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U20女子W杯 対韓国戦は 双方フェアプレー精神で

2012-08-27 12:07:00 | 世界の中の日本
 オリンピックが終わって、やや手持ち無沙汰のところで始まったサッカーU20女子W杯が面白い。ヤングなでしこの名に恥じず、よく走る。ピッチ一杯に走り回る姿は全員が長友選手であり沢選手であるかのようだ。初めは見慣れた顔がないだけに、一瞬戸惑ったが、彼女達の元気にすっかり魅せられてしまった。

予選を1位で勝ち進み、2大会ぶりのベスト8入りであるが、30日に韓国相手の準決勝戦を行う。2年前のU17W杯では負けているが、その頃とは異なり選手個人個人、チームプレー共に格段に実力がついているだけに安心して応援したいところであるが、問題は韓国チームである。

サッカーに限らず、どの競技でも対日本戦となると目の色を変えてくるのが韓国チームである。特に今回は竹島問題で日韓関係が悪化している上に、先のロンドンオリンピックの影響をもろに受けることになりそうだ。

 男子サッカー戦で準決勝戦の試合後に、朴鍾佑選手が竹島(韓国名・独島)の領有を主張するメッセージを掲げたことが、五輪施設や会場などでの政治的な宣伝活動を禁じている五輪憲章に抵触すると国際オリンピック委員会(IOC)が判断し、メダルの授与が保留された。

 この処理にからみ、韓国サッカー協会が日本サッカー協会に送ったとされる謝罪メールの文面を巡り、韓国内で「日本に低姿勢だ」との批判が巻き起こり、韓国協会会長が国会に召喚されて陳謝する事態に発展している。また、朴選手を五輪での表彰式には出席させなかった判断についても韓国国会で韓国サッカー協会会長と、韓国体育会(Korean Olympic Committee)会長が責任を追求されている。

 こんな背景は、本来ならゲームの進展に何の関係もない筈だが、追い詰められた両協会やその周辺から韓国U20チームに強い圧力がかかるであろうことは容易に想像できる。サッカーはある意味で格闘技でもある。強いプレッシャーの下でオーバーヒートした選手達の行きすぎ、コントロールされないラフプレーが思わぬ事故につながることも懸念される。

 ヤングなでしこのプレーを見ていると大人顔負けの迫力を感じるが、高校生もいるくらいで一人一人の顔はまだ幼顔の面影も残るお嬢さん達である。韓国チームも同じであろう。将来ある20歳前のお嬢さんたちのフェアプレー精神に基づいた“つつがなき試合展開”を心から願う。


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