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時空を超える和装便り

明治・大正・昭和のレトロ着物や美容、ヘアメイクの魅力を発信。

明治時代に花開いた束髪の歴史とスタイル

2025年03月23日 | レトロな着物

明治時代に花開いた束髪の歴史とスタイル

江戸時代から明治時代にかけて、日本の文化

や生活様式は大きく変化しました。いわゆる

「文明開化」の波が押し寄せ、特に衣服や

ヘアスタイルに大きな影響を与えました。

明治4年には**「断髪令」**が出され、多くの

男性がちょんまげを切り落とし、短髪へと

移行しました。一方、女性はしばらくの間、

日本髪を結うのが主流でしたが、上流階級の間

ではドレスに似合う洋髪が取り入れられ始めました。

そんな中、**明治18年に「婦人束髪会」が結成され、

日本髪に対する批判の声が上がります。

「髪油をたっぷり使うため洗髪ができず、不便・

不潔・不経済である」という理由から、新たな

スタイルとして「束髪」**が生まれました。

束髪はおしゃれと実用性を兼ね備え、瞬く間に流行します。

その後、大正・昭和と時代が進むにつれ、束髪

からパーマやショートスタイルへと、女性の

髪型はさらに変化していきました。


明治時代の代表的な束髪スタイル

束髪にはさまざまな種類があり、それぞれに

名前が付けられていました。今回は、代表的

な束髪の作り方をご紹介します。

① 西洋下げ巻き

特徴:後頭部で一つに束ねた髪をねじりながら

襟足まで楕円を描くようにまとめるスタイル。

② 西洋上げ巻き(夜会巻の原型)

特徴:髪をなるべく高い位置で一つに束ね、

ねじりながら頭頂部に円を描くように仕上げる。

③ 英吉利(イギリス)結び

特徴:後頭部で束ねた髪を三つ編みにし、

後頭部全体に円を描くようにまとめる。

丈夫なスタイルで、特に労働時に好まれた。

④ まがれいと

特徴:イギリス結びの三つ編みの毛先を、

結び目の部分まで持ち上げてリボンで結ぶ。

可愛らしい印象で、女学生に人気だった。

 関連ブログはこちら


束髪スタイルに挑戦してみませんか?

どのスタイルも比較的簡単に結えるので、

レトロな着物に合わせて挑戦してみるのも素敵ですね。

束髪を美しく仕上げるポイント

髪は長いほど雰囲気が出る
黒髪にオイルをたっぷりつけて艶を出す
髪飾りは赤いリボンや玉かんざしがおすすめ

伝統とモダンが融合した束髪スタイル、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

写真:横濱ハイカラ美容院

 
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