんを癌で亡くした三木卓さんが、出会いから結婚、そして少し普通とは違う夫婦生活を、ユーモアを交えて描いた私小説です。

表紙の絵を見ると、どんな素敵な奥様のことが描かれているのかと・・・。

Kという女性は、あの時代の人には珍しく(?)、自由で、わがままで、経済観念がなく(こんなふうに人物評価して申し訳ありません)、どちらかというと慎ましい妻ではありません。
読みながら、なぜ「普通のこと」が出来ないんだろうと首をかしげたりもします。
なぜ、こんな女性とずっと添い遂げられるんだろうと思ったりもします。
「詩人」という特別な一面を持っているから、その才能を尊重し、よくある「夫婦善哉風」な像ではなく、人生のパートナーとして貫いたのかなと。

「家族」の中で血のつながりのない他人は「夫婦」だけ。
それでも生涯まっとうするなら、一番長い付き合いになる関係です。
もともと「他人」なんだから、全てを分かり合うのは至難の業。
別にすべてを分かり合えなかったとしても、いつも一緒にいなくても、気がついたらそこにいる・・
そんな距離が理想です。

そういう意味ではいい夫婦だったんだなあと思います。

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