バリ記 

英語関係の執筆の合間に「バリ滞在記」を掲載。今は「英語指導のコツ」が終了し、合間に「バリ島滞在記」を連載。

バリ記1

2019-12-12 10:44:45 | バリ記
1999年10月29日
バリ日記スタート
今日からバリに来るたびに、日記を書きます。 三、四年と続ければ、バリの様子も僕のビジネスの様子も解ってくるでしょう。つたない文ですが、よろしくお願いします。


1999年10月30日
賄賂の構造
この国は、スハルトを頂点として「賄賂」が一般庶民のすみずみまで構造として成り立っているのです。でも村や家に帰れば、信仰心の厚い、いわば善良な人々が圧倒的なのでしょう。
警察官や公務員の給料が銀行員に比べて低すぎることも、賄賂の原因になっています。ですから贈賄金は、経費の一部として、お金を持っている側が負担する、という考え方をしておかないと、イライラして納得できません。
税務署、入国管理、空港の荷物重量検査、あらゆる機会を利用して賄賂を求めます。

人間はグチャグチャだ
 善を象徴する「バロン」が悪を象徴する「ランダ」を作り、そのバロンとランダが永久に戦いつづける、という話はバリでよく聞く事です。悪のランダをねんごろに奉れば、ランダは人々や村を守ってくれると信じ、サヌールなどではバロンよりもランダの方をねんごろに奉っています。
人間が「善」だと思ってやっていることの裏返しは「悪」であることも、「悪」だと思ってやっていることが、「善」であることも多い。我々人間の生活は、バリ島では割合にはっきりとその考えを打ち出しているようです。
 朝、必ず神にお供えをし、寺の創立日でオダランの時などは、女性も男性も聖水(ティルタ・サリ)をかけてもらって身を浄める。その隣で、闘鶏に興じている男たちを寺院内に見ると、「人間なんて、グチャグチャだ」という認識が深いところにあって、という気もするのです。「それでいいんだ」みたいに思っているところがあるような気がするのです。この辺は、もっと考えてみたく、人間というものの「原像」に近づける手がかりになるかもしれない、と思ったりします。


 本日宿泊のホテルはレギャンストリートのアクエリアスホテル。朝食つき、税、サービス料込みで、20ドル。部屋は一流ホテルのレギュラーより広くエアコン、バスタブ、TVもある。驚くほど気楽で、便利。レストランもレギャンでは一番安いくらいで、おいしい。

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 英語の世界とは違うインドネシア・バリ島はバリ・ヒンズー教の社会。不思議なことだらけのこの島をつぶさに見たという気がします。1999年から始まります。



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