(夏石鈴子著)
★★★(ベアの満足度)
衝撃的なタイトルにひかれて読んでみた。
でも、電車で読む度胸はなく...。
ホントはそれだけではない、
「今日もやっぱり処女」というキーワードは、
つか先生の「売春捜査官」、駅員カキエモンの台詞だ。
伝兵衛にむかって、朝晩
「今日も処女だったね~明日もきっと処女だろう」と話しかけるくだりは、
最近ではなくなってしまったシーン。
何か関係あるのかなあと思って読み始めたけど、何も関係なかった...。
24歳の派遣社員あおばさんが主人公。
人生を迷い、夢をもう一度追いかけようとしている。
この人生のもがきかた、2つ年上の派遣社員の同僚の生い立ちなど
妙にリアル。いじめのくだりに腹が立つ...。
父が1年という限定でウチを出て、母と二人暮らしになり、
気づく事も多い。
その母の一言が、大変深かったりもするし、
母の人生についても、主人公同様考えてしまう。
「やってみようと思ったら、それがやる時」
なんだか、この一言が心に沁みました。
タイトルの奇抜さとは、全然関係ない普通さが
好感がもてました。
あおばさんと同世代の作家さんかなと思ったら、
違ったことにもびっくり!