シネスイッチ銀座で『婚約者の友人』を観る。面白かったし、深いなあ。この映画、好きです。
第一次大戦後、ドイツの田舎町。戦死した婚約者の両親と一緒に暮らすヒロインの元に、パリから「婚約者の友達」が訪ねてきます。戦争が終わったとはいえ、対戦国フランスからの訪問者、当然周囲からは敵視されます。愛国者の父親も最初は拒絶するのですが、息子のことがききたく、次第にうちとけていき…。このなぞめいた友達は何者か、というミステリー仕立てがお話をひっぱります。石畳の田舎町、ヒロインが「友達」を追って訪れるパリ、その100年前の風景がモノクロームで描かれます。おしゃれなクラシック映画の風情です。ときどき淡いカラーの映像が挿入されます。それは過去の素敵な思い出や、主人公の明るい心象を表現しているようで、とても効果的です。
ドイツとフランスの、我々では想像の出来ない対立感情。ヴェルレーヌの詩や、ルーブル美術館のモネの絵など、気にしだすときりのない映画でした。フランソワ・オゾン監督は、ルビッチの『私の殺した男』と同じく、モウリス・ロスタンの戯曲を下敷きにしているといいます。そのルビッチの映画は観てない。そっちも気になるなあ。
第一次大戦後、ドイツの田舎町。戦死した婚約者の両親と一緒に暮らすヒロインの元に、パリから「婚約者の友達」が訪ねてきます。戦争が終わったとはいえ、対戦国フランスからの訪問者、当然周囲からは敵視されます。愛国者の父親も最初は拒絶するのですが、息子のことがききたく、次第にうちとけていき…。このなぞめいた友達は何者か、というミステリー仕立てがお話をひっぱります。石畳の田舎町、ヒロインが「友達」を追って訪れるパリ、その100年前の風景がモノクロームで描かれます。おしゃれなクラシック映画の風情です。ときどき淡いカラーの映像が挿入されます。それは過去の素敵な思い出や、主人公の明るい心象を表現しているようで、とても効果的です。
ドイツとフランスの、我々では想像の出来ない対立感情。ヴェルレーヌの詩や、ルーブル美術館のモネの絵など、気にしだすときりのない映画でした。フランソワ・オゾン監督は、ルビッチの『私の殺した男』と同じく、モウリス・ロスタンの戯曲を下敷きにしているといいます。そのルビッチの映画は観てない。そっちも気になるなあ。
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