(写真は翌日会見で取り上げてくれたスポーツ新聞をかかげる佐藤洋太)
佐藤洋太本人も知っていたように『拳論』に「6:4で佐藤の勝ち」と書いて当たってほっとしているバンコク愚連隊です。なんせ英語サイト(Philboxing.com)でも実名入りであたしが「佐藤が勝つと言った」と英語で書かれてしまってたので当たってほっとしてます。(おいおい)しかし実際の試合内容はかなり拮抗してました。渡辺あきべぇ(あきのり)もかなり厳しい戦いでしたね。
[[ 2012年03月27日 ]] 協栄・後楽園興行
▼第3試合:OPBF&日本ウェルター級タイトルマッチ
王者:渡辺あきのり(協栄) VS 挑戦者:斉藤幸伸丸
前日計量でパナマ人記者のカルロス・コスタ氏が「彼は将来世界王者になる!」と一目見て断言したのが
渡辺あきのり
もっとも続いて現れた斉藤も
バキバキに割れた腹筋を披露してくれたわけですが…
試合は序盤の1,2Rに渡辺の豪腕パンチに斉藤がクリンチを多用する場面が多く「このままワンサイド?」と思ったのですが…
しかし試合では渡辺の強引な突込みが目立ち、バッティングやローブローが発生。3Rには2回目のローブローでレフェリーが渡辺に減点1を与えます。
4Rの中間採点は38-37、38-37、39-37で渡辺。
しかし渡辺もガード、特に頭のガードが甘い、甘い。おかげで斉藤のパンチもかなり渡辺を捕らえ、6Rにはきつい殴り合いへ。この辺の中盤では斉藤のクリンチがなくなって気持ちが前にでてきます。そしてその斉藤のパンチが渡辺の顔面をクリーンヒットして渡辺がフラフラする場面も。
7R、8Rも斉藤が頭狙いでパンチを入れます。渡辺は右フックの大振りが目立ちますね。ただ8R、打ち疲れからか前半押していた斉藤が後半に前に出ないで流してしまう場面が。8Rの中間採点は76-76のドローが2人、76-75で斉藤が1人と斉藤が逆転。斉藤応援団の大声援が強くなります。
10Rにも何故か斉藤が疲れからか余裕からか足を使って前へ出ないボクシング。挑戦者としては徹頭徹尾攻めて欲しい展開。このR終盤に渡辺の豪腕右左右のフック連打が炸裂する場面も。
相変わらずお互いパンチを食い合う場面があったんですが、バッティングで切ったと思われる斉藤の頭からの流血がひどく11Rには2度目のドクターチェック。
このまま判定までいっちゃうんだろうなあ…
っと思ったんですが、ロープ際に詰めた渡辺の右フックからの連打が斉藤を捕らえてダウンを奪います。ここで立ち上がった斉藤でしたがその後の渡辺の攻撃に手が出なくなったところでレフェリーが試合をストップ。
個人的には若干「?」なタイミングでした。ロープ際につまって、というわけでもなかったですから。
結果、渡辺が11R1分59秒TKOで防衛
しかしあのガードの甘さと大振りになったフックは修正しないと厳しいですね。
試合後、協栄の金平会長は「斉藤選手は思っていた以上にタフで力があったね。」と斉藤の力量を認めていました。
▼第4試合:WBCスーパーフライ級タイトルマッチ
王者:スリヤン・ソー・ルンヴィサイ(タイ・ナコンルアン) VS 挑戦者:佐藤洋太(日本・協栄)
さて、王者スリヤンの初の海外戦となったこの一線です。
王者陣営はナコンルアンのスラチャート氏がプミポン国王陛下の写真を掲げて先導しての入場。入場曲はカラバオの「タクシン大王」。アユタヤ王朝を滅ぼしたミャンマーの侵略軍を一蹴してタイの独立を回復した英雄をたたえる歌です。この歌ってボクシングの入場曲にはいいなぁ。
試合は序盤スリヤンが様子見をしながらタイ人特有の体勢を低くして放つ射程の長いボディーへのジャブやストレート。どちらかというと自分から攻めるのではなく佐藤にパンチを打たせておいてそのカウンターを取りに行く感じの攻め方。
2Rにはスリヤンの右がうまくカウンターで入る場面も、しかし佐藤も射程の長い右ストレートのカウンターを決めてスリヤンをぐらつかせます。
試合が大きく動いたの3R。後半に入ったところで佐藤の右ストレートが真正面からドンピシャのタイミングでスリヤンを捕らえてダウンを奪います。この一撃は見事。
実は試合2日前に夢でみた光景そのまんまでした…
パナマ人記者のカルロス・コスタがあたしに恒例となってる試合前予想を聞いてきた際に当初「佐藤が判定勝ちの可能性が高い」といっておいたんだけど、試合2日前にうとうとした時に見た夢が
佐藤のカウンターのストレートでスリヤンがダウンするシーン。
まさにこの日のこの場面。それをみたので試合前日には「佐藤がKOで勝つかも…」と言い換えたんですが…
この場面立ち上がったスリヤンに佐藤が追撃して今度は右のロングフックがスリヤンを捕らえたのが下の写真。ここもスリヤンがなんとか立って、なんかレフェリーが微妙な間の取り方しましたが、ゴングがなってラウンド終了。
2度のダウンで3Pを失ったスリヤン陣営は作戦変更。まあ前のRのダメージもあるんでしょうが正面を硬くガードして距離をつぶす戦い方へ。これに佐藤が正面から付き合います。これがちょっと意外でしたね。後半佐藤が再び距離をとったものの、あの近距離での打ち合いはやはり闘争心のなせる業か?
4Rの中間採点は40-34が2人、38-36が1人と佐藤圧倒。
5Rもまた頭をつけての打ち合い。この戦い方ではスリヤンの方が一日の長があります。佐藤がボディーブローを狙いますがスリヤンのアッパー、フックが佐藤の顔を捉えます。
佐藤は距離がちょっとあるところから不用意に大きなアッパー、フックを打って空振りするところを狙われることも。リーチ差を生かしてもっとワンツーで攻めても良いのでは?と思います。
接近戦でも佐藤のボディーブローも入っちゃいるのでダメージは与えているんだけど
「タイ人なのにボディーが強かったですね」(新井トレーナーが試合後会見で)
「いやそれはボディーの弱いタイ人を連れて来ているだけです。」(あたし)←マジに突っ込んだらしい
陣営はもしかすると
タイ人にはボディー攻めや!
と考えていたのかも。
ホント佐藤はあたしから見ると必要以上にスリヤンとの打ち合いにいってしまってましたね。実際佐藤が足を使っていた場面ではスリヤンが愚直に後を追うような形になってしまいついていけていませんでしたから。
8Rの中間採点は77-73が2人、75-75が一人で佐藤がかろうじてリードしてる感じに。点差が詰まります。
それと佐藤が大振りになった打ち終わりにスリヤンがストレートを入れる場面もあり、佐藤のディフェンス面(オフェンス面の裏、というか…)に課題があった気がします。
結果判定は114-112、114-112、116-110で佐藤がUD勝利。
新王者、そして日本の70人目の世界王者誕生!!!!
佐藤は長男を抱き上げて泣いてのインタビュー。
隣の金平会長はめっさ嬉しそう。
控え室でのインタビューでも顔中から喜びがあふれている金平会長に対して「最高に嬉しい」「試合中は(頭の中の)スイッチを切っていたので試合展開はまったく記憶にない」という佐藤。
ただあたしが金平会長に「今日の出来は何点?」と聞くと「60点」と厳しい答え。
「佐藤はもっとうまく戦えたはずだし、彼の持つ能力から行ったら本来もっと強いですよ」
との話。まああたし個人的にも接近戦に付き合わずに足を使ったボクシングに徹すればもっと大きくポイントアウト出来たと思いましたけどね。途中のスリヤンの追い足を見ていたら。
最初こそ「記憶にない」っと言っていた佐藤も少しして落ち着いてくると思い出したものあるようで、
「スリヤンのプレッシャーは強かったですね。」
「中盤はつらかったです。」
「9,10Rくらいでスタミナ切れました。」(この辺はスリヤンの執拗なボディー打ちの影響もあったと思われ)
っとスリヤンの強さを認める発言も。
「でも試合のためのスパーで八重樫さん(東、WBAミニマム級王者)のプレッシャーを経験していたから。プレッシャーの強さはスリヤンも八重樫さんと同じくらい。でも回転力では八重樫さんの方が上でした。」
とスパー相手になってくれた同じ岩手県出身の八重樫に感謝。
っと、
八重樫来たーーーーーーーーーーーー!!!!!
佐藤「お礼に今日はおごりますよ」
八重樫「お、じゃあ高いもので?」
佐藤「お互い懐具合わかってるでしょう?」(笑)
うーん、世界王者なったばかりなので仕方ないけど厳しいボクシング界の現状がわかりますな…
以下は28日に協栄ジムで行われた一夜明け会見。相変わらず破顔一笑状態の金平会長。
しかし会見では「2008年以来世界王者がいなくてプレッシャーがきつかった。」と心情を吐露。また「今回の試合直前(3月26日)が親父(金平正紀前会長)の命日だったので最高の供養になります。」とのこと。
佐藤は
「スリヤンは世界王者だけあって強かった。9,10Rには座り込みたいくらいきつかった。」
と述べたものの
「3Rでダウンを取ったときに決められなかったが12Rフルに戦えたことは今後の財産になる。」
と前向きな発言。また今回
「スリヤンの乱打戦に付き合いすぎたのは反省点。しかし、『ファイター型とアウトボクシングの融合』という自分の理想とするボクシングスタイルが見えてきた気がする。」
と自分のボクシングの追及を宣言。
この会見はニコニコ動画でも流されて視聴者から「会長のしゃべりはいいから佐藤にしゃべらせて」との指摘がきて会長も苦笑い。
ニコ動視聴者からの質問では
(好きなボクシング漫画はなんですか?試合前にそれを読みかえすことは?)
「明日のジョーは全巻持ってます。一歩も好きですね。でも一回読んでしまったからほとんど読み返してません。」
とぶっちゃ毛発言!
(憧れのボクサーは?)
「サーシャです。彼のスタイルが目標。高速ジャブと相手のパンチをもらわないボクシング」
(一般ファンへのアピールを)
「ボクシングは筋書きのないドラマなので、もっと面白い試合をして多くの人に見てもらいたいです。」
そして金平会長そして佐藤とも
この世界での最強を証明し続けたい。強い相手なら誰とでもやる。
っと力強く宣言。期待したいですね。
なお、注目の「次の相手」は
「皆さんの頭に浮かんでいる選手がいるでしょうから(にやり)」(金平会長)
と交わしていましたが今回の試合会場に来ていた指名挑戦者となるシルベスター・ロペス(プロモーターのエロルデ会長も同道)との対戦についても明言はせず、いい相手がいれば選択戦を選びたい感じをにじませましたね。ただ最近はWBCも指名戦についてうるさくなっているので
はてさてどうなりますやら?
ちなみに今回の試合でナコンルアンはオプションを握っているそうです。(1つらしいが…)
会見最後にでた佐藤からの爆弾発言が
「(タイトルを獲って一夜明けた)今朝警官に職務質問されました」(汗)
って話で、本人いわく新宿近辺ではよく職質されるらしい。今回も「試合で足の皮がむけてビッコを引いていたし、ジャージだし、金髪だし、顔ボコボコでしたから…」(苦笑)しかも
「バッグに(趣味の)スケボー用の工具が入っていたのでさらに突っ込まれて…」
まあそれはいいとして職質がけっこう長引いて「10分くらいかかったので…」
「あんまり言いたくはなかったんだけど『ボクは昨夜ボクシングの世界王者を獲ったんですよ』と警官に言ったんです。」
「そしたら「あっそう。」とあっさり流されました。」(記者も含め一同爆笑)
しかし…
ボクシングの世界王者が職質されるのは日本くらいしかないんじゃねえか???(滝汗)
って感じ?
ちなみに1階のジムが韓流ショップになっていたとは聞いていたけど、こんな感じになってました。その入り口左側に「韓国顔ツボエステ」の看板がでているんだけど、これを斜め見?した東京スポーツの人が試合後のインタビューのときに「ジムの1階で韓国風エッチ系エステやってるんですか?」と聞いて会長に「おいおい、変なことこといわないでくれよお」と否定されてました。
「顔ツボ」だよ…(汗)
しかし2年半ぶりに訪れた大久保の町は
めっさ変わったねえ…
高校時代から通ってた町なんだが、若い子からおばちゃんまで観光気分でうようよしてるし。昔の暗かったイメージが全然なくなっちゃってました。2年半前でもこれほどじゃなかったのに…
どこの観光地だよ…
っとマジに思ってしまった。
いろんな意味で実りのあったWBCスーパーフライ級タイトルマッチでした♪
うまく次につなげたいね♪(何を?)
ではまた
皆さん、クリックお願いね♪♪
佐藤洋太本人も知っていたように『拳論』に「6:4で佐藤の勝ち」と書いて当たってほっとしているバンコク愚連隊です。なんせ英語サイト(Philboxing.com)でも実名入りであたしが「佐藤が勝つと言った」と英語で書かれてしまってたので当たってほっとしてます。(おいおい)しかし実際の試合内容はかなり拮抗してました。渡辺あきべぇ(あきのり)もかなり厳しい戦いでしたね。
[[ 2012年03月27日 ]] 協栄・後楽園興行
▼第3試合:OPBF&日本ウェルター級タイトルマッチ
王者:渡辺あきのり(協栄) VS 挑戦者:斉藤幸伸丸
前日計量でパナマ人記者のカルロス・コスタ氏が「彼は将来世界王者になる!」と一目見て断言したのが
渡辺あきのり
もっとも続いて現れた斉藤も
バキバキに割れた腹筋を披露してくれたわけですが…
試合は序盤の1,2Rに渡辺の豪腕パンチに斉藤がクリンチを多用する場面が多く「このままワンサイド?」と思ったのですが…
しかし試合では渡辺の強引な突込みが目立ち、バッティングやローブローが発生。3Rには2回目のローブローでレフェリーが渡辺に減点1を与えます。
4Rの中間採点は38-37、38-37、39-37で渡辺。
しかし渡辺もガード、特に頭のガードが甘い、甘い。おかげで斉藤のパンチもかなり渡辺を捕らえ、6Rにはきつい殴り合いへ。この辺の中盤では斉藤のクリンチがなくなって気持ちが前にでてきます。そしてその斉藤のパンチが渡辺の顔面をクリーンヒットして渡辺がフラフラする場面も。
7R、8Rも斉藤が頭狙いでパンチを入れます。渡辺は右フックの大振りが目立ちますね。ただ8R、打ち疲れからか前半押していた斉藤が後半に前に出ないで流してしまう場面が。8Rの中間採点は76-76のドローが2人、76-75で斉藤が1人と斉藤が逆転。斉藤応援団の大声援が強くなります。
10Rにも何故か斉藤が疲れからか余裕からか足を使って前へ出ないボクシング。挑戦者としては徹頭徹尾攻めて欲しい展開。このR終盤に渡辺の豪腕右左右のフック連打が炸裂する場面も。
相変わらずお互いパンチを食い合う場面があったんですが、バッティングで切ったと思われる斉藤の頭からの流血がひどく11Rには2度目のドクターチェック。
このまま判定までいっちゃうんだろうなあ…
っと思ったんですが、ロープ際に詰めた渡辺の右フックからの連打が斉藤を捕らえてダウンを奪います。ここで立ち上がった斉藤でしたがその後の渡辺の攻撃に手が出なくなったところでレフェリーが試合をストップ。
個人的には若干「?」なタイミングでした。ロープ際につまって、というわけでもなかったですから。
結果、渡辺が11R1分59秒TKOで防衛
しかしあのガードの甘さと大振りになったフックは修正しないと厳しいですね。
試合後、協栄の金平会長は「斉藤選手は思っていた以上にタフで力があったね。」と斉藤の力量を認めていました。
▼第4試合:WBCスーパーフライ級タイトルマッチ
王者:スリヤン・ソー・ルンヴィサイ(タイ・ナコンルアン) VS 挑戦者:佐藤洋太(日本・協栄)
さて、王者スリヤンの初の海外戦となったこの一線です。
王者陣営はナコンルアンのスラチャート氏がプミポン国王陛下の写真を掲げて先導しての入場。入場曲はカラバオの「タクシン大王」。アユタヤ王朝を滅ぼしたミャンマーの侵略軍を一蹴してタイの独立を回復した英雄をたたえる歌です。この歌ってボクシングの入場曲にはいいなぁ。
試合は序盤スリヤンが様子見をしながらタイ人特有の体勢を低くして放つ射程の長いボディーへのジャブやストレート。どちらかというと自分から攻めるのではなく佐藤にパンチを打たせておいてそのカウンターを取りに行く感じの攻め方。
2Rにはスリヤンの右がうまくカウンターで入る場面も、しかし佐藤も射程の長い右ストレートのカウンターを決めてスリヤンをぐらつかせます。
試合が大きく動いたの3R。後半に入ったところで佐藤の右ストレートが真正面からドンピシャのタイミングでスリヤンを捕らえてダウンを奪います。この一撃は見事。
実は試合2日前に夢でみた光景そのまんまでした…
パナマ人記者のカルロス・コスタがあたしに恒例となってる試合前予想を聞いてきた際に当初「佐藤が判定勝ちの可能性が高い」といっておいたんだけど、試合2日前にうとうとした時に見た夢が
佐藤のカウンターのストレートでスリヤンがダウンするシーン。
まさにこの日のこの場面。それをみたので試合前日には「佐藤がKOで勝つかも…」と言い換えたんですが…
この場面立ち上がったスリヤンに佐藤が追撃して今度は右のロングフックがスリヤンを捕らえたのが下の写真。ここもスリヤンがなんとか立って、なんかレフェリーが微妙な間の取り方しましたが、ゴングがなってラウンド終了。
2度のダウンで3Pを失ったスリヤン陣営は作戦変更。まあ前のRのダメージもあるんでしょうが正面を硬くガードして距離をつぶす戦い方へ。これに佐藤が正面から付き合います。これがちょっと意外でしたね。後半佐藤が再び距離をとったものの、あの近距離での打ち合いはやはり闘争心のなせる業か?
4Rの中間採点は40-34が2人、38-36が1人と佐藤圧倒。
5Rもまた頭をつけての打ち合い。この戦い方ではスリヤンの方が一日の長があります。佐藤がボディーブローを狙いますがスリヤンのアッパー、フックが佐藤の顔を捉えます。
佐藤は距離がちょっとあるところから不用意に大きなアッパー、フックを打って空振りするところを狙われることも。リーチ差を生かしてもっとワンツーで攻めても良いのでは?と思います。
接近戦でも佐藤のボディーブローも入っちゃいるのでダメージは与えているんだけど
「タイ人なのにボディーが強かったですね」(新井トレーナーが試合後会見で)
「いやそれはボディーの弱いタイ人を連れて来ているだけです。」(あたし)←マジに突っ込んだらしい
陣営はもしかすると
タイ人にはボディー攻めや!
と考えていたのかも。
ホント佐藤はあたしから見ると必要以上にスリヤンとの打ち合いにいってしまってましたね。実際佐藤が足を使っていた場面ではスリヤンが愚直に後を追うような形になってしまいついていけていませんでしたから。
8Rの中間採点は77-73が2人、75-75が一人で佐藤がかろうじてリードしてる感じに。点差が詰まります。
それと佐藤が大振りになった打ち終わりにスリヤンがストレートを入れる場面もあり、佐藤のディフェンス面(オフェンス面の裏、というか…)に課題があった気がします。
結果判定は114-112、114-112、116-110で佐藤がUD勝利。
新王者、そして日本の70人目の世界王者誕生!!!!
佐藤は長男を抱き上げて泣いてのインタビュー。
隣の金平会長はめっさ嬉しそう。
控え室でのインタビューでも顔中から喜びがあふれている金平会長に対して「最高に嬉しい」「試合中は(頭の中の)スイッチを切っていたので試合展開はまったく記憶にない」という佐藤。
ただあたしが金平会長に「今日の出来は何点?」と聞くと「60点」と厳しい答え。
「佐藤はもっとうまく戦えたはずだし、彼の持つ能力から行ったら本来もっと強いですよ」
との話。まああたし個人的にも接近戦に付き合わずに足を使ったボクシングに徹すればもっと大きくポイントアウト出来たと思いましたけどね。途中のスリヤンの追い足を見ていたら。
最初こそ「記憶にない」っと言っていた佐藤も少しして落ち着いてくると思い出したものあるようで、
「スリヤンのプレッシャーは強かったですね。」
「中盤はつらかったです。」
「9,10Rくらいでスタミナ切れました。」(この辺はスリヤンの執拗なボディー打ちの影響もあったと思われ)
っとスリヤンの強さを認める発言も。
「でも試合のためのスパーで八重樫さん(東、WBAミニマム級王者)のプレッシャーを経験していたから。プレッシャーの強さはスリヤンも八重樫さんと同じくらい。でも回転力では八重樫さんの方が上でした。」
とスパー相手になってくれた同じ岩手県出身の八重樫に感謝。
っと、
八重樫来たーーーーーーーーーーーー!!!!!
佐藤「お礼に今日はおごりますよ」
八重樫「お、じゃあ高いもので?」
佐藤「お互い懐具合わかってるでしょう?」(笑)
うーん、世界王者なったばかりなので仕方ないけど厳しいボクシング界の現状がわかりますな…
以下は28日に協栄ジムで行われた一夜明け会見。相変わらず破顔一笑状態の金平会長。
しかし会見では「2008年以来世界王者がいなくてプレッシャーがきつかった。」と心情を吐露。また「今回の試合直前(3月26日)が親父(金平正紀前会長)の命日だったので最高の供養になります。」とのこと。
佐藤は
「スリヤンは世界王者だけあって強かった。9,10Rには座り込みたいくらいきつかった。」
と述べたものの
「3Rでダウンを取ったときに決められなかったが12Rフルに戦えたことは今後の財産になる。」
と前向きな発言。また今回
「スリヤンの乱打戦に付き合いすぎたのは反省点。しかし、『ファイター型とアウトボクシングの融合』という自分の理想とするボクシングスタイルが見えてきた気がする。」
と自分のボクシングの追及を宣言。
この会見はニコニコ動画でも流されて視聴者から「会長のしゃべりはいいから佐藤にしゃべらせて」との指摘がきて会長も苦笑い。
ニコ動視聴者からの質問では
(好きなボクシング漫画はなんですか?試合前にそれを読みかえすことは?)
「明日のジョーは全巻持ってます。一歩も好きですね。でも一回読んでしまったからほとんど読み返してません。」
とぶっちゃ毛発言!
(憧れのボクサーは?)
「サーシャです。彼のスタイルが目標。高速ジャブと相手のパンチをもらわないボクシング」
(一般ファンへのアピールを)
「ボクシングは筋書きのないドラマなので、もっと面白い試合をして多くの人に見てもらいたいです。」
そして金平会長そして佐藤とも
この世界での最強を証明し続けたい。強い相手なら誰とでもやる。
っと力強く宣言。期待したいですね。
なお、注目の「次の相手」は
「皆さんの頭に浮かんでいる選手がいるでしょうから(にやり)」(金平会長)
と交わしていましたが今回の試合会場に来ていた指名挑戦者となるシルベスター・ロペス(プロモーターのエロルデ会長も同道)との対戦についても明言はせず、いい相手がいれば選択戦を選びたい感じをにじませましたね。ただ最近はWBCも指名戦についてうるさくなっているので
はてさてどうなりますやら?
ちなみに今回の試合でナコンルアンはオプションを握っているそうです。(1つらしいが…)
会見最後にでた佐藤からの爆弾発言が
「(タイトルを獲って一夜明けた)今朝警官に職務質問されました」(汗)
って話で、本人いわく新宿近辺ではよく職質されるらしい。今回も「試合で足の皮がむけてビッコを引いていたし、ジャージだし、金髪だし、顔ボコボコでしたから…」(苦笑)しかも
「バッグに(趣味の)スケボー用の工具が入っていたのでさらに突っ込まれて…」
まあそれはいいとして職質がけっこう長引いて「10分くらいかかったので…」
「あんまり言いたくはなかったんだけど『ボクは昨夜ボクシングの世界王者を獲ったんですよ』と警官に言ったんです。」
「そしたら「あっそう。」とあっさり流されました。」(記者も含め一同爆笑)
しかし…
ボクシングの世界王者が職質されるのは日本くらいしかないんじゃねえか???(滝汗)
って感じ?
ちなみに1階のジムが韓流ショップになっていたとは聞いていたけど、こんな感じになってました。その入り口左側に「韓国顔ツボエステ」の看板がでているんだけど、これを斜め見?した東京スポーツの人が試合後のインタビューのときに「ジムの1階で韓国風エッチ系エステやってるんですか?」と聞いて会長に「おいおい、変なことこといわないでくれよお」と否定されてました。
「顔ツボ」だよ…(汗)
しかし2年半ぶりに訪れた大久保の町は
めっさ変わったねえ…
高校時代から通ってた町なんだが、若い子からおばちゃんまで観光気分でうようよしてるし。昔の暗かったイメージが全然なくなっちゃってました。2年半前でもこれほどじゃなかったのに…
どこの観光地だよ…
っとマジに思ってしまった。
いろんな意味で実りのあったWBCスーパーフライ級タイトルマッチでした♪
うまく次につなげたいね♪(何を?)
ではまた
皆さん、クリックお願いね♪♪
プロ顔負けと言うか、いや、それ以上かな!
あと1年間、前川君は、タイのリングに上がるでしょうから、リポートよろしくです!
(前川君とは、上京の度にスパーしてます。)
(成長してますよ、楽しみな子。)
本人のことは本人が一番良く存じているので…
龍斗君には後楽園で試合直後会いました。彼はマジに将来続いていける素質あると思います。次はまずフィリピンですね。あたしと1週間違いで入れ違いになっちゃいますが。
あたし的にも色々考えているので頑張って欲しいですね♪