9月に入り稲刈りも進み秋の兆しも見えて来、稲刈りの終わった田ではカラスやアオサギが食べ物を探している。

稲刈りが進む田


稲刈りが終わった田で餌を探すカラスとアオサギ
昨日外出から帰ると玄関の鍵にツマグロヒョウモンが止まっていた。

鍵に止まるツマグロヒョウモン
留守番をしていてくれたのかもしれない。
そろそろ熊の活動も活発になって来るので、熊鈴をつけ、注意しながら集落の奥の耕作放棄田の水溜まりにトンボを見に行った。
途中オニヤンマやオオシオカラトンボが暑さを避けて休んでいるのが見えた。

オニヤンマ

オオシオカラトンボ
目的地に着くと、小さなトンボが目に付いた。ハッチョウトンボよりは大きいがヒメアカネなどよりは小さく感じた。特徴は胸と腹の接合部の黄色っぽい帯である。



マイコアカネ?
未成熟のハッチョウトンボのオスの特徴に似ている。腹端、胸の前の2本の条も特徴である。これらを手掛かりに、マイコアカネと結論した(コメント歓迎)。
辺りを見回すとイトトンボもいた。一匹は腹部の規則正しい輪状紋、腹端の構造などよりモノサシトンボと結論した。

モノサシトンボ
もう一匹は通常のモノサシトンボより小型であり、青い頭の色、複眼の離れ方、腹部に対する翅の相対的長さ、胸前の2本の青い条などの特徴、中、後脚の脛節の幅と白い色などに特徴があるが、脛節の幅が認められず、同定に苦慮しているが、秋に出現するやや小型の黒化型モノサシトンボだと推測した(コメント歓迎)。

黒化型モノサシトンボ?
周辺にはチョウもいた。ツマグロヒョウモンは未だ産卵行動をしようと飛び回っていた。

最後の産卵行動に参加しようとするツマグロヒョウモン、オス
オチャバネセセリやイチモンジセセリもいた。


オオチャバネセセリ

イチモンジセセリ
夏型のサカハチチョウも活動していた。

サカハチチョウ
帰りに、よくミヤマカラスアゲハを見かける場所に行ってみた。花は無く、最初は何も見つからなかったが、水が流れているところで集団吸水しているミヤマカラスアゲハとカラスアゲハを見つけた。



ミヤマカラスアゲハとカラスアゲハ
右の2匹がミヤマカラスアゲハ、左の2匹がカラスアゲハである。仲良く吸水しているが、何故か右、左のグループに分かれていた。ミヤマカラスアゲハのアップを2枚撮ってみた。


ミヤマカラスアゲハ
トンボや野鳥も秋に向かって準備を進めていた。これから秋への季節の変化が速くなることを期待したい。