(写真はベルトをした新王者シーサケーッ・ソー・ルンウィサイ)
実際ショックだった佐藤VSシーサケーッのWBCスーパーフライ級タイトルマッチの結果。自分としても佐藤の勝ちで動かないだろう、と思っていただけに…ここで試合の写真アップしておきますね♪
タイへの旅のホテルの予約はこちらからどうぞ♪
(愚連隊の一言)シーサケーッはやっぱ田舎だった…(汗)
いつもの前振りですが
日本にピラミッドがある
という説があります。古くは酒井勝軍氏の書いた『太古日本のピラミッド』で、確かこの人は日本のキリストの墓について言及した竹内巨麿とかにも関係していたはずですがその辺の話の竹内文書だのなんだの
偽書(ほんものじゃないよ)
って話は
文春新書の『日本の偽書』に詳しく論破されております。
ってーか、日本のピラミッドの
ピラミッドの定義がわからん…
普通ピラミッドと言うと
エジプト・中南米などに見られる四角錐状の巨石建造物の総称であり、また同様の形状の物体を指す。(「うぃき」より)
という感じで
人工的に石積んで作った
というイメージがあるんですが、日本のピラミッド論者がピラミッドと目する
葦嶽山(あしたけやま)、皆神山(みなきみやま)、黒又山(くろまたやま)
これらの山々は以前放映されたTV番組「特命リサーチ」の「山の怪光現象を追え!」の回によると、これらは皆
溶岩の噴出によって出来た火山性の山
だそうです。
じゃあ石積みピラミッドとは全然関係ないじゃん…
(ただし黒又山は人が手を入れた形跡があるらしい。)
結局酒井氏の提唱する日本のピラミッド自体が
>日本のものがエジプトをはじめ海外のように人工的に造られた建造物ではなく、自然の地形を利用しながら半人工的に石や土を積み上げて造られたものだという。そして数千年という長い年月の中で日本の風土環境の中、自然の山のようになってしまった。これは、古墳が地上から見たのでは自然の山々と区別がつかないのと同じであると唱えている。(「うぃき」より)
ということらしいんだけど、
これらの山々は昔から霊山としてあがめられていた(「特命リサーチ」より)
って話になると
それは結局ただの山岳信仰だろ????????
それにわざわざ「ピラミッド」と名づけること自体がおかしい。
「日本のピラミッド」じゃなくて「日本の山岳信仰」というだけの話だ。
なんだかなあ…
しかし「特命リサーチ」(日本テレビ)は面白い。古い番組をようつべで見ているんだけど、「病院の心霊現象」はおろか「ゾンビの実態」まで紹介したのには頭が下がる。ゾンビパウダーに含まれるテトロドトキシン(ふぐ毒と同じ)で人を仮死状態にしてその後蘇らせてから使役するとは…
あの番組こそ復活させて欲しいです。
2010年にすでに「創作」がばれてしまった「メテベックモンスター」やカップルがエイリアンに襲われる映画会社の作ったショートフィルム(リンク先を良く見てね。シェリフのHPが何故映画会社のHPの中にあるの?www)を2012年末に本物のように放送している
ビートたけしの超常現象(秘) Xファイル(2012年12月版)
には猛省を促したい。今時ちょっとネットで調べれば最新の情報がわかるのに…
オーパーツとかも同じね。
あたしゃはメキシコの人類学博物館で「水晶ドクロ」を見たが、何故誰もあれに触れずにイミテの奴だけとりあげるんだろう?
っていうかインカの人たちの宝石加工技術はすごいものがあるとあそこに行けば一発でわかると思うのだが…
コロンビアの「黄金ジェット」だって魚らしく元気に体をくねらせている奴がいっぱいあるのにそれを取り上げようとしない。
(この点については「特命リサーチ」にも不満)
エジプトのグライダーに至っては
はっきり鳥の顔が入ってるのにその角度から写していないだけ、とか(最低…)
中国の秦の時代に作られた剣にほどこされたクロムめっきのように現代に至るまでに失われてしまった技術は数知れず。兵馬俑だって秦代より後代の漢代の方が簡略化されていって技術は劣化しているのがよくわかる。宋代(11世紀から12世紀)の青磁だって再現できないのに。
それを現代にわかっている知識だけで判断できないからってすぐ
オーパーツ(その時代にあってはならないものや技術)だ、宇宙人から教わったんだ
などと騒ぐほうがおかしい。
他にもノストラダムスの予言とかについてもいいたいがまた後日。(最近そういう方に凝っているらしい)
では本題です。5月3日に行われたタイトルマッチ。WBCスーパーフライ級タイトルマッチなんですが、まあ予想がはずれたはずれた…懺悔もかねてここで写真紹介しますね。けっこう貴重です。なぜなら日本人カメラマンで当日リングサイドで撮影を許されたのはあたしともう一人だけだったんですから。(これでもめましたね)
ここが会場。スリヤン・ロハス戦と同じ会場。
中の半分がボクシング会場でもう半分をその後に行われるコンサート会場にしてありました。ここでは恒常的にムエタイの試合をやっています。
今回のキレイどころ。ああ、いい子いるじゃん!(おいおい)
興行の第1試合はスリヤンの弟でWBCアジア・フライ級王者のナワポン・ソー・ルンヴィサイとロデル・テハレス(比)。テハレスは長いこと試合見ているけど進歩が無いなあ…大振りフック一辺倒…
パンチを打つテハレス(左)
かたやナワポンはレイ・ミグレノに半殺しにされかけた時点と比べても強くなってますね。デビュー当初は「こりゃあかんわ…」という感じだったんだけど、ここ数戦はフィリピン人選手も退けて順調に育ってきてます。この調子ならあと1,2年で世界戦線に絡んできてもおかしくないですね。
試合はナワポンがコーナーで連打してテハレスをKO。
そして第2試合は前世界王者(当時)のスリヤン・ソー・ルンヴィサイとジロー・メーリン(比)。ジローはこれでよく戦えば地元でタイトルマッチをさせてやる、とマネージャーからいわれていたんだけど…
全般にメーリンが攻めに出たのはラウンド終盤のみ。それ以外はスリヤンに攻め込まれてました。あれじゃ勝てない…
スリヤンは本当によくなったねえ…今回のタイトルマッチも
「スリヤンとの再戦の方が余程嫌だった。」(金平会長)
のだけど、メーリンの打ち終わりにグローブが下がる癖を見抜いてメーリンの打ち終わりにきっちり左フックを顔面にいれていたし、なんかまとわりつくような変なフックも振っていましたな。相手のガードしている右手にまとわりついて顔面にまで飛び込んでいくパンチ。結果は判定でスリヤンの勝ち。
この時点で時間は3時くらい。で、前日話していた3時半より早く終わってしまったので第4試合をくりあげて第3試合へ。
チャイヨン・シッサイトーン(右)はシッサイトーンジムの中では一番の実力者。大きいプロモーターでサポートしてくれていたらとっくに地域王者になっててもおかしくない実力者。相手の中国人ジェン・ユーチエはタフネスだけはすごいのだが
もっとパンチださなきゃ勝てないだろうが…(汗)
全然変わっていないのでチャイヨンが判定勝ち。
そしていよいよメインイベント。
佐藤の入場シーン
シーサケーッの入場シーン
リング上の協栄陣営。
対するナコンルアン。
開会の挨拶をするのはルンウィサイ氏。この試合の大スポンサーです。
試合は序盤こそ佐藤が数発単発のパンチをだしたもののすぐにシーサケーッに距離を詰められます。
なもんで「おいおい、あの距離で戦ったら駄目じゃん!」と思ってたんですが…
佐藤はその後もあっさりロープに、コーナーに詰められてパンチを浴びます。ガードしてても印象悪い。
「佐藤のパンチは重くなかったので十分耐えられた。だから前へ出れました。」とはシーサケーッの弁。もっと強いジャブが欲しい…
もろ顔面ヒット…(ーー;)
時折ボディーに入るパンチに若干ひるむシーサケーッにコーナーから「ボディ効いてる、効いてる!」の声が飛ぶ
とはいえ、この距離は絶対シーサケーッの距離。もっと離れなきゃ…そのためにはもっとジャブを出して欲しいんだが…
この試合唯一決まっていたボディへのアッパー。これは良かった。しかし…
この試合の中では6Rにやっといい左ジャブを打ってシーサケーッを後退させたんですがあのパンチを1Rに出して欲しかった。それでも後半にはまたシーサケーッが前に出てきます。
しかし主導権を握れない。簡単にロープまで下がってシーサケーッのパンチを受けます。
パンチの強いシーサケーッにこの状態に追い込まれて逃げられない…(うーん)
正直7ラウンド終了直前でストップされていてもおかしくない試合。ゴングに助けられたものの8ラウンドに…
あたしの目の前、自陣の赤コーナーにつまって連打を浴びます。この写真がたぶん最後のパンチ。
ここでレフェリーが割って入りストップ
まさに「目の前」で佐藤の敗戦を見ることに…
敗れた佐藤陣営
タイ陣営はお祭り騒ぎに
万歳をするルンヴィサイ氏。
WBCからプロモーターのスラチャーッ氏にパネルが贈られました。
試合の直前の雰囲気も悪くはなかったんだけどあたしは1Rから佐藤がおかしいと思いました。1Rに強いロングレンジのパンチを入れておいてアウトボクシングすればよかったんだけど、パンチが中途半端であっさりシーサケーッに距離を詰められ結局終始ほとんど距離をとれずに終わってしまいました。
相手が左できたので嫌だったのかもしれないけど体格差とリーチ差があったんだから左相手でもジャブを入れていけばよかったんだけどねえ…
正直シーサケーッはこの試合まで本当に強い選手と当たってこなかったので、あたしは「世界挑戦はもうちょっと後のほうが…」と思っていたんだけど、サウスポースタイルのままで最後まで戦った(途中右に少しチェンジしてましたが)のにもビックリ。前日に「佐藤対策は?」と行ったときにこのことは話してくれなかったから
狙っていた秘策
だったんでしょうな。それにしてもサウスポーでの試合経験はほとんどないのにあれだけ戦えるんだからなあ…左右両方で強いパンチを打てるファイターとなるとこれは怖いですね。
今後面白い存在になりそうですな>シーサケーッ
この試合のあと人ががーっといなくなったリングであたしは引き続き観戦。
第5試合は元WBCアジア王者でこの間日本で名城と戦ったヨーッチャンチャイ・ナコンルアンプロモーション。「名城のパンチは最初から重くて後に積み重なるような感じでしたよ。」とはヨーッチャンチャイ。対するヨーッピチャイ・シッサイトーンは過去日本で宮崎亮と戦い、その際に別人のリングネームを使ったことでJBCから永久追放処分を受けています。
しかしあれは悪いのはボクサーじゃない。マッチメーカーです。特にタイ側(きっぱり)
ぶっちゃけボクサーは仕事のオファーがあったからいって試合しただけで罪は無い。あれは「ルークラック・キェッマンミー」という名前で契約しておいて実際にはヨーッピチャイを「連れて行った」タイのマッチメーカーの責任です。ボクサーには100%責任は無い。JBCには是非再考していただきたい。
試合は1R劣勢だったヨーッピチャイにあたしが「勝ったらまた海外に連れて行ってやるぞ!」と行ったら頑張りました。(右がヨーッピチャイ)
ヨーッチャンチャイ(右)のパンチが強いものの、まけずにパンチを返していったヨーッピチャイ。
もし自社興行(まあないんだけど)だったら判定で勝ちもありえたかも?
という内容で試合終了。しかし判定はヨーッチャンチャイに。プロモーターの選手だから判定では勝ち難い…(うーん)
続く第6試合はゴンファー・ナコンルアンプロモーションとユタナー・シッサイトーン。
ジャブ、ストレートがまっすぐ伸びるゴンファー(右)
前回ゴンファーを見た時あまり印象に残りませんでしたがフォームはきれい。一方サウスポーのユタナーが面白い。サウスポーなんだけど
左フックが切れる!
読みにくいタイミングで繰り出されるユタナーの左フックは普通なら距離があるから決めにくいのにガンガンゴンファーの顔に入ります。
この試合ゴンファーも途中左にスイッチしてましたね。今のナコンルアンでの流行か?(え?)結果は残念ながらゴンファーが判定勝ち。これも逆もありえた試合でした。
最後の第7試合はジュニアくらいの年齢の選手同士。
センアナン・シッサイトーン(右)がヨーッモンコン・ソー・ゲンチャイを圧倒して2RTKO勝ち
なんか久しぶりに写真撮った感じ。色々収穫がありました。
その後、ナコンルアンの控え室に行って
新チャンピオンの写真撮ってきました♪
プロモーターのティエンチャイ氏は「今日のゲームプランはスリヤンが負けた時から立てていました。作戦勝ちだと思います。」と言っていましたが、サウスポー・シーサケーッが
秘策だった訳ですね…
しかしそれにしても佐藤がもろすぎたのはやはりアウェーの洗礼だったのか?今回くらいの会場の声援は何回も経験しているし、あたし的には
いつもより屋内の分声が響くかな?
くらいだったんですが、慣れていないと駄目ですかねえ、あれは…
ちなみにあたし個人はアウェーでセコンドについている時には相手側の声援なんて聞こえないも同然ですね。目の前の試合に集中して選手に対して声だしてばかりなので。(たぶんリングサイドで一番うるさい奴)
ちなみに会場の扇風機は大会が始まる前くらいに切られて、メインが終わった後につけられてました。(第6,7試合の時にはついてました)
ティエンチャイ氏に話したら「え?知らないよ?」と言ってましたが、まあ若いプロモーター(スラチャーッ氏の息子さん)の知らないところで行われたことだったかもしれません。
まあそれ以前にあれだけ1Rから距離を詰められてしまっては…
佐藤は大分気落ちしているようですが、個人的には彼に再起して欲しい。世界戦の1試合を人生の中の1試合に過ぎないだから。前日に佐藤が言っていた「30戦の中の1戦」なのだからこれであきらめず立ち直って欲しいですね。
ではまた
皆さん、クリックお願いね♪♪
実際ショックだった佐藤VSシーサケーッのWBCスーパーフライ級タイトルマッチの結果。自分としても佐藤の勝ちで動かないだろう、と思っていただけに…ここで試合の写真アップしておきますね♪
タイへの旅のホテルの予約はこちらからどうぞ♪
(愚連隊の一言)シーサケーッはやっぱ田舎だった…(汗)
いつもの前振りですが
日本にピラミッドがある
という説があります。古くは酒井勝軍氏の書いた『太古日本のピラミッド』で、確かこの人は日本のキリストの墓について言及した竹内巨麿とかにも関係していたはずですがその辺の話の竹内文書だのなんだの
偽書(ほんものじゃないよ)
って話は
文春新書の『日本の偽書』に詳しく論破されております。
ってーか、日本のピラミッドの
ピラミッドの定義がわからん…
普通ピラミッドと言うと
エジプト・中南米などに見られる四角錐状の巨石建造物の総称であり、また同様の形状の物体を指す。(「うぃき」より)
という感じで
人工的に石積んで作った
というイメージがあるんですが、日本のピラミッド論者がピラミッドと目する
葦嶽山(あしたけやま)、皆神山(みなきみやま)、黒又山(くろまたやま)
これらの山々は以前放映されたTV番組「特命リサーチ」の「山の怪光現象を追え!」の回によると、これらは皆
溶岩の噴出によって出来た火山性の山
だそうです。
じゃあ石積みピラミッドとは全然関係ないじゃん…
(ただし黒又山は人が手を入れた形跡があるらしい。)
結局酒井氏の提唱する日本のピラミッド自体が
>日本のものがエジプトをはじめ海外のように人工的に造られた建造物ではなく、自然の地形を利用しながら半人工的に石や土を積み上げて造られたものだという。そして数千年という長い年月の中で日本の風土環境の中、自然の山のようになってしまった。これは、古墳が地上から見たのでは自然の山々と区別がつかないのと同じであると唱えている。(「うぃき」より)
ということらしいんだけど、
これらの山々は昔から霊山としてあがめられていた(「特命リサーチ」より)
って話になると
それは結局ただの山岳信仰だろ????????
それにわざわざ「ピラミッド」と名づけること自体がおかしい。
「日本のピラミッド」じゃなくて「日本の山岳信仰」というだけの話だ。
なんだかなあ…
しかし「特命リサーチ」(日本テレビ)は面白い。古い番組をようつべで見ているんだけど、「病院の心霊現象」はおろか「ゾンビの実態」まで紹介したのには頭が下がる。ゾンビパウダーに含まれるテトロドトキシン(ふぐ毒と同じ)で人を仮死状態にしてその後蘇らせてから使役するとは…
あの番組こそ復活させて欲しいです。
2010年にすでに「創作」がばれてしまった「メテベックモンスター」やカップルがエイリアンに襲われる映画会社の作ったショートフィルム(リンク先を良く見てね。シェリフのHPが何故映画会社のHPの中にあるの?www)を2012年末に本物のように放送している
ビートたけしの超常現象(秘) Xファイル(2012年12月版)
には猛省を促したい。今時ちょっとネットで調べれば最新の情報がわかるのに…
オーパーツとかも同じね。
あたしゃはメキシコの人類学博物館で「水晶ドクロ」を見たが、何故誰もあれに触れずにイミテの奴だけとりあげるんだろう?
っていうかインカの人たちの宝石加工技術はすごいものがあるとあそこに行けば一発でわかると思うのだが…
コロンビアの「黄金ジェット」だって魚らしく元気に体をくねらせている奴がいっぱいあるのにそれを取り上げようとしない。
(この点については「特命リサーチ」にも不満)
エジプトのグライダーに至っては
はっきり鳥の顔が入ってるのにその角度から写していないだけ、とか(最低…)
中国の秦の時代に作られた剣にほどこされたクロムめっきのように現代に至るまでに失われてしまった技術は数知れず。兵馬俑だって秦代より後代の漢代の方が簡略化されていって技術は劣化しているのがよくわかる。宋代(11世紀から12世紀)の青磁だって再現できないのに。
それを現代にわかっている知識だけで判断できないからってすぐ
オーパーツ(その時代にあってはならないものや技術)だ、宇宙人から教わったんだ
などと騒ぐほうがおかしい。
他にもノストラダムスの予言とかについてもいいたいがまた後日。(最近そういう方に凝っているらしい)
では本題です。5月3日に行われたタイトルマッチ。WBCスーパーフライ級タイトルマッチなんですが、まあ予想がはずれたはずれた…懺悔もかねてここで写真紹介しますね。けっこう貴重です。なぜなら日本人カメラマンで当日リングサイドで撮影を許されたのはあたしともう一人だけだったんですから。(これでもめましたね)
ここが会場。スリヤン・ロハス戦と同じ会場。
中の半分がボクシング会場でもう半分をその後に行われるコンサート会場にしてありました。ここでは恒常的にムエタイの試合をやっています。
今回のキレイどころ。ああ、いい子いるじゃん!(おいおい)
興行の第1試合はスリヤンの弟でWBCアジア・フライ級王者のナワポン・ソー・ルンヴィサイとロデル・テハレス(比)。テハレスは長いこと試合見ているけど進歩が無いなあ…大振りフック一辺倒…
パンチを打つテハレス(左)
かたやナワポンはレイ・ミグレノに半殺しにされかけた時点と比べても強くなってますね。デビュー当初は「こりゃあかんわ…」という感じだったんだけど、ここ数戦はフィリピン人選手も退けて順調に育ってきてます。この調子ならあと1,2年で世界戦線に絡んできてもおかしくないですね。
試合はナワポンがコーナーで連打してテハレスをKO。
そして第2試合は前世界王者(当時)のスリヤン・ソー・ルンヴィサイとジロー・メーリン(比)。ジローはこれでよく戦えば地元でタイトルマッチをさせてやる、とマネージャーからいわれていたんだけど…
全般にメーリンが攻めに出たのはラウンド終盤のみ。それ以外はスリヤンに攻め込まれてました。あれじゃ勝てない…
スリヤンは本当によくなったねえ…今回のタイトルマッチも
「スリヤンとの再戦の方が余程嫌だった。」(金平会長)
のだけど、メーリンの打ち終わりにグローブが下がる癖を見抜いてメーリンの打ち終わりにきっちり左フックを顔面にいれていたし、なんかまとわりつくような変なフックも振っていましたな。相手のガードしている右手にまとわりついて顔面にまで飛び込んでいくパンチ。結果は判定でスリヤンの勝ち。
この時点で時間は3時くらい。で、前日話していた3時半より早く終わってしまったので第4試合をくりあげて第3試合へ。
チャイヨン・シッサイトーン(右)はシッサイトーンジムの中では一番の実力者。大きいプロモーターでサポートしてくれていたらとっくに地域王者になっててもおかしくない実力者。相手の中国人ジェン・ユーチエはタフネスだけはすごいのだが
もっとパンチださなきゃ勝てないだろうが…(汗)
全然変わっていないのでチャイヨンが判定勝ち。
そしていよいよメインイベント。
佐藤の入場シーン
シーサケーッの入場シーン
リング上の協栄陣営。
対するナコンルアン。
開会の挨拶をするのはルンウィサイ氏。この試合の大スポンサーです。
試合は序盤こそ佐藤が数発単発のパンチをだしたもののすぐにシーサケーッに距離を詰められます。
なもんで「おいおい、あの距離で戦ったら駄目じゃん!」と思ってたんですが…
佐藤はその後もあっさりロープに、コーナーに詰められてパンチを浴びます。ガードしてても印象悪い。
「佐藤のパンチは重くなかったので十分耐えられた。だから前へ出れました。」とはシーサケーッの弁。もっと強いジャブが欲しい…
もろ顔面ヒット…(ーー;)
時折ボディーに入るパンチに若干ひるむシーサケーッにコーナーから「ボディ効いてる、効いてる!」の声が飛ぶ
とはいえ、この距離は絶対シーサケーッの距離。もっと離れなきゃ…そのためにはもっとジャブを出して欲しいんだが…
この試合唯一決まっていたボディへのアッパー。これは良かった。しかし…
この試合の中では6Rにやっといい左ジャブを打ってシーサケーッを後退させたんですがあのパンチを1Rに出して欲しかった。それでも後半にはまたシーサケーッが前に出てきます。
しかし主導権を握れない。簡単にロープまで下がってシーサケーッのパンチを受けます。
パンチの強いシーサケーッにこの状態に追い込まれて逃げられない…(うーん)
正直7ラウンド終了直前でストップされていてもおかしくない試合。ゴングに助けられたものの8ラウンドに…
あたしの目の前、自陣の赤コーナーにつまって連打を浴びます。この写真がたぶん最後のパンチ。
ここでレフェリーが割って入りストップ
まさに「目の前」で佐藤の敗戦を見ることに…
敗れた佐藤陣営
タイ陣営はお祭り騒ぎに
万歳をするルンヴィサイ氏。
WBCからプロモーターのスラチャーッ氏にパネルが贈られました。
試合の直前の雰囲気も悪くはなかったんだけどあたしは1Rから佐藤がおかしいと思いました。1Rに強いロングレンジのパンチを入れておいてアウトボクシングすればよかったんだけど、パンチが中途半端であっさりシーサケーッに距離を詰められ結局終始ほとんど距離をとれずに終わってしまいました。
相手が左できたので嫌だったのかもしれないけど体格差とリーチ差があったんだから左相手でもジャブを入れていけばよかったんだけどねえ…
正直シーサケーッはこの試合まで本当に強い選手と当たってこなかったので、あたしは「世界挑戦はもうちょっと後のほうが…」と思っていたんだけど、サウスポースタイルのままで最後まで戦った(途中右に少しチェンジしてましたが)のにもビックリ。前日に「佐藤対策は?」と行ったときにこのことは話してくれなかったから
狙っていた秘策
だったんでしょうな。それにしてもサウスポーでの試合経験はほとんどないのにあれだけ戦えるんだからなあ…左右両方で強いパンチを打てるファイターとなるとこれは怖いですね。
今後面白い存在になりそうですな>シーサケーッ
この試合のあと人ががーっといなくなったリングであたしは引き続き観戦。
第5試合は元WBCアジア王者でこの間日本で名城と戦ったヨーッチャンチャイ・ナコンルアンプロモーション。「名城のパンチは最初から重くて後に積み重なるような感じでしたよ。」とはヨーッチャンチャイ。対するヨーッピチャイ・シッサイトーンは過去日本で宮崎亮と戦い、その際に別人のリングネームを使ったことでJBCから永久追放処分を受けています。
しかしあれは悪いのはボクサーじゃない。マッチメーカーです。特にタイ側(きっぱり)
ぶっちゃけボクサーは仕事のオファーがあったからいって試合しただけで罪は無い。あれは「ルークラック・キェッマンミー」という名前で契約しておいて実際にはヨーッピチャイを「連れて行った」タイのマッチメーカーの責任です。ボクサーには100%責任は無い。JBCには是非再考していただきたい。
試合は1R劣勢だったヨーッピチャイにあたしが「勝ったらまた海外に連れて行ってやるぞ!」と行ったら頑張りました。(右がヨーッピチャイ)
ヨーッチャンチャイ(右)のパンチが強いものの、まけずにパンチを返していったヨーッピチャイ。
もし自社興行(まあないんだけど)だったら判定で勝ちもありえたかも?
という内容で試合終了。しかし判定はヨーッチャンチャイに。プロモーターの選手だから判定では勝ち難い…(うーん)
続く第6試合はゴンファー・ナコンルアンプロモーションとユタナー・シッサイトーン。
ジャブ、ストレートがまっすぐ伸びるゴンファー(右)
前回ゴンファーを見た時あまり印象に残りませんでしたがフォームはきれい。一方サウスポーのユタナーが面白い。サウスポーなんだけど
左フックが切れる!
読みにくいタイミングで繰り出されるユタナーの左フックは普通なら距離があるから決めにくいのにガンガンゴンファーの顔に入ります。
この試合ゴンファーも途中左にスイッチしてましたね。今のナコンルアンでの流行か?(え?)結果は残念ながらゴンファーが判定勝ち。これも逆もありえた試合でした。
最後の第7試合はジュニアくらいの年齢の選手同士。
センアナン・シッサイトーン(右)がヨーッモンコン・ソー・ゲンチャイを圧倒して2RTKO勝ち
なんか久しぶりに写真撮った感じ。色々収穫がありました。
その後、ナコンルアンの控え室に行って
新チャンピオンの写真撮ってきました♪
プロモーターのティエンチャイ氏は「今日のゲームプランはスリヤンが負けた時から立てていました。作戦勝ちだと思います。」と言っていましたが、サウスポー・シーサケーッが
秘策だった訳ですね…
しかしそれにしても佐藤がもろすぎたのはやはりアウェーの洗礼だったのか?今回くらいの会場の声援は何回も経験しているし、あたし的には
いつもより屋内の分声が響くかな?
くらいだったんですが、慣れていないと駄目ですかねえ、あれは…
ちなみにあたし個人はアウェーでセコンドについている時には相手側の声援なんて聞こえないも同然ですね。目の前の試合に集中して選手に対して声だしてばかりなので。(たぶんリングサイドで一番うるさい奴)
ちなみに会場の扇風機は大会が始まる前くらいに切られて、メインが終わった後につけられてました。(第6,7試合の時にはついてました)
ティエンチャイ氏に話したら「え?知らないよ?」と言ってましたが、まあ若いプロモーター(スラチャーッ氏の息子さん)の知らないところで行われたことだったかもしれません。
まあそれ以前にあれだけ1Rから距離を詰められてしまっては…
佐藤は大分気落ちしているようですが、個人的には彼に再起して欲しい。世界戦の1試合を人生の中の1試合に過ぎないだから。前日に佐藤が言っていた「30戦の中の1戦」なのだからこれであきらめず立ち直って欲しいですね。
ではまた
皆さん、クリックお願いね♪♪
佐藤シーサケッの7回までの採点分かりますか?
4ラウンドまでのスコアは「佐藤選手に付けたジャッジがいる!」と思った一方で「ダウン同然に見られてもいたんだな」と思ったり。
早いレフェリーなら7ラウンドでストップされてもおかしくなかったですね。
正直、雰囲気に飲まれまくったと思いますね。