今日は臨時アップとします。次回は通常の3月1日(火)です。
石川を含む北陸では15日に春一番が吹いたと報じられた。その後寒気が南下し22日に続いて24日には予期せぬ春の雪が降り積雪は37㎝となったが、両日とも午後には晴れ間とともに気温も上がり、春の淡雪は夕方迄にはかなり融けて積雪は20cm位となった。

予期せぬ37㎝の積雪
冬から春への季節の変化を感じながら、アカゲラ(18日)、トラツグミ(22日)、ハヤブサ(25日)などを観察したことを報告したが、コハクチョウ、マガン、ヒシクイなどの越冬状況が気になり、24~26日柴山潟、木場潟、河北潟、邑知潟の石川の4大潟での状態を見に行った。特に、昨26日は最高気温11℃となり、雪も残り少なくなり春本番を思わせた。
24日には、6~9日には大きなマガンの群れとかなりの数のコハクチョウを観察した柴山潟干拓地ではコハクチョウが数羽いただけでマガンなどは見当たらなかった。



2月上旬の柴山潟のマガン




2月上旬の柴山潟のコハクチョウ

24日の柴山潟のコハクチョウ
木場潟ではオナガガモ、マガモ、ヒドリガモ、コガモなどがかなりの数いたが、その総数は減っているように感じた。残っているものも、時々飛ぶ練習をしたりして北へ帰る準備に入っているようにも見えた。


26日の木場潟の
マガモ(上)とオナガガモ(下)
河北潟周辺の水田ではコハクチョウだけでなく、マガン、ヒシクイも全く見つけることができなかった。
25日の邑知潟にはコハクチョウは20羽程度いただけであり、中には飛び去ろうとしているものもいた。

飛び立つコハクチョウ
潟にはオナガガモが主に居ただけであったが、200羽近いヒシクイの群れが残っているのを見つけることができた。

邑知潟のオナガガモ





25日邑知潟に残っていたヒシクイ
ただ、ヒシクイの群れは高く舞い上がり、北を指して飛び去ったように見えた。





北へ飛び去るヒシクイ
念のため、鴨池観察館に問い合わせたところ、池に帰って来るコハクチョウなどはほとんどいなくなっているようであった。
即断はさけるべきであるが、大型のカモの仲間は、この暖かさを感じて既に北へ向かったものと思われる。季節は既に春である。秋に元気に帰って来るのを待ちたい。