恋染紅葉

映画のこと、本のこと、日々の些細なことを綴ります。

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ライク・サムワン・イン・ラブ

2014-02-14 | 映画(ま~わ行のタイトル)
イランの名匠、アッバス・キアロスタミ監督が、初めて日本での撮影を敢行した人間ドラマ。年老いた孤独な元大学教授、デートクラブで仕事をする女子大生、その彼女を束縛しようとする青年が、独り善がりな愛や欲望、うそと真実の物語を織り成す。

地味な映画が好きになり始めた頃(苦笑)、イラン映画をよく見ました。キアロスタミ監督の作品は好きでした。
その監督の作品を久しぶりに見ました。
WOWOWで放送されていたのを録画しての視聴です。

ストーリーがありそでなさそな、曖昧な、特別な何かが起こるわけでもなく、日常だけを切り取ったような展開。

ただ、ここに登場する若い二人には共感持てなかった。
女子大生の彼女は、自分勝手な感じがしたし、自分で解決できなくて、人を利用しているように見えた。
最後にキレた彼も、自分勝手だけど。
なんで、元教授のところに災難が降りかかってしまうのか。
巻き込まないでよと思った。
でもそのことを迷惑に思っていない老人。
彼女に振り回されながらも、この子には自分が必要だと思い込む。
社会的にそこそこの地位にいた人ほど、いつまでもその感覚に酔いたいのかな。
なんだか殺伐とした感じが残るのだけど、何かが心に残ってしまう作品だった。

メイジーの瞳

2014-02-06 | 映画(ま~わ行のタイトル)
離婚し、娘の親権で揉めている両親。
その親たちの元をいったり来たりしている娘・メイジー。
会えば醜いケンカばかりしている両親を、幼いメイジーはどんな思いで見つめているのか・・・。
パパもママもどっちも好きで、顔を見ると満面の笑みでその腕に飛び込んでいく。
なのに親たちは、自分の都合のいいときしかメイジーを抱きしめない。
都合のいいときだけメイジーを愛している。
お互いの再婚相手のことも、メイジーと自分とを繋ぎとめておくための小道具、存在としてしか見ていないようだ。
メイジーはまだ幼いから、純粋にパパとママが好きな気持ちしかまだない。
もし、彼女がもう少し大きかったなら、きっとこんな親たちを選ばないだろう。
さっさと自分から親離れしていると思う。
決してネグレクトではないけれど、あんな親はイラナイ。
物語の中盤から「たぶんそうなるだろうな」と予想させられる若い二人の関係は、メイジーがいわばキューピット役。
将来、もし二人が結婚して・・・となればまた難しい状況が出現するかもしれないが、でも、出来ることならせめてもう少し大きくなるまで、彼らと一緒にいるほうが幸せなんじゃないかと思う。

メイジー役の子、可愛かったです。
いろんな可愛い服を着て、とてもよく似合っていて。
日本版なら、1、2年前の愛菜ちゃんかな。

麦子さんと(2013年日本)

2014-01-14 | 映画(ま~わ行のタイトル)
兄妹二人だけで暮らしていたアパートに、幼い頃に家を出て行った母親が舞い戻ってくる。
勝手な母親を拒絶する兄妹。
ところが、母親は末期の癌で突然亡くなってしまう。
納骨のために母の故郷にひとり訪れた麦子だったが、母とそっくりな麦子を見て町の人たちは喜ぶ。
町の人たちと過ごすうち、麦子の母への思いが変化していく。

ほんのりあたたかいお話でした。
クスッと笑える場面あり、ホロリとする場面あり。
どんなに離れていても、母と子の絆は切れない。
お互い大事にしたい「思い」です。

麦子役の堀北真希ちゃんが可愛い。

若かりし頃の母がアイドル目指して状況するという設定は、なんだかあまちゃんの春子さんみたい。
歌うのは「赤いスイトピー」でした。
いい曲です。

藁の楯(2013年日本)

2013-05-20 | 映画(ま~わ行のタイトル)
7歳の少女が暴行され殺される。
孫を殺された祖父は、犯人の首に10億円もの懸賞金を出すと宣言する。
その後、福岡で逮捕された犯人を東京の警視庁に移送すべく、警備部SPたちは命がけで犯人を守ることになる。

大沢たかおさんと松嶋菜々子さんが正義感溢れるSP、藤原竜也さんが最低な犯人役です。
10億という額に目が眩んだ人たちが容疑者をしとめようと、あちこちからやってくる。
それを次々に排除していくSP。
誰が狙っているのか、誰がその意思がないのか、はっきりとした確証がないまま時間が過ぎていく。
手に汗握るお話です。
引き込まれて、目が離せませんでしたが、
あまりにもバッサバッサと排除されていき、「そして誰もいなくなった」にならないかと危惧しました。
それにしても、上の者は現場を見捨てるというか、手を汚さずに自分を守っているだけ。
容疑者は本当に最低な男ですが、結局のところみんな似たようなもの。
そして、悪の芽は早めに摘むほうがやっぱり正解だったんじゃないか・・・と思ってしまう。
ラストはその「お詫び」かしら?
でもたっぷり楽しめました(楽しいという表現もヘンですが)
シネマポイントを利用しての鑑賞でしたし。

ただ、個人的な好みですが、エンディングの曲は少々うるさかったです。
静かめでちょっと重厚なインスルツルメンタルのほうが余韻に浸れたような気がします。

もうひとりのシェイクスピア(2011年イギリス/ドイツ)

2013-01-16 | 映画(ま~わ行のタイトル)

数々の戯曲を残したシェイクスピア、しかしその生涯は謎だらけ。イングランドの田舎町に生まれた彼は、高等教育を受けたことはなく、あんな作品を書けるわけがない・・・。
と、舞台上で案内役が語り始める。
それでは・・・と始まる「もうひとりのシェイクスピア」の物語。
16世紀、エリザベス1世が統治していたころのイギリス。
オックスフォード伯エドワードはある訳があり養父に育てられ、その娘と結婚させられていた。
エドワードは聡明で剣の扱いも優れていたが、何よりも詩や戯曲を書くのが好きで、芝居が好きなエリザベスと恋に落ちてしまう。
養父から書くことを禁じられていたエドワードは、自分が書いた戯曲をある劇作家に託すことにする・・・。



今年第二弾の映画鑑賞、シネマポイントの期限が迫っていたのでとりあえずこれを観てきました。

期待することもなく観に行ったのですが、予想以上に面白かったです。
冒頭から引き込まれ、2時間釘付けでした。

映画は、現代の舞台風景から始まり、その舞台上でこの物語が演じられる・・・という設定でした。
この舞台から「実物」への移行が、舞台から俳優が飛び出していくようで斬新な作り方。

「本編」の、どのようにして偽シェイクスピアが生まれていったのか、
どうしてエドワードが素晴らしい作品なのに名前を出せなかったのか、
エドワードとエリザベスの許されざる恋、
そして王位継承の策略あれやこれと、
盛りだくさんに物語が仕込まれて息つく暇もないほどでした。

ラストは、また元の現代の舞台へと戻り、きっちり〆る。

この時代の歴史は苦手意識ありますが、見応えありじゅうぶん楽しめました。

ヤング&オールド・オックスフォード伯エドワードといい、
サウサンプトン伯といい、目の保養にもなります(笑)

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