なんくるないさぁ~だんな と わたし と SLE と

  12歳SLE発症。ループス腎炎Ⅳ型。
早発閉経で妊活強制終了。子なし人生の幸せ模索中。

CNS発症④

1980年01月16日 | 膠原病とともに
★私を救ってくれたもの★★

病状が落ち着きだした頃から
何度も病室は転々と移動させられました。
急性期特定病院なので長期入院は珍しく、
病院からも厄介者のような感じになっている気がしたそうです。
(ソレは無いと思いますけどね)

でも医師からの「退院していいよ」というOKがでないので
家族はどうすることもできなかったそうです。

いつのことでしょうか。回診に来ていた医師に、
まだコミュニケーションは難しかった私の口から
「もう帰りたい。」という言葉がでました。

 その後、入院計画を半分以上残したまま
「退院にむけての外泊」
という形で家に帰ることが許可されました。
 
それ以後、病院に戻ることはありません。
 
週1回、リハビリのために病院へ通いました。
1ヶ月くらいすると杖も要らなくなりました。

家に帰ってからも不眠は続き、
睡眠薬を飲まなくては眠れない日が多々ありましたが、
しばらくすると薬を飲まなくても眠れるようにはなりました。

仮退院から約2ヶ月後、正式に「退院」が許可されました。

退院後もふくらはぎの筋力がなく、
小走りもできなかったのでリハビリには通いました。
正式な退院後、初診察の血液検査の結果は異常なし。
走ることはできないにしても
日常生活における動作はできるようになっていました。

 主治医は
 「いったいなんだったんだろうね」と首をかしげます。

 私をあの状態から救ったのは
 
 「口から食事をとる」ということ。
 「歩く」ということ。
 「自分の家で暮らす」ということでした。
 
 あのまま病院にいたら私はどうなっていたのでしょうか。

 医療や薬をすべて否定するわけではないけれど、
 病院は「命」は助けても
 「人」を助ける場所ではないような気がします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿