3:00に起床、昨晩用意されたおにぎりとお茶で朝食。
今日は22km、13時間の長丁場のため、ヘッドライトを点けて出発です。
小屋から外に出ると星空や麓の夜景が、徐々にガスに覆われて見えなくなりました。
外気温は-2℃で冷え込んでおり、いきなり木道で2人がスリップして転倒。
見ると木道の表面に薄氷が貼りついてツルツルです。
4:00に苗場山頂ヒュッテ-2145mを出発。
【10/13、苗場山-龍の峰-赤倉山-ナラズ山-西赤沢源頭-佐武流山-西赤沢源頭-ワルサ峰-ドロノキ平】
スリップ怖さに木道をソロソロと進み、時には木道脇のヤブを漕いだりとスローペースになりました。
4:40に苗場山神社を通過、木道はまだまだ続きます。
5:30にやっと木道終点にたどり着きました。
ここから普段の歩行ペースに戻りますが、景観は見られないまま通過した苗場山となりました。
上空は雲に覆われて時々小雨が降ってきます。
5:45に雲の合間から御来光です。
樹林帯と笹薮の尾根道を進みます。
あまり歩かれていませんが、道を迷うことはありません。
左に龍ノ峰、中央に赤倉山-ナラズ山、右奥に雲が掛かった佐武流山でしょうか。
最初のピークとなる龍ノ峰-2036mは標識を確認できませんでした。
7:10に二つ目のピーク、赤倉山-1983mに到着。
次のナラズ山に向かいます。
8:30に三つ目のピーク、ナラズ山-2051mに到着。
緩やかな尾根上のため山に見えなかったためのナラズ山しょうか。
ここから佐武流山への鞍部まで200m程下ります。
9:15に鞍部にある土舞台に到着。
命名のいわれは聞き逃しました。
ここから佐武流山へのキツイ急登が続きます。
途中に水場への分岐がありますが、急な斜面を20分は下るようです。
10:10に西赤沢源頭-1900mに到着。
水場ありと記されていますが、汲みに行くと相当の時間がかかりますね。
この分岐から佐武流山を往復し、下山ルートとしてワルサ峰-秋山郷へ下ります。
最後の登り200m程を登っていくと小雨に混じってバラバラと薄氷が降ってきます。
秋山郷ルートから登ってきた登山者から朝方に雹が降ったと聞きました。
夜半に凍り付いた葉っぱからも薄氷が剥がれて落ちてくるようで、
小雨と雹粒と氷の薄板が混じっています。
11:20に200名山の佐武流山(さぶりゅうやま)-2192mに到着。
尾根上の山頂で、樹木のため苗場山方面の展望しかありませんが雲に隠れています。
苗場山から6時間20分も掛かったため、この登頂感は嬉しいですね。
標柱の向こう側が、先日登った白砂山ですが笹薮で覆われて無雪期の縦走は難しいようです。
軽食を摂り、11:45に下山開始。
長丁場に備えて2リットルの水を持参しましたが、寒さでそれほど飲みませんでした。
天候が回復して苗場山からの縦走ルートが視認できました。
雲が掛かった苗場山から赤倉山-ナラズ山の稜線です。
12:40に西赤沢源頭を左折してワルサ峰に向かいます。
雲が離れて初めて苗場山の湿原山頂が確認できました。
ワルサ峰への稜線も急峻なピークがあり、下山に時間を取られます。
右の苗場山方面は展望があり、気持ちの良い尾根道もあります。
青空が広がって佐武流山方面を振り返ると、右奥が山頂でしょうか。
小ピークが連続する尾根道が続きます。
13:20にやっとワルサ峰-1870mに到着。
西赤沢源頭の分岐から標高は変わらず、小ピーク越えで疲れました。
ここから檜俣川まで高低差700mの急峻な下りになります。
地元が苦労して切り開いた登山道ですが、曲がった木の根が絡み合って気が抜けません。
スリップする方が多く、複雑な根っ子の通過は難儀でした。このルートは登りも下りもキツイですね。
14:30に物思平-1600mに到着。語源は何でしょうね。
檜俣川が近づいてやっと緩やかな登山道になりました。
15:20に檜俣川渡渉地点-1150mに到着。
水量は問題なく、我々は飛び石で渡渉できました。
しかし、一人がザックを対岸に投げてから渡渉しようとしましたが、
川に落ちて流れたためサブガイドが川に入ってザックを拾い上げていました。
対岸を100m程登り返して15:40に林道に出ました。
ここからは林道を歩いてドロノキ平登山口(大岩歩道入口) に向かいます。
貸切バスの待つ登山口まで1時間の林道歩きになりました。
16:40に登山口へのショートカット地点を通過。
薄暗くなり始めた樹林帯を下って17:10に ドロノキ平-1050mに到着。
心配したヘッドライトはギリギリ使わずにすみました。
すぐにバスに乗って宿泊先の民宿「鳥甲荘」に向かいましたが、あっという間に真っ暗闇になりました。
高低差1200m、47,000歩、13時間の長丁場で、10月としては時間的に厳しい登山でした。
17:40に鳥甲荘に到着。大広間に入るとここでもカメムシがゾロゾロとお出迎え。
宿の小さな温泉風呂で疲れをとり、19:30から夕食。
山菜中心の料理ですが、キビ入りのご飯は固く味も今一で残念ながら半分残しました。
三日目は鳥甲山に登りますが、高低差1000m、8時間の厳しい山が続きます。
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