思い起こすに、ソムサック・シッチャチャワンの今回のKO劇はまさに
アリスの「チャンピオン」(若い人は知らんか…)
を地で行くような、まさに元世界王者の最後の姿、という感じでした。ここはそのソムサックに敬意を表して詳報いきます!
[[ 2010年01月06日 ]] ゴーキェット・タオ島大会
場所:タイ南部スラータニー県パンガー郡タオ島村役場前特設会場
▼第1試合:契約重量132ポンド、6回戦
PABAスーパーライト級暫定王者:ソムサック・シッチャチャワン(Somsak Sithchatchawal)(タイ) VS フェルナンド・オーティス(Fernando Otic)(フィリピン)
VS
ちょっと衝撃の結果でしたが、もうこれを見るとソムサックの現役は厳しいのでは?と思わせる敗戦でした。前日の計量時に
「減量後に長時間バスに乗った後(タオ島に渡る)船に乗ったので船酔いした」
と気分悪そうにしていたんですが、試合を見ている限りはそれだけではないですねえ。
<リング上で対峙する二人>
<これがまさに最後の雄姿になってしまうのか、ソムサック!?>
まあ減量でそこまで体調を崩してしまうのもまずいんですが、試合ではフェルナンドのパンチに目がついていけず、がら空きになった顔面にまともに入ったパンチが何発もありました。
まあとにかくフェルナンドの左右のフック、そしてアッパーカットが速くて強かった。それでいてワンツーもあるし、これはソムサックの衰えを割り引いてもかなり強い選手になると思います。
<左フック直撃寸前>
ともかく、こういう感じでガードがあいた顔にもろに食らうケースが多かったのが今回のソムサック…そしてフェルナンドのもうひとつ強い武器がアッパーカット!
<ガードを通してでも利きそう…>
<アッパー直撃の直後!避けれてません>
多分、このアッパーの時だと思うんですが、
(ソムサック)「前かがみになったところに右目にまともに食らったアッパーカットの影響で顔から頭全体の痛みが引かない…」
と一夜たった船着場であたしに話してくれましたが下手したら眼窩底骨折いってるかも???
<ソムサックも反撃するもの単発に終わる>
最後は連打から左がボディに入って、まさに轟沈…
<フェルナンドの攻勢に崩れ落ちるソムサック>
<立ち上がらなくていいんだ!といいたくなるシーン…>
この写真直後の苦しげに続行不能をレフェリーに訴えるソムサックの顔がボクサーの悲哀を思い切り表してて心が痛みました。(マジ)
翌日の本土へわたる船を待つ船着場でソムサックは
「もうこれを最後の試合にしたい。もう年だし、試合を続けられる状態ではないよ…」
と打ち明けてくれました。
その方がいいでしょう。昨年の肩の手術から回復後の試合を見ていてもかつてモンシェプールと激闘をした片鱗は見られませんでしたよ。
ソムサック・シッチャチャワン、お疲れ様。しかし世界王者に輝いたという記録はずっと残るぞ!!
かたや勝ったフェルナンドはこれでPABAランキング上位に入ってくるかもしれませんね。「野性」って感じを残したストロングファイターです。今後もがんばって欲しいですね。
ではまた
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